EURO2008観戦記《その8》
既に消化試合である事が決定している為か、いつもよりも若干スペインサポーターが静かなような気がしないでもないです。
でもまあウルサイんですが。
写真はギリシャサポーターwithカンガルー。
で、軽くザルツブルグの観光などした後にいざ会場へ。
ザルツブルグ旧市街からシャトルバスが運行していたのでそれに乗って行きます。
…
……
………
遠い。
軽く渋滞していたのもありますが、バスで20分強。
そこから歩いて10分。
そんなプチ旅行気分を楽しみつつ、ようやく会場に到着しました。
では試合の個人的レビューを。
■退屈な前半
スペインは予想通りスタメンを10人入れ替えて完全に主力休養モードの以下の布陣。
FW: グイサ
MF:イニエスタ セスク セルヒオ・ガルシア
デ・ラ・レッド シャビ・アロンソ
GK: レイナ
控えの選手達はここぞとばかりに気合いを入れて欲しいものです。
一方のギリシャのスタメンは主力なのかどうかわかりません。すいません。
さてキックオフ。
スペインは得意の中盤でのボール回しを。。。と思ったら全く機能せず。
ギリシャの頑強な身体に当たり負けて、ことごとくボールを失います。
中でも気になるのはイニエスタの出来。
ロシア戦、スウェーデン戦も冴えが見られなかったイニエスタですが、
この試合でもそれは解消されず。
ナバーロがサイドを駆け上がっても全くそれを使う事なく中へ独りで切れ込んではボールを奪われてしまいます。
正直、ここまで良くないイニエスタは初めてです。
セスクもそれに釣られたようにミスを繰り返し、スペインの攻めは形になりません。
ただし、この試合のシャビ・アロンソはかなり切れ切れでした。
ミドルシュート、ロングシュートを繰り出すわ、見事なサイドチェンジをするわ、
しまいには素晴らしいスルーパスを通すわで、その才能を改めて見せ付けてくれました。やっぱりキャプテンマークを巻いたのが良かったのでしょうか。
で、そんなシャビ・アロンソ頼みのスペインに対し、
ギリシャは素早い寄せと早いサイド攻撃でスペインゴールを脅かします。
そして遂にペナルティエリア右端の少し外側でFKを得ると、
ハリステアスが2004年大会を思い出したかのような豪快なヘディングシュート。
これでギリシャに先制されてしまいました。
これはペナルティエリア付近で何回もFKを取られてしまっていたので、当然の結果だったように思えます。
守備が後手後手に回っていましたね。
そんなスペインサポーターにとっては退屈な前半は0-1で終了。
■チームになった後半
後半も特にメンバーを交代せずにスタート。
スペインはまずは同点とすべく、前へ前へと攻めてきます。
ギリシャも前半ほどの運動量がなくなってきており、スペインペースで試合が進みます。
スペインは途中で不調のイニエスタをサンティ・カソルラに交代。
カソルラは怪我という情報もありましたが、元気に試合に参加します。
そしてようやく、後方からのフィードをグイサがヘディングで落とすと、
そのボールをデ・ラ・レッドがハーフボレーのような形で見事にゴール!
この辺りから、スペインは控え組が一つのチームとして機能するようになります。
その後も好調なシャビ・アロンソを中心にセルヒオ・ガルシア、デ・ラ・レッドが絡みながらギリシャゴールを脅かし続けます。
すると後半終了直前、右からのセンタリングをグイサがオフサイドにならないように上手く飛び出してフリーでヘディング。
これがきっちり決まって遂に2-1と逆転に成功しそのまま試合終了。
逆転勝利です。
さてこの試合、スペインの控えチームですが、前半はモチベーションがあがらないのか非常によろしくない出来でした。(シャビ・アロンソ除く)
後半に得点したデ・ラ・レッドやグイサも、前半は「どう動いていいやら」といった感じで、チームとして機能しているとは言い難かったです。
ですが後半は上記2人もしっかりと機能的に動けていました。ギリシャの疲れもあったとは思いますが、後半のチームは全体的に良かったと思います。
これで控えのメンバーもある程度使える目処が立ったのではないでしょうか。
スペインはこれで3連勝、成績的には文句なしの1位通過です。
次はイタリア。強敵です。
個人的にはイニエスタの復調に期待します。