おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

《vsホンジュラス》勝った事は良い事です

練習の時にいなかったり、方向性がブレてる(?)とか言われてみたりと、

マスコミを中心に勝手に変な空気にされてるアギーレ監督の5戦目、ホンジュラス戦。

アジアカップに向けてそろそろ「目に見える結果」を出して各方面を安心させたいというのが

JFAの胸の内かと思います。

(監督がどう考えてるかは不明)

あ、ちなみに個人的な見解としては

アギーレ監督、良い感じだと思ってます。わかり易いので。

んで試合は6-0の快勝。

こうなるとまた「相手が弱すぎ」「内容緩すぎ」「こんな試合意味がない」

という良く聞くフレーズが出てくる訳ですが、

弱くて緩い相手でも、相応の結果を残したんであれば別に良いんじゃないかと思いますけどね。

これで1-0辛勝とか1-1ドローとかだったらちょっとアレでしょうけど。

何より、選手達の気持ちが前向きになります。

もちろん、この勝利で浮かれて図に乗ってはいけませんが、そんな選手いないでしょうw

それは試合後の選手コメントを見てもわかるかと。

■ボチボチ見えてきた現代表の狙い

4試合目までは相手が強かったり、出場している選手の経験値が低かったりで

イマイチ見え難かったのですが、

前代表でかなりの時間を共にした選手が集まると、やっぱり違いますね。

少なくともハッキリしたのは

* 前プレからのショートカウンター狙うよ

* サイドチェンジは積極的に

* 外から攻めて最後は逆サイド、的な

というイメージでしょうか。

特に2番目の「サイドチェンジ」に関しては、香川と遠藤を中心に頻繁に狙っていた印象です。

また、前代表時代に中央を狙い過ぎた反省(?)もあるのか、

ピッチ幅をワイドに使っていたようにも思えました。

ただ、結局の所これがどこまで「ドン引きアジア勢」や「自由にさせてくれない強豪国」に通用するのか

っていうのは課題なんですけどね。

狙いは違えど悩みの質は前代表と同じです。通用するかどうかが分かり難いっていう。

■「古井戸」の是非

一部スポーツ紙では「結局頼るのは古井戸」「アギーレジャパン早速方向転換」

というように批判的に書かれてましたね。今回のメンバー。

ま、確かに殆どW杯のメンバーですから。

もちろん、4年後を見据えた場合、遠藤や長谷部をずっと主力として使い続けるのはマズイでしょう。

でも、1試合呼んで使ったら「古井戸」「過去の遺産」と言われるのもどうかと思います。

アギーレ監督としても、色々なことをやりたい中で優先順位があると思うんですよね。

まずこれまでの4試合では監督のやりたい事をいきなり叶えてくれそうなフレッシュなメンバーのお試し。

で、今回はアジアカップ直前でもあり、そろそろ勝っておきたい大人の事情もあり、

自身が練習を見れないことも含めて

意思疎通が既に出来ている、お互いをわかり合っているメンバーを中心に据えてみた、と。

そしたら割と良かった訳です。

安心したと思いますよ、アギーレ監督。

とりあえず「帰る地点」が出来たから。

多分次のオーストラリア戦は、結構メンバーを変えてくると思います。(って既にそう報道されてますが)

そこで上手く行く部分と、やっぱり上手く行かない部分というのを見極めて、

今回のメンバーベースでアジアカップに臨むでしょう。

…ってことは結構想像し易いと思うんですけど、そんなに今回のメンバーって批判されるようなもんでしょうかね。

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■やっぱり遠藤凄い

少し内容を変えて、試合内容について。

やっぱり凄い選手ですよ、遠藤は。

まず、当たり前ですけどチーム内での信頼感が断トツ。

ボールを落ち着かせたい時は、みんなまず遠藤を探してます。

で、遠藤が必ずボールを受けれる場所にいるんですよ。これが凄い。

少なくともホンジュラス戦のメンバーは、みんなわかってるんですよね。遠藤がやってくれることを。

で、遠藤も他の選手がどんな事を要求しているのか理解しているんです。

だからスムーズにボールを動かせたし、簡単には奪われなかった、と。

過去の試合で「ポスト遠藤」と見られてる柴崎と比較すると、やっぱり違うんです。

これは柴崎が悪い訳ではなく、遠藤が凄いんですよ。

また、勝手に周囲が「ポスト遠藤」って言ってるのも問題かもしれません。

そもそもキャラクターが違うんですね。

どっちかっていうと、柴崎は「攻めに参加したい」「フィニッシュにも絡みたい」タイプだと思います。

だから、味方が良い状態でボールを持つと最初の選択肢は「駆け上がる」になるんです。

それによって相手DFが引っ張られて、色々良い結果を生むのは確かですが

ボール保持者にとっては安心して預けられる選手が一人減っていて、奪われるリスクが少し上がっています。

なので運悪くボールを奪われると、柴崎は十中八九ディフェンスに参加できません。

翻って遠藤の場合。

彼は最初の選択肢が「ボール保持者のパスコースを増やす」なんですね。

なので必然的にボール保持者の近くに行きます。

んでそこで奪われちゃった場合でもファーストディフェンダーになり得るんです。

ただ、遠藤に頼ってしまうと攻めが遅くなるのは否めません。

なのでボール保持者の判断がモノを言う訳ですが。

ゴチャゴチャ書きましたが、柴崎も良い選手だけど遠藤とはタイプが違うし

やっぱり遠藤は偉大だよね、と感じたってお話でした。

■その他、選手評

全員はやりません。

内田

 文句なし。

酒井高徳

 今なら長友より良い。

長谷部

 やっぱり頭良いなぁ。アンカー出来ちゃうんだもんなぁ。

香川

 んー、このポジションだと絶対的じゃないなぁ。

本田

 香川、遠藤と距離が離れてた方が良さそう。

乾&豊田

 やっと代表の一員になれた感じ?純粋に彼らの得点は嬉しいです。

田口

 多分アギーレ監督のお気に入りだと思う。出来も決して悪くない。

■まとめ

題名そのままです。勝った事は良い事。

監督はホッと一息ついただろうし、JFAは喜んでるでしょう。

現地で見たサポーターも6-0なんて試合はそうそう見れないんだから嬉しかったでしょうし、

選手達は攻めが形になったことに多少の手応えを感じつつ、兜の緒を締め直しているはずです。

多分、嬉しくない(面白くない)のは今まで批判していた人達ぐらいでしょうか。

ただ、その方々にも「相手が弱く、やる気がなさそうだった」「得るものが少なかった」っていう逃げ道がありますから、

安心して自論を展開できると思います。

お、誰も損をしない勝利だ。

いやー、たまにはこんな試合も良いんじゃないでしょうかね。