どんな形であれ勝点3《vsシリア》
いや~~~、危なかった~。
試合展開もそうだし、本田のPKのコースも危なかった。
ド真ん中て。それがちょうど股の間を抜けるとは。本人も苦笑いしてたけど。
さてさて、そんな訳でシリア戦。
何とかかんとか勝利を収める事が出来ました。
正直凄くホッとしてます。
ここで引分けたり負けたりしたら、グループリーグ敗退の可能性が高くなってましたからね。
それにしても、中東との試合ってのは観てても神経使うわ。。。
レフリー含めて。
■攻守とも、決して悪くない
まず守備面ですが、
長谷部のバックパスからのPK+川島退場はかなりマイナスポイントではありますが、
その他で崩された感というのは特別に無かったように思えます。
シリアはヨルダンよりも組織的に相手が攻撃してきたのと、
中盤での寄せが速かった為に
決して楽ではなかったと思いますが。
一つ懸念点を挙げるとすれば、遠藤、長谷部のダブルボランチの所でしょうか。
彼らは運動量も多く、守備も決してサボらない選手ですが
「相手を止める」事に関して長けている訳ではありません。
今までだと、アジアの中堅国は日本を警戒してゴール前を固めてきたので
守備的な中盤の選手はいなくても何とか守れてきたのですが、
最近の中東各国の日本対策は
「中盤での速いチェック」
が流行り?のようで。
それを上手く交わせれば良いのでしょうけど、そう簡単にいかずに
この「中盤の網」に引っ掛かる事もしばしば。
そうなった時のバイタル付近のケアがちょっと薄いのかな、と。
でも、この2人は日本の攻守におけるキーマンだと思うので
ただ単に片方を守備的な選手に変える、という訳にもいかないような。
そうなるとサイドハーフの守備力(というか守備へ戻るスピード)が重要になってくるんですが、
松井はともかく香川は若干遅め。長友大変。
こう考えると、大久保の偉大さが少しわかります。
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次に攻撃面。
こちらもヨルダン戦よりサイドを大きく使うようになったし、
サイドチェンジのボールも良く見られました。(特に前半)
縦パスも意識して入れていたようだし、スピードも上がっていました。
得点シーンなんかは何人もの選手が絡んで非常に美しいゴールだったかと思います。
ただねー、ちょっとシュートが少ない。
というか、そこまでの形に持っていけてないのかな?
あと、フィニッシュの精度も足りないかな。
前田の最初のヘディング。せめて枠に行って欲しかった。
まあ、シュートの少なさとフィニッシュの精度は今に始まった課題ではないので
そう簡単にいかないんだと思います。
一朝一夕に向上する部分でもないような気もしますし。
それにしても(日本から見た)右サイドはたっぷりスペース頂いてましたね。
内田や松井、本田が存分に使ってました。
何だろう、あのシリアの守備は。シリア的には左サイドからの攻撃に重点を置いてたんでしょうかね。
んで今回の攻撃面で最も良くなったのは、本田の動きでしょう。
彼が前に前に行くのではなく、時にはボランチの位置まで下りてきてボールに触り、
すぐに味方へボールをはたいて今度はボールを貰う動きをする。
この事によって前線の渋滞がやや解消し、
前田が変にサイドに流れずに済んでました。
こういう重い試合では本当に頼れる男ですな。本田。
てな訳で、試合内容を振り返ればあたかも楽勝だったかのような錯覚に囚われるのですが、
実際は大苦戦。
「取れるときに点を取らないと大変な事になる」
という、点を取るスポーツに共通した考えを改めて思い知る事になりました。
ヨルダン戦も含めて。
ただし、題名にもあるように
どんな形であれ勝点3を取ったのも事実で、
この事によって決勝トーナメントへの道筋も見えてきたのだから
そこはこのチームを評価したい所です。
こういう風に色々課題が出て、苦戦して苦戦して
最終的にアジアカップ優勝まで行ったら、それは選手達や監督にとって
非常に貴重な経験と自信になるんじゃないかと思いますよ。
そんなに簡単じゃないでしょうけどね。
それにしても、
10人になってから勝ち越すっていう精神的な「強さ」、
いつの間にやら身に付けたんですね。
そこは頼もしい限りです。
PKの判定がレフリーによる帳尻合わせだったとしても。
■気になった選手評
川島:難しかったと思うけど、PKに繋がったキックは浮かせたかったね。
長友:相変わらず元気が無いような。香川と合わない?
長谷部:PKに繋がるバックパスは×。でも先制点及び試合中の動きは欠かせない。
香川:マークされて前向けないね。ここを乗り越えよう。
本田:運動量凄い。こういう試合での本田の存在が心強い。
岡崎:どうやら今回のアジアカップのラッキーボーイ的存在に。
次のサウジ戦は、引分け以上で決勝トーナメント進出ですね。確か。
でもまあ、向こうはモチベーションも下がってるだろうし
スカッと勝って、1位でグループ突破しましょう。