《イタリア-スペイン》スペイン攻略法!?
EURO2012が始まっています。
グループリーグから早速熱い戦いが繰り広げられてますね。
ロシアが快勝スタートを切ったり、オランダがデンマークに負けたり、やっぱり楽しくなってきます。
ちなみに私はスペイン推しだけど優勝予想ドイツという、
よくわからない立ち位置です。
で、グループリーグ注目の一戦であるイタリア-スペイン。
頑張って夜な夜な観ましたのでその感想などを。
■新しいイタリア
EUROの予選などを見ていなかったので、
私のイタリアの認識は
“南アフリカW杯で良い所無くグループリーグを終わってしまったチーム”
でした。
ただ、スペインvsイタリアというと、
EURO2008の決勝トーナメント1回戦を生で現地観戦しましたので(自慢含む)、
その時にスペインが苦戦した印象も残っています。
どちらにしてもイタリアといえば4-4-2でカテナチオ、みたいな
ステレオタイプのイメージを持っていたのです。
ところがこの試合のイタリアは全然違いました。
まずは驚きの3-5-2。
そして前線からの激しいチェイス。
強烈なサイド攻撃。
びっくりしました。
特にスペインを困らせていたのは、前線からの激しいチェイスでしょう。
「スペインを機能不全に陥らせるには」
の良い教科書になるかもしれません。
スペインといえばその華麗なるパスワークですが、
全員が全員シャビやイニエスタではありません。(当たり前ですが)
てな訳で狙いどころは両SB。
ここにボールが入った時にグッと寄せていく事で
前に運ばせにくくしていました。
スペインも簡単にボールを持てません。
更に奪った後の速さも徹底されていたように感じます。
そこに、伝統であるディフェンスラインの守備力もしっかりしていて、
途中からどっちを応援してるんだかわからなくなるぐらい
イタリアのサッカーが素晴らしく見えました。
特に両WBの運動量は感動すら覚えましたね。
■FWを諦めた(?)スペイン
ビジャの負傷で
デルボスケ監督が出した答えは
「0トップ」でした。
中盤でシャビ・アロンソとブスケツの2人を同時起用するのが基本となっていて、
シャビは外せない、イニエスタも外せない、シルバもセスクも使いたい…
となれば、
「あー、もう6人いっぺんに使えばいいや」
と思ったのかもしれません。(違うと思いますが)
しかし、この0トップが上手くいっていたのかどうか。。。
それはこの試合だけでは判断出来ませんでした。
確かに流動的に動く前線3人(イニエスタ、セスク、シルバ)は
イタリアに脅威を与えていたと思いますが、
基本的に地上戦でしか来ないとわかると
イタリアとしてもそちらに集中出来る訳で。
かといって、じゃあ本職のCF使えば良いのかというと、
そう簡単にいかなそうな気もします。
ビジャであればあのパス回しの中にすんなり入れるのですが、
今回選ばれているCFタイプの選手だとちょっとスムーズにいかないかも知れません。
そうした時に上手くロングボールを織り交ぜながら展開出来ればいいのですが、果たしてどうでしょうか。
話は変わりますが、イニエスタは恐ろしいですな。
今大会の彼は誰も止められなさそうです。
何だあのドリブルは。
と、あーだこーだ書きましたが
結果的に1-1のドローに終わったのは
両チームにとって悪くなかったと思います。
下手に負けてしまうとズルズルといってしまうかも知れなかったのですが、
まずはお互い勝点1を分け合った事で
何か丸く収まった気が。
しかし、両チームともGK上手かったなー。