昇格は遠退いた《ジェフvsヴァンフォーレ》
久々に現地観戦をしてきました。
ジェフにとってはここで上位に勝つ事で昇格への希望を見出したい所。
また、ヴァンフォーレには過去負けた事が無いという相性の良さもあります。
(ま、4戦3勝1分ですが。。。)
ヴァンフォーレにとってみれば、ここ最近引き分けがやたら多く、
気が付いたら3位が近付いてきたって事で、
やっぱり負ける訳にはいかない一戦なのです。
で、結果、
ジェフが負けました。
1-2
あちゃー。。。
相性が良いとか、ホームだとか、正直微塵も感じられない試合でした。
セカンドボールの拾い合いで負け、身体をぶつけ合うような1vs1でも負け、
パスワークで相手を崩していくスタイルは、ヴァンフォーレの前線からのチェックにより
あっさりと消されてしまいました。
何が悪かったのでしょう?
あのプレーが、とか
監督が、とか
この選手が、とか、
そういった1つ2つの理由じゃないですね。
もちろん、勝敗を左右したプレーはありましたし、監督の力量不足や選手のミスもあるでしょう。
が、チーム全体に漂う倦怠感のようなモノ…この正体不明の空気が
チームを負けに導いた気がしてなりません。
この試合(というか残りの試合)、そう簡単に負けてはいけないはず。
にも関わらず、
球際でファイトしていたか?
ギリギリのところで身体を投げ出したか?
一度抜かれてもしぶとくついて行ったのか?
…という疑問が湧いてきてしまうのです。
少なくとも、この試合を見た限りでは。
■戦い方の問題
ミスはやむを得ないと思っています。
人間誰しも、失敗する事はありますから。
ですが、戦術面(というか、戦い方)にもやや問題があったかと思います。
1トップに青木孝太を起用しているのだから
ロングボールの放り込みは有効な攻めじゃないはず。
しかし、ジェフのディフェンスラインはヴァンフォーレの前線がチェックに来ると、
どうしてもロングボールを蹴ってしまっていました。
まあそれはそれで、相手が前からチェックに来る間はアリなのかもしれませんが、
それを何とか青木孝太が競り合ってこぼれ球になっても、
セカンドボールへの寄せが甘い、と。
何故なら、選手達は「パスサッカー」をやろうとしていたから。
つまり、試合の状況にジェフの選手が付いていけてなかったんじゃないかと思うのです。
これが果たして監督の指示なのか選手が試合を読めなかったのかわかりませんが、
残りの6試合できちんと勝利を収めるには、もっと柔軟に戦う必要があるんじゃないかと思います。
対戦する相手は、もうジェフが得意とする戦い方を知っている訳で、
それを封じる為に前からプレスに来るのも当然です。
それに対し、横綱相撲みたいな気持ちで構えていられるほど、今のジェフは強くないと思うのですが。
■強いね、ヴァンフォーレ
ジェフが良さを出せなかった、きちんと戦えてなかったというのもあるのですが、
ヴァンフォーレがやはり強かったという印象もあります。
パウリーニョ。憎い上手さですね。
先制点はディフェンスラインの一瞬の気の緩みからですが、
きちんと飛び出してきっちり決めるのはさすが。
2点目のFKは結構な距離から素晴らしい弾道でした。
また、後半途中で交代した藤田健は
ヴァンフォーレの攻撃の起点となってました。囲まれても簡単にプレーしていたのが印象的。
ハーフナー・マイクはやっぱり高かった。
セットプレーから彼に得点されなかったのはある意味ジェフディフェンス陣の頑張りかもしれません。
頭一つ飛びぬけてましたから。
という事で、ヴァンフォーレが2位の力をしっかりと見せつけて勝ったとも言える試合だったと思います。
■今後
正直に申し上げますと、70%程諦めの気持ちになっております。
残り6試合で勝点差7。
上位チームとの直接対決はもう終わったので、ジェフが昇格するには
とりあえず勝つ事と、上位が取りこぼすのを待つだけです。
これでチームに勢いがあればもうちょっと希望を持てるのですが、
最近はちょっと勢いが落ちていますし。
まあ、この2連敗でチームはしっかりと危機感を持っていると思いますので、
せめて最終戦まで希望を持てるような位置にいて欲しいなぁ、と。
米倉が復帰したし、伊藤も良いプレーを見せてました。
その辺に期待しつつ、残り30%の「諦めていない」部分を胸に、
最後まで応援し続けましょう。