今更ながら天皇杯
年が明けてもう一週間以上経ちましたが、
やっと録画していた天皇杯決勝を見終わりまして。
今更エントリーをアップするのも何だかなぁ、とも考えたんですが
個人的な備忘録みたいな感じで、とりあえず書いてみます。
■遠藤祭り
結果は4-1で見事にガンバ大阪が二連覇を果たした訳ですが、
4点のうち3点に直接遠藤が絡むという、
人気ブロガーであらせられるヨミウ○さんからしたら狂喜乱舞しそうな内容でした。
(実際、ご本人はブログにて冷静に喜んでおられたようです)
ただ、お祭り状態だったのは後半30分過ぎの2点目以降で、
それまではいつもの遠藤だったような気もしました。
いわゆる「粋にワンタッチパスで捌く職人」。
まあ当然それはそれでリズムを作っていて素晴らしかったんですけど、
個人的には決勝点となったゴール以降の、攻撃的になった遠藤ってのがとても新鮮でした。
「あ~、こんな事も簡単にこなしちゃうんだなぁ」と。
まあ、グランパスが前掛かりになったというのもあると思うのですが。
でも決勝点は拮抗した中でのプレーだし、やっぱり凄いですよね。
代表でもそうなんですけど、特にガンバでの遠藤ってほぼボールロストしないんですよね。
相手が1人ぐらいなら、タイミングをちょっとズラして交わしちゃう。
もしくは相手が寄せる前に簡単にハタいちゃう。
ただし“ドリブルで抜き去る”って訳じゃないので、
観てる側からするとどうしても
「遠藤って何やってんの?消えてない?」
って見えちゃったりするんですよね。
もしこれを読んで下さっていて
「いやいや、遠藤なんて」
というご意見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
一度スタジアム、もしくはTV中継でも良いので
頑張って「遠藤のみ」に注目してみて下さい。楽しいですよ。
簡単そうにプレーしてますが、それは判断の早さにより迷い無くプレー出来ている証拠です。
サッカー経験者ならばその巧みさに感心するでしょう。
…って、ここで遠藤の良さを褒めても、その巧さをご存知の方達にしてみれば
「何を今更」
って感じでしょうけど。
ぶっちゃけ私は最近ようやくその価値に気付いたクチです。はい。
■グランパスはどうだったの?
遠藤語りにすっかり行数を費やしてしまいましたが、天皇杯に戻ります。
一方のグランパスはどうだったのか。
前半は正直イマイチでしたね。同点になるまでは。
ガンバのパス回しに翻弄されていたし、
サイド攻撃に転じても相手の寄せの早さで手詰まり気味でした。
そもそも、グランパスは3トップ気味だったんですけど
攻撃時の両サイド(玉田と小川)が開きすぎの印象でした。
裏狙いだったと思うんですが、意識が裏に行き過ぎて味方との距離が離れちゃった感じですね。
個人的に、良い時のグランパスのイメージというのは'08シーズンの4-4-2で、
今の4-3-3モドキ(4-1-4-1?)があんまりフィットしてないように見えちゃったりします。
でもピクシーが指示してるしなぁ。きっと今の方が監督の狙いにあってるんでしょう。
んで、そんなイマイチっぽい前半だったグランパスですけど、前半終了間際に中村直志の同点ゴール。
これは玉田のクロスも良かったしケネディも抜群に高かったし中村直志も良く合わせました。
ただ、この得点を見ても
今のグランパスは良くも悪くもケネディ次第なんだなぁ、という印象です。
来シーズンはケネディを囮に組み立てるやり方も工夫しないといけないですね。
同点を機に勢い付いたグランパスは、後半も押し気味に。
気が付いたら選手間の距離はコンパクトになっていて、セカンドボールも拾えてました。
んでボールカットしたら大きく裏狙い、というのが上手く行くようになる、と。
つまり4-3-3ならばこうしよう、というサッカーが出来ていたように思えます。
ここで得点出来なかったのが痛かったですね。
■ガンバの良さを改めて
この試合で感じました。
中盤の4人、つまり遠藤・二川・明神・橋本に対しては
あのジュビロのN-BOXを形成していた5人に通ずる熟成具合を感じずにはいられません。
それぐらい、意思疎通が素晴らしいです。
遠藤が勝負所で前に出れるのは、明神と橋本が必ずフォローしてくれているからだし
二川の笑顔が見れるのはあのメンバーだからに違いありません。
来シーズンからジェフに来てくれる倉田や寺田がなかなか食い込めないのが良くわかります。
今後、ガンバが上手く世代交代出来るかどうか、見物でしょう。
加地や山口あたりも含めて。
これで、ACL出場チームは
の4チームになりました。
グランパスはACLを見据えての大型補強だったとは思いますが、
むしろこれでリーグ戦に全力で行けるので頑張って欲しい所です。
サンフレッチェについては決して選手層が厚いとは言えない中で、
どこまであのステキなサッカーを見せてくれるのか、楽しみです。
柏木の穴は…山岸?ちょいキツイかな。