おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

簡単には勝たせてくれない《vs韓国》

いやはや、凄い試合でした。

それにしてもサウジ戦以外全くもって楽な試合が無いってのは

日本代表の力が足りないのか、

アジアのレベルが上がってるのか、

審判のレベルがアレなのかw

まあどれも要因の一つなんだと思いますが。

兎にも角にも何とかしてPKの末に勝利を収めた日本代表。

「勝った事」を最大限に評価しましょう。

だって、これで3位以内確保ですもん。

次のアジアカップ予選が免除ですもん。

しかも、コンフェデへのチャンスが出来たんですもん。

「コンフェデに出る意味」

ってのは賛否両論なのかもしれませんが、

ダラダラした親善試合を重ねるよりかは全然良いと思ってますので。

またまた話が逸れました。日韓戦に話を戻します。

「勝った事」以外にも、個人的に凄く評価している部分があります。

それは、「追いつける」事。

しかもパワープレーとかではなく、自分達の形でキチンと得点出来る事。

攻撃に関しては非常に自分達のやり方を信じて出来ているんだな、と感じます。

あと、精神的なタフさも身に付いてきているな、とも。

だって、延長終了間際に追い付かれるって結構ショックじゃないですか。

PK合戦まで引きずってもおかしくないですよ。普通。

なのに川島はガンガン止めるわ、みんなドンドン決めるわで

チームの勢いは完全に逆転しましたよね。

こりゃ、良いチームになってるなーと思いましたよ。

と、ここまで手放しで褒めてきました。ですが当然問題点もありました。

ちょっと挙げてみます。

■前半と後半の違い

前半、1-1で折り返したとは言え内容的には完全に日本ペースだったと思います。

いくつか単発でのピンチはありましたが、得点のチャンスや形の作り方なんかは日本の方が上だったんじゃないかと。

これは韓国が肉体的な疲れからか激しくプレスに来なかったっていうのもあるんですが、

それでも日本の攻撃陣は良く動き、良く周りを見て、効果的に攻撃出来ていたと思います。

縦パスも非常に良く入っていました。

ところが後半、

韓国がサイドのケアをするようになると(システムが4-1-4-1になった?)、途端に韓国ペースに。

それまで効果的だった縦パスも入らなくなり、サイドも使えなくなる。

確かに難しい局面になっていたとは思いますが、

そこを打開するような動きも無くなってしまいました。

落ち着いてディフェンスラインで回して、前線の選手が下りてきたりその裏を狙ったりして崩したい所でしたが、

そこはなかなか上手く行かず。

■守備面の脆さ

川島とディフェンスラインの間の意思疎通がイマイチかな?

と思えるシーンが散見されました。

そこは話し合いや声出しですぐに改善できる点だと思いますので

オーストラリア戦に向けて、是非是非改善して欲しい所。

あとはやっぱり、高い選手に弱いですね。

SBにロングフィードを入れられると、高確率で競り負けて相手ボールになります。

急に背を伸ばすことは不可能ですので、セカンドボールへの応対を考えて欲しいですね。

■守りに入りすぎ?

延長後半、ラッキーな岡崎のPK奪取から勝ち越した訳ですが、

そこから選手達の意識が「守り」に入ったように感じました。

それはそれでしょうがないし、当然守り切るべきなんでしょうけど、

ちょっとそれが強すぎたんじゃないかと。

(体力的な問題もありますが)

そして前田OUT伊野波INで5-3-2にしてからは

完全にドン引きになってしまいました。

この選手交代自体は「さすがイタリアの監督」という感じで

ある程度納得だったのですが、

心配だったのは選手達のメンタル面。

個人的には「ちょっと早いかも」と思ったのですが

案の定「15分間を守り切る」という意識が更に強くなり、

ディフェンスラインに加えて3ボランチもドン引きに。

5バック3ボランチで守る、と言っても

セカンドボールを拾えなければ意味がありません。

あそこは勇気を持ってもう3メートルでも良いのでラインを上げ、

ボランチバイタルエリアをしっかりケアするように構え、

サイドバックは相手のアーリークロスを抑える、

というようにやらないと厳しいですよね。

■攻撃面の「あと一押し」の無さ

翻って攻撃陣。

チャンスをたくさん作れてる時に決めたいですよね。

もうそれだけです。

前半、もしもう1点入っていれば

ここまで苦しい試合にならなかった。。。かもしれません。

(まあ、45分間守備に回ってもっと苦しかったかもしれませんが)

とまあ、課題は出た試合だったんですけど、

日本・韓国共に力の限りをぶつけた好ゲームだったと思います。

審判はアレでしたが。

では最後にちょっとした選手評を

延長後半の長友と本田圭による時間稼ぎは鬼。どっちもフィジカル強いから韓国と言えども全然ボール取れないという。

岡崎。どんどん上手くなっていって怖い。オーストラリアに通用したら海外でもやれるかも。

細貝、PKキッカーよりも助走付けて押し込むとは。素晴らしい姿勢です。助かりました。

川島。やっぱり君には「ドヤ顔」が似合う。

ザックさん。日本人は15分我慢するのつらいんですよー。

オーストラリア戦、勝って終わりましょう。