おめでとう!山梨学院大附属!
冬の高校サッカー選手権決勝をテレビで観戦しました。
いや~、やっぱり高校サッカーはイイですね。
具体的に「何が?」とは上手く言えないんですが、胸が熱くなる何かがあるんですよね。
高校時代の思い出がセピア色で思い出されますよ。
(※私は高校時代、サッカー部に所属してませんが)
そんな個人的な与太話は置いといて、
決勝戦は青森山田vs山梨学院大附属という、共に優勝すれば「初優勝」となる同士の戦い。
今大会は群雄割拠、というかいわゆる「名の知れた」高校や静岡代表、千葉代表などの「いつも強い県代表」が早々に姿を消していくという、
予想の付かない大会になったようで。
…「~ようで」と、いつも以上に歯切れの悪い文章には理由があります。
実は今大会、殆ど観れてません。
地元千葉県代表の八千代が初戦を5-0で勝ったのは観たのですが、
それ以降はダイジェストを少し見ていたぐらい。
今回旋風を巻き起こしたといっても良い関西大第一の試合は凄く観たかったんですが。。。
なので、今回のエントリーにはかなり知識不足というか見識の浅さが見受けられると思います。ご了承下さい。
■試合の感想
結果は1-0。
山梨学院大附属が見事初優勝を果たしました。
おめでとう!
で、その試合内容ですが、
とにかく山梨学院の中盤のチェックが速い!
そしてボールを奪った後の攻撃への切り替えがこれまた速い!
スタメンの2TOP、伊東と佐野のスピードが半端無い為
カウンターの威力が強烈でした。
一方の青森山田は、中盤のキーマンである椎名・柴崎が正確なダイレクトパスでチャンスを作ろうとするのですが、
これまで2失点しか許していない山梨学院の守備陣は堅く、なかなか上手くいかない様子。
そんな中前半、山梨学院の碓井が強烈なミドルをゴール右隅にねじ込んで先制します。
スローで見たら軽く無回転な弾道。素晴らしいゴールでした。
そしてそのまま前半は山梨学院ペースで終了。
山梨学院の良さは、相手から奪ったボールをきちんと繋いで
攻撃のスタートにしていた所でしょう。
安易なクリアが殆ど無かったように感じました。
青森山田は山梨学院のチェックをちょっと怖がってしまい、ロングボールがやや多くなってしまった印象。
後半に入ると一転、青森山田がペースを握ります。
椎名と柴崎からFWの野間、成田へスルーパスが繰り出され、
山梨学院のゴールを脅かします。
それでも山梨学院は身体を張ってゴールを守り続け、遂にタイムアップ。
虎の子の1点を守って勝利を収めました。
実は青森山田や山梨学院について
「留学生で強い」
みたいな勝手なイメージを持っていたんですよ。
(関係者の方々すいません)
青森山田は以前、留学生がいたと記憶してるんですけど
山梨学院については完全に箱根駅伝のイメージですよね。酷いもんです。
しかし実際はそんな事が全く無く、
やっているサッカーも個人頼みではなく全員サッカー。
しかもみんなテクニックがあって、レベルの向上を非常に感じました。
■決勝で目に付いた選手
《山梨学院大附属》
MFの碓井は本当に上手い、というか気が利く選手ですね。
攻撃にも守備にも顔を出して、自分でシュートも撃てる。
それと、FWの伊東のスピードは凄かった。
足元も上手いし、今後の進路はわかりませんが楽しみな選手です。
あと2年生ですが加部未蘭。何だか雰囲気がありますねえ。
お父さんも思い切った名前を付けたものですが、子供も期待に応えてくれてるようです。
上背もあるので、こういう選手にはもっともっと伸びてもらいたいです。
《青森山田》
話題の柴崎はやはり存在感がありました。
特にダイレクトでのボール捌きやピッチ全体が見えているようなパスは流石だな、と。
体幹が強化されてくると、更に怖い選手になりそうです。
まだ2年生なんですよね。。。
そして椎名。怪我から復帰したてとは思えない程の運動量と技術です。
ボールを失う事が非常に少ない選手なので、チームに安心感を与えていたように見えました。
両チームとも、やっているサッカーはいわゆる
「人とボールが動くサッカー」であり
「全体をコンパクトにして前線でボールを奪う」守備であり
「守から攻へ素早く切り替え、ゴールに繋げる」攻撃でした。
つまり、今の日本代表がやろうとしている事に近いモノ。
(まあ代表云々というよりか、現代サッカーの主流だと思いますが)
一昔前まで高校サッカーでは、「縦ポン」で安全に勝つチームが目に付いたりしましたが、
野洲の初優勝ぐらいからですかね、パスサッカーというか「全体が動くサッカー」が出てきました。
トーナメントにおいては若干リスキーだとは思うんですけど、
全国の指導者さん達がこうしたサッカーを志してこの年代を導いてくれていると思うと非常に嬉しいし、
高校サッカーも捨てたもんじゃないな、と感じます。
ここで活躍した選手達がJリーグで、あるいは世界の舞台で躍動する日が来る事を、期待して待ちましょう。