去って行く人々
Ｊリーグは再開しましたが、まだまだ人事往来は活発なようです。
■魔術師が
そう、あの柏の魔術師・フランサが
退団の運びだそうで。
フランサが退団
ここのところ出場機会がめっきり減っていて、
ネルシーニョ監督の構想からも外れつつあったんでしょうね。
あの魔法のようなボール捌きが見られなくなるのは、
一人のサッカーファンとしてとても残念です。
最近の「動け動け」という風潮の中、
それほど動き回らないけれども「ここぞ！」という時に
とんでもないパスを出す、あの省エネ的な所が結構好きでした。
まあ、Ｊ２のライバルとしては
「嫌な選手がいなくなって、ちょっとだけホッとした」
という本音もありますが。
とにもかくにも2005年から5年間、楽しいサッカーを見せてくれてありがとう。
まだまだやれるよ、ね。
これからも何らかの形で日本に関わってくれると、とても嬉しいしありがたいです。
■高校サッカーのスターが
市立船橋高校時代に天皇杯でマリノスを敗退寸前まで追い込んだのは
まだまだ記憶に新しいところ。
（え？古い？）
カレンが熊本へ完全移籍
どうみても日本人離れした顔なのに、英語がほとんど喋れないというナイスガイ。
2005年にはＪリーグ新人王を獲得し、将来を期待されてたんですけどね。
もう２５歳でしたか。
でも、まだまだ老け込むような年齢じゃないですし
泥臭いプレースタイルは年齢を重ねるほどに味が出るもんです。
移籍先のロアッソには同年代の選手も結構いますし、
そしてロアッソ自体、何気にＪ２で６位につけていて、
まだまだＪ１昇格が狙える位置にいるのです。
（ロアッソが上がったらジェフは…ですけど）
自分の力でＪ１昇格、ぐらいの気持ちで頑張れ！
■日本代表の元エースが
巻…じゃなくて高原です。
こちらはまだ正式決定ではないですが、
十中八九決まりみたいですね。
高原 水原三星と基本合意…今週中にも移籍決定へ
Ｋリーグで復活出来るかどうかわかりません。
そもそも、最近すっかり高原の姿を見ていないので
今現在の彼の力はわからないのです。
レッズへの移籍は正直失敗に終わったと言っていいでしょう。
しかし、この悔しさをバネにして再び輝きを取り戻す事が出来れば、
この遠回りも無駄じゃなかったと言えるようになると思います。
ブンデスリーグで二桁得点をしたのはまだ４シーズン前。
もう一回、存在感を見せて欲しいですね。
■そしてジェフの象徴が
巻です。
ご存知の通り、ロシア・プレミアリーグのアムカルへの完全移籍が
クラブ間で合意に至りました。
この件に関して、スポーツ新聞には
「戦力外通告だった」
「練習禁止を言い渡された」
「功労者を冷酷に切るクラブ」
と好きなように書かれています。
どこまで本当か、私にはわかりません。
ただ、巻がジェフを愛してくれていたのは紛れもない事実ですし、
サポーターが巻を愛していた事も間違いないところです。
スタメンでも、サブでも、ベンチ外でも、
巻はジェフの顔でした。
そんな「ミスター・ジェフ」とでも言うべき選手に対して、
果たしてクラブ側は冷たく扱ったのでしょうか？
個人的には、「戦力外、構想外の選手を保持していられない」
というクラブの考えは至極当たり前だと思います。
情に流されていつまでも飼い殺し状態にする事が、その選手の為になるとも思えません。
何より、巻は今シーズンチャンスを貰いながらもモノに出来ませんでした。
なので、ジェフが巻を移籍させたという事実だけを見るならば、
特別に騒ぐ事でもないと思っています。
ただ、マスコミに騒がれ過ぎな気はします。
フロントの脇の甘さは、大量流出の頃から何にも変わってないんだなぁ、と。
とにかく、この移籍が決まった時には
クラブは何らかの形で巻を気持ち良く送り出すようにして欲しい。
巻がきちんとサポーターに向けて挨拶して、
サポーターは残念な気持ちを持ちながらも、温かく送り出してあげれるような場を作って欲しい。
それが、この功労者に対する最低限の礼儀なんじゃないかと思います。
せっかくだから、ロシアで本田をビックリさせてあげようよ。
去って行く人々を考えると寂しくもなりますが、それぞれの新たな第一歩とも言える訳で。。。
みんな、ガンバレ！
