コンバート論
久々のエントリーです。
ジェフの選手に出入りが多い事については様子見です。
勝てばいいのよ、勝てば。
最近よく
「○○をFWとして使え!」
「××をサイドバックで」
のような論調を多く聞くようになった気がします。
恐らく、現状の日本代表に不満が多いからでしょうね。
得点力不足だけど、頼れるFWがいない。
(おーい、タカハラ~。まだか~)
サイドバックで突出した選手がいない。
(内田と長友と駒野と安田じゃ不満が多い?)
まあ気持ちはわかります。
停滞気味なところに、新たな着眼点で問題解決!ってのは
実際にはまればとっても気持ち良いですから。
でも、どうなんでしょう?
例えば闘莉王のFW。巻のDF。(某ブログにて語られてましたので)
それぞれ「攻撃力の豊かなDF」だったり「守備意識の高いFW」だったりしますが、
果たして実際に1試合通して能力を発揮できるのでしょうか。
個人的には厳しいと思います。
彼らは「DFとしての攻撃力」や「FWとしての守備力」が高いのであって、最初から前線あるいは最終ラインにいても、恐らく汎用な域を出ないでしょう。
他のFWをマークしている中、最終ラインからグイグイ上がって来るのが怖いのです。
ゆっくりとDFラインでボールを回したいのに、前線から物凄い勢いでチェックしに行くから嫌がられるのです。
相手の裏をかく、奇襲的な意味では悪くないと思うんですけど、
それでも最初からそれは無いな、と。
先日残念な結果に終わったオリンピック代表の谷口なんかは
実際にこの「コンバート被害」に遭っている気がしなくも無いです。
ボランチだから良いんだと思うんですけどね。彼は。
あとは阿部ですか。
良いようにサイドバックとかやらされてる。
まあ阿部の場合、サイドバックの経験はあるのでちょっと違うかもしれませんが、どう見ても阿部の「ベストポジション」じゃないですよね。
コンバート自体は否定しません。もちろん。
その選手の多くの可能性を引き出すために、時には誰も考えもしなかったポジションをやらせてみるのも一つの方法だと思います。
井原は昔FWでした。
闘莉王は実際、レッズでトップ下をやって勝利に貢献しています。
でも、代表で突然やるもんじゃないですよね。
代表チームってのは、既に存在する優秀なパーツを組み合わせて強いチームを作る場だと思うんですよ。
つまり、選手にベストに近い力を出してもらって初めて強くなる訳で。
せっかくの優秀なパーツ(選手)が50%ぐらいしか力を発揮出来ないようなポジションで使われても、チームは強くならないですよねえ。
「コンバートしたら物凄い力を発揮するかもしれないじゃないか!」
という反論があるかもしれません。
でも、それはクラブレベルで練習を含めてやる事だと思います。
経験もしていなポジションで急に物凄い力を発揮出来るほど、サッカーというスポーツは簡単じゃないでしょう。
最初は
「まあ面白い考えではあるよなー」
なんて思ってたんですよ。
でも、
“本気で闘莉王をFWにすべき”とか
“巻はもう守備だけやらせとけよ”とか
見るにつれ、
「いやいやいや。それは本末転倒っつーか。」
と感じるようになってしまって。
勢いで書いちゃいました。乱文すいません。
それでも闘莉王はFWにしたら点は取りそうですなw
彼は昔懐かしい「リベロ」に近いキャラな気がする。