大きな差を感じたドロー《vsレイソル》
久々にジェフの試合を見ることが出来まして。
スカパーさんが
『千葉ダービーにつき無料放送』
という太っ腹な事をしてくれたからです。
(うちではチバテレビが映らない)
この無料放送で喜ぶ層がどの程度いるのか微妙な気がするのですが、
スカパーさんはその調子でどんどん無料放送して下さると嬉しいです。
少なくともジェフの試合を放送してくれれば、
喜びで舞い上がりそうな人がここに一人おりますので。
さて、そんなレイソル戦。
“千葉ダービー”なんて煽りもありますが、
今のジェフはダービーとか言ってられない状態の様子。
前節、コンサドーレにホームで完敗してフクアリ無敗神話が崩れたうえに、
その試合後にバスを囲んで座り込んだり、
巻の移籍騒動があったりして
何だかサポーターの方々はやたらとピリピリしております。
個人的には、ちょっとピリピリし過ぎなんじゃないかと思ってました。
試合を観るまでは。
■開始直後に先制。しかも相手は10人
ネットがロングボールで抜け出して、レイソルGK菅野と1vs1になった所でこの2人が交錯。
これでいきなり菅野にレッドカードが出て一発退場となりました。
そのPKのチャンスを倉田が冷静に決めて1-0。
何というラッキーな滑り出しでしょう。
これでほぼ90分近く、レイソルは10人で戦う事を余儀なくされた訳です。
ナイターとはいえ、蒸し暑い気候。
ジェフはパスを正確に繋いで、相手を疲れさせる事を考えていけば
勝率はグッと上がるはずです。
そしたら直後にオウンゴールですよ。
基本的に私は自分が草サッカーでDFをやっているという事もあって、
オウンゴールは割と
「しょうがないよな」
と思う性分です。
触らなきゃやられてた、っていうのも多いですし。
でも、このオウンゴールは
「う~ん。。。」
と、ちょっと簡単に飲み込めない感じでした。
茶野は上、もしくは後ろにクリアできなかったのか?
櫛野と声を掛け合ってなかったのか?
レイソルのFK(近藤かな?)は、確かにシュート性の素晴らしい弾道で、
ジェフにとっては非常に危険なボールでした。
が、
せっかく先制した後でいきなりああいう形で失点してしまうと…やっぱりちょっと勢いも削がれますね。
■本当に1人多いのか?
試合中のイメージは、ずーっとこれでした。
本当に相手は10人?
こっち11人?
ていうか押されてね?
ポゼッション負けてね?
と。
レイソルの選手は本当に良く走っていて、球際でも粘り強く、
セカンドボールをことごとく拾い、
必要なときはしっかりボールをキープしていました。
レイソル強いな、と思いましたね。
やろうとしている事がチームできちんとまとまっていて、
全員が同じ方向を向き、自信を持ってプレーしてました。
それに対してジェフはどうか。
1人多いという優位性を活かす訳でもなく、
あまり確度の高くないロングパスを入れ始めます。
ディフェンスに自信のあるレイソルにはこれは通用せず
(ネットも競り合いに勝てず)
簡単に跳ね返されます。
んで、セカンドボールも拾われちゃう。
だからと言ってショートパスで崩そうと試みるも、
選手同士の意思の疎通が無いのか、パスミスのオンパレード。
その結果、押されっ放しで前半終了です。
この時点でかなりモヤモヤした気分になります。
■一発で決めるレイソル。枠に飛ばないジェフ
後半、しばらくするとネットに代わって青木孝太が投入。
これでロングボールではなくショートパスと裏、という意識になったはずのジェフ。
でも試合展開は相変わらず。
シュートチャンスも宇宙開発が続きます。
んで深井→坂本という、あまり有効性を感じられない交代があった後に
レイソルに一発やられます。
レイソルの自陣からロングボールがゴール前に出ると、
このシーン以外にも、この日の良太は殆どこの田中順也に負けてました。
1人少ない状態でも、1vs1の勝負や競り合いでしっかりと戦っていたレイソルに比べ、
この失点シーンに象徴されるようにボール際でとことん負けていたジェフ。
ある意味、必然的な失点だったのかもしれません。
それぐらい、チーム全体のパフォーマンスが低かったです。
その後、谷澤が得たペナルティエリア付近のFKから茶野が決めて
何とか同点にして試合終了。
2-2。
「負けずに済んで良かった」
という試合でした。
それにしても、レイソルは本当に強いですね。
ネルシーニョ監督の成せる業でしょうか。
工藤壮人、田中順也、酒井宏樹という若くて勢いのある選手もいるし、
レアンドロ・ドミンゲスはボールを落ち着かせてくれる。
栗澤、大谷の両ボランチは運動量豊富だし献身的に動いてくれて、
小林、近藤を中心にディフェンスラインは安定してる。
上手い、というよりかはチームとして強い、という印象です。
一方のジェフは、何だかチーム全体が重い感じ。
4-3-3を採用して、両サイドに起点を作ってパスで崩してく、
ってのは今シーズンを通してやろうとしているんですけど、
結局最後のシュートまで持っていけてないですね。
サイドの意識が強すぎて、真ん中がスカスカでした。
そうなるぐらいならサイドに張らない方が有効なんじゃないかと思うぐらいに。
---
ところでこの試合、ちょっと面白い現象がありました。
沢いなくなる
→対面のアレックス自由に上がる
→沢もアレックスもいない裏を小林に何度も突かれる
→倉田が頑張って戻る
→倉田バテる
という、小林1人に2人がやられる状況が。
これは小林の頑張りもあったと思いますが、
「自由になり過ぎたが為にアレックスが上がりっ放しになった」
という事だと思います。
それを解消する為の坂本投入+アレックスを前線に、なのかな。
それで右に回された倉田は、今度は青木良太の上がりがないから
孤立しちゃうという悪循環。
サッカーって難しいですねえ。
ネルシーニョさんはこの試合で水野を投入するという、
色んな意味で心憎い演出をしてきました。
まだ水野のコンディションは戻ってなかったです。
良かったのか、悪かったのか。
相手が少なくなってなくて、普通に右サイドに水野投入だったら
もっと危険だったかもしれません。
長くなりましたが、ジェフにしたら引き分けた事は儲けもんですかね。
完全に負け試合でしたから。
補強も無かったしなぁ。。。次はスカッと勝って欲しいです。はい。