高校サッカーのレベル
高校サッカーの記事を書くのに、どのカテゴリにすればいいのか迷う。。。
さて、今年も冬の風物詩、
全国高校サッカー選手権大会が熱く繰り広げられております。
遂にベスト4も出揃いましたね。
私は出身が千葉なので、やっぱり流経大柏を応援しちゃうのですが
実はこの高校の試合は1試合も観てませんw
ていうか全部合わせても3試合しか観てません。
こんなんでレベル云々を語るなって感じですが、まあそこはご愛嬌。
準決勝からは全部見ますよっ!
(それでも全部で6試合にしかなりませんが)
ちなみに観たのは
関大一vs羽黒
の3試合。
それぞれ、ちょっとずつ感想らしきものを書いてみます。
やっぱ宮市すげーな、と思いました。前半は。
何というか、ストライドが違うんですかね?
DFと相対して、1歩目でもう体半分ぐらい勝ってるんですよ。
あれはズルい。
んでその宮市が左サイドをぶち抜いて中央の竹野がゴール。
久御山は鍋野のゴールで同点にするも、
今度は宮市が自らゴールで逆転。見事なワンツーからでした。
前半はその後も中京大中京が数多くのチャンスを作っていて、
こりゃ強いぞ、と思った訳です。
が、後半は圧倒的に久御山ペース。
ポンポンポンと3点取って逆転勝利でした。
この久御山というチーム、全員が上手いんですよね。
全員が状況判断に優れてる、とでも言いましょうか。
みんなきちんとキープできて、パスもダイレクトで繋げる。
どこからでも攻撃出来て、全員が守備もする。
一方の中京大中京も、皆上手いは上手いんですが
チームが「宮市のチーム」になりすぎちゃってる感がありました。
「戦術はメッシ」みたいな。
なので後半、宮市がややバテてきた上に久御山DFの対応が上手くなってくると、
それ以外の攻め手がなくなっちゃうんですね。
そこの差が出ちゃったのかなぁ、と感じました。
あと、ラスト近くで宮市をCFの位置に持っていったようですが、
これは全然機能せず。
「宮市の能力を活かせる場所」みたいな解説がありましたが、
一番活かせるのは間違いなくWGでしょうに。
前を向くのが難しい位置では、彼の良さは半減すると思います。
ただ、宮市自身の能力は本当に凄いと思いますので、
アーセナルでベンゲルを更にビックリさせてくれる事を心より願っております。
樋口と香川。
この2人が試合を支配していたと言っても過言じゃない気がしました。
特に樋口。
彼の重心の低いドリブルと体幹の強さは、高校生レベルじゃないような。
シュートも両足から強烈なのを繰り出せるし、
少なくともこの試合では「敵無し」でした。
で、樋口が“剛”なら香川は“柔”。
相手守備陣をサラリと交わし、憎いスルーパスをポンポンと出すかと思えば
いつの間にやらゴール前に飛び出してシュートしたり。
駒場は相手が悪かったと思います。
いくら「都立の星」だからといって、この相手はきついですよ。
とにかくこの試合は
「滝川二つえー」
しか言葉がありませんでした。
■運動量と技術の両立《関大一vs羽黒》
昨年度、その運動量豊富なサッカーで旋風を起こした関大一。
今年は技術レベルが更に上がった感じでした。
その中心は、昨年度準決勝でPKを外した梅鉢。
彼の正確なキックから次々にチャンスが生まれ、
もう一人の中心選手、FWの井村がそれを決める、という形。
この井村という選手、相手DFにしたら非常に厄介な相手でして、
カウンターで非常に上手くキープ出来るんですね。
「勢いを止めた」と思っても、何だかキープしてる。
んでヒョイっと抜かれて2次攻撃されちゃう、みたいな。
この試合では羽黒のパウロにも注目が集まりましたが、
彼は思ったほど活躍出来ず。
それは「フォローの差」じゃないかと感じました。
関大一は誰かがボールを持った際、周りの2~3人が素早く動いて
パスコースを作ったり、相手DFを引き付けたりするんです。
が、
羽黒はパウロの個人技に期待しているのか、フォローがなかなか来ない状態。
これでは、いくらなんでも厳しいでしょう。
まあ最終的にはこの試合の勝者・関大一も久御山にPKで敗れてしまうのですが、
チームとしてのまとまりはやっぱり「強い」と感じさせるものがありました。
と、3試合を見て強く感じたのがその個人個人のレベルの高さ。
数年前の選手権では考えられないようなプレーが随所に見られました。
また、それをチーム全体で行える高校も増えてきましたね。
「パスサッカー」で果敢に挑んで来るチームが増えたのも嬉しい限り。
今大会だと、久御山がとても面白い存在ですね。
野洲ほどの驚きはないですが、かなり魅力的です。
近年、ユースと高校サッカーの共存や住み分けみたいな議論も交わされていますが
いやはや、高校サッカーにも色んなタレントが居てやはり面白いです。
レベルもしっかり上がってきているし、準決勝以降もしっかり見たいと思います。