《トゥーロン国際》良し悪しがハッキリと
日本時間の水曜深夜、金曜深夜、日曜深夜と
中一日での睡眠不足に悩まされたトゥーロン国際。
残念ながら日本のU-23代表はグループリーグ最下位で大会から去る事になりました。
あと2試合やれれば、選手たちには良い経験になったかと葉思いますが、
この3試合で新戦力の見極めとウィークポイントの確認は十分出来たと思いますので、
決勝トーナメントに行けなかった事に関してはそれほど勿体無いとは感じません。
あと2試合やっても、多分同じ問題点が出るだけじゃないかと。
■新戦力はどうだったのか
今回のメンバーで言うと、いわゆる海外組の指宿、高木、宇佐美。
レギュラー選手がA代表に呼ばれた関係で、
今まで控えに甘んじていた安藤、大岩、吉田。
久々に呼ばれた村松、水沼。
最近呼ばれている齋藤。
といった面々がいた訳です。
こうやって書くとかなりフレッシュなメンバーだったんですな。
で、どうたったのか。
海外組の3人は合格点どころか、レギュラーで行って欲しいぐらいの力を見せてくれたんじゃないでしょうか。
特に宇佐美はこの年代だとやっぱり突出している気がしました。
守備は相変わらずしませんが、それでも必要でしょう。
高木、指宿に関しても初招集ながら十二分な活躍でしたね。
それに加え、攻撃陣だと齋藤でしょうか。
あのドリブルと運動量は間違いなく武器になると思います。
一方で、水沼は正直なにもアピール出来ませんでした。
トルコ戦でのボールロストの多さが印象に残ってしまっています。
その他の選手についてはボチボチ。吉田と大岩は微妙かもしれません。
でもサイドバックの控えとして、どちらかは必要でしょう。
■浮き彫りになったウィークポイント
「セットプレイからの失点」と選手や監督が口にしていますね。
まあ、この代表に限った話ではないし、今に始まった話でもないかと思いますが、やっぱり弱いです。
見ていても正直怖いですし。
ただ、それ以上に今大会で気になったのが立ち上がりの悪さ。
試合開始から相手がフィジカルでゴリゴリ押してくると、全然いなす事が出来ません。
後手後手です。
んで、しまいにはマークがずれて失点のパターンでした。
確かに、フィジカルが強い相手にグイグイと来られるのは厳しいです。
ですが、例えば相手のドリブルは2人で囲むとか
競り合いでは身体をぶつけるとか、
不用意に飛び込まないとか、
対応策は色々とあると思うんですよ。
で、それは監督からも指示を出すべきでしょうし、チーム内の誰かがリーダーシップを発揮して全体に意識させるべきなんじゃないでしょうか。
今のチームにはそれをやる人がいない気がします。
■オーバーエイジ枠の使い方
上記を踏まえると、OA枠の3人は全て守備的な選手に使いたくなりますね。
正直、鈴木、山村、濱田のCBでは怖い。
やっぱり闘莉王が適任じゃないかと。
(宇佐美あたりと衝突しそうですが)
もしくはレッズの阿部、とか。
逆に、攻撃的な選手はもう今の候補メンバーから選出して良いと思います。
とまあ、好き勝手書いちゃいましたが、
若いうちから安定感のあるディフェンスってそうそういないですよね。
経験がモノをいうポジションですのでしょうがないと思います。
なので今のU-23のディフェンス陣も、
この悔しさをバネにして、将来「やっぱりアイツがいないと落ち着かない」と言われるような選手になって欲しいです。