おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

今さら欧州CL決勝の感想

せっかく夜中に起きてリアルタイムでCL決勝の中継を見たので、

遅まきながら感想らしきものをつらつらと。

【注意】

 私は普段、プレミアもブンデスも観てません。

 よって、チェルシーバイエルンについて

 とんでもない思い違いなどもあるかもしれませんが、

 あくまで「CL決勝を観た感想」です。悪しからず。

■攻めるバイエルン、守るチェルシー。どっちも思い通り

ホームでCL決勝を迎えるという僥倖に恵まれたバイエルン

シーズン終盤という事で疲労もピークであり、

またCL決勝という事で緊張感も最大と思われるところに

「ホームで試合が出来る」というのは

監督・選手たちにとっては間違いなくプラスだったんじゃないかと想像できます。

(まあ「ホームだからこそのプレッシャー」ってのもありますが)

チームとしてもロッベン、リベリの両サイドに加え、

ゴメス、ミュラーシュバインシュタイガーなどの面々による攻撃が特徴かと思われますので、

当然「攻めて勝ちに行く」訳です。

一方のチェルシー

場所は相手のホームスタジアム。監督はイタリア人のディ・マッテオ。準決勝でバルサを封じた守備。

そうした事を考えると、「守備重視」で試合に入ったのはやはり当然の帰結なのかなぁ、と思います。

(ま、監督がイタリア人ってのはあんまり関係ないかもしれませんが)

つまり、

スタッツだけだと圧倒的にバイエルンペースのように見えるかもしれませんが、

前半~後半のバイエルンの先制点までは、

両チームともに「想定通り」の試合運びだったのではないでしょうか。

ドログバの値千金の同点弾以降

バイエルンは先制点を挙げたミュラーに代えて、DFのファン・バイテンを投入しました。

が、

直後にドログバの同点弾。

バイエルンの選手たちにとって、これは結構グッタリきますよね。

ヨーロッパの超一流の選手とはいえ、逃げ切る体制に入った矢先に

(しかも内容的に押していると感じていた所に)、

最も警戒すべき選手にしてやられた、と。

更に延長戦でロッベンがPK止められたもんだから、

もう嫌な予感しかしなかったんじゃないでしょうか。

■CFの差

バイエルンがいくら攻撃しても攻めきれず、

チェルシーがいくら攻撃されても落ち着いて守備が出来た理由。

それは「CFの差」だったように思います。

少なくとも、私の目にはそう映りました。

差、というのは単純に選手の質という事ではありません。

ゴメスも一流の選手だと思います。

ですが、ゴメスはCFとしてはほぼ「待っているだけ」でした。

ペナルティエリアから両サイドまで縦横無尽に動き回り、

味方の縦パスを引き出していたドログバとは大きく違いましたね。

チェルシーがあれだけ守備を固めているのですから、

普通に攻めても難しいのはわかるはずです。

であれば、ゴメスはもっとチェルシーのCBを釣り出さないといけないでしょう。

リベリやロッベンが中に切れ込んでシュートしてもことごとくブロックされていた一因として

ゴメスがスペースを上手く作れていなかったというのがあったかと思います。

(もちろん、チェルシーの守備が非常に上手かったのもあります)

一方のドログバは自陣ペナルティエリアでリベリにファールしちゃうぐらい戻ってるかと思えば、

ゴールキック等ではラームのサイドに流れて、セオリー通り身長によるギャップを作ってたり。

CFとしてほぼ完璧な動きだったのではないでしょうか。

■雑感

上で結構まじめに書いちゃったので、ここからはざっくりした思いなどを。

チェフとかノイアーとか見て、GKに憧れるサッカー少年が現れるといいなぁ。

トーレスが最も光るのはカウンターが発動した時だと思うんだけど、使われるタイミングは「相手にリードを許した時」という、最もカウンターが発動しにくいタイミングであるという哀しさ。

宇佐美が日本人初の欧州CLシルバーメダリストという、何ともいえない感覚。

シュバインシュタイガーはEUROで頑張ろう。敵に回すと凄く嫌な選手だが、PK外して泣いてる姿はちょっと可哀想だった。

しかし、あのバルサを相手にしたあと決勝で超アウェイとか、

逆境を次々とくぐり抜けたチェルシーは素直に凄いと思いました。

だってジャンプの漫画並みの展開ですよ、これ。