《vsポーランド》その勇気に脱帽
ロシアW杯 グループリーグH組の第3戦、
日本は決勝トーナメント進出を目指してポーランドと戦いました。
結果はご存じの通り0-1で敗戦。
最終的には「フェアプレーポイント」で上回った日本がグループリーグ2位となり
何とか決勝トーナメントに進出しました。
さて、このポーランド戦の残り10分ぐらいの戦い方に賛否が渦巻いてますね。
まぁ、日本代表の試合を楽しく見たかった人は怒るでしょう。
お金払って現地で応援していた人も。
あとは「応援しているチームが勝つこと」「応援しているチームが必死に戦うこと」を
一番としている人も、嫌だったでしょうね。
そもそも普段なかなかサッカーに触れる機会の無い人にとっては
かなり衝撃的だったんではないでしょうか。
「つまらなかった」のはしょうがない。つまらないですよね、アレは。
「勝つ姿(もしくは勝ちに行く必死な姿)を見たかった」のも理解できます。
スポーツを見ていて心を打たれるのはそういうシーンですから。
でも、私は西野監督と日本代表のメンバーの勇気を称えたい。
その理由をつらつら書きます。
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まずはポーランド戦の位置づけについて。
あの試合は、日本がW杯で戦う試合の中でも数少ない
「負けても結果が出る(かもしれない)試合」でした。
そこで西野監督はスタメン6人を変更してきました。
これによって
・いわゆるレギュラー格(香川とか原口とか昌子とか)の休養
・サブ組を出すことでモチベーションアップ
が計れます。
むろん、まったく上手くいかなくてぼろ負けに繋がる可能性もありましたが、
そこは3試合とも同じメンバーで行くことによる決勝トーナメントへの影響と比較して、
「勝てなくても良いかもしれない」試合でやってきたのです。
そのうえで、ラスト10分のあれです。
セネガルが同点に追いつく可能性と攻めに行って同点にする可能性と
逆にカウンターで2失点目する可能性と…
さまざまなものを天秤にかけて、物凄い勇気と覚悟のいる決断をくだしたのです。
そして、選手たちもその決断を受け入れ、
ブーイングや批判を覚悟で試合をクローズしに行ったのです。
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まぁ、正直結果さえついてきてくれれば批判なんていくらされても良いんですよね。
どんなに「つまらない」「夢がない」と言われようが、
勝ち進むことで得られることの方が大きいのですから。
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それにしても収穫の無い試合でした。試合単品で見ると。
4-4-2であのメンバーではボールを収められるところが無く
(岡崎、高徳は収められない、宇佐美、武藤はポジションが悪い)
柴崎もパスの出しどころが無さそうでした。
また、相方の山口蛍は試合勘不足なのか、危険なパス出してみたり簡単に交わされてみたりと不安定な感じでした。
攻撃が少し形になっても、酒井高徳だとやはり攻撃能力に欠け、
宇佐美と武藤は自分を出すことに躍起になっていたため連携がなかったですね。
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ともあれ、結果的に日本代表は2大会ぶりに決勝トーナメントへ進出したのです。
2位通過なので厳しい山の方になってしまいましたが、
どちらにしてもここから先はどこ相手でも厳しいので、気にしないで行きましょう。
柴崎、長友、吉田、酒井宏が休めていないのが若干心配ですが、
周囲のサポートで何とか頑張ってほしいところです。