J2は甘くない《ジェフvsロアッソ》
我等がジェフ千葉のJ2での戦いが開幕しました。
アウェイでロアッソ熊本との戦いです。
前回チョロっと書いたように、この日はスカパー無料開放デー。
スカパーに加入していない私でも、J2の試合をテレビで見る事が出来ました。
ナイス!スカパー!
でも加入の予定は無いよ!(家庭の事情により)
そんな訳で無料放送をありがたく感じながら、家で開幕戦を観戦です。
■変わらぬ前半
スタメンは
巻
深井 谷澤
佐藤勇 工藤
山口
アレックス 坂本
益山 茶野
岡本
こんな感じ。
CBのミリガンは怪我明け(代表戦にはガッツリ出てましたが)且つまだフィットしてないのでベンチスタート。
また、福元や池田、青木良太が怪我のため、益山は開幕スタメンです。
前半、私としてはちばぎんカップで見せてくれたような
「細かいパスを繋いで行くサッカー」を期待していたのですが、
繰り広げられたのはロングボールを巻目掛けて蹴るという、昨シーズンの悪かった時のサッカー。
セカンドボールが拾えないという悪癖もそのままで、主導権はロアッソが握っていたような感じでした。
やっぱりプレシーズンマッチとは違うんだなぁ。
開幕戦ということで、選手たちも固くなってたんでしょうか。
守備でも益山が若干の不安を露呈。
彼が本領を発揮すれば、足元も上手くてパスも捌けて、なおかつ競り合いにも勝てるという素晴らしいCBになると思うのですが、
この試合に関しては、裏を狙われた時の脆さと自信なさげなパス捌き、
そして身体の入れ方の下手さが出てしまっていて
ちょっと厳しかったです。
でも、彼には大きく育って欲しい。
だからこの試合の反省を活かして、次節以降も試合に出れるように頑張って欲しいです。
そんな訳で前半は0-0
■「らしさ」が見えた後半
選手の交代も無く後半へ。
前半の途中から徐々に「パスサッカー」の片鱗が見え始めており、
後半は主導権を握る事に成功します。
それでもなかなかゴールが遠く(というか、チャンスらしいチャンスも無く)、
後半10分に新戦力の倉田が投入されます。
この倉田が魅せてくれました。
出場してすぐにドリブルからチャンスを演出し、ミドルを放ち、
明らかに危険な選手として君臨していた倉田。
すると後半14分、坂本のクロスをアレックスが挟まれながらもトラップしてシュート。
これにGKが触れてこぼれた所を倉田が押し込んで先制します。
今シーズンのジェフ初ゴールは倉田。
何と、本人もJリーグ初ゴールだそうで。
今後も頼りにしてますよ。
その後も「倉田効果」か中盤でボールをキープするシーンが増え、
ロアッソもだいぶ足が止まってきたので
「行けるかな?」とか思ってました。
…そうは問屋が卸しません。
何度かあったチャンスを精度の欠けるミスやシュートへの消極的な姿勢からモノに出来ずにいると、
途中投入されたロアッソ・西にフィールドの中央をガンガン突破されます。
更に山内、藤田という攻撃的な選手を投入されると、一方的に攻撃されっぱなしな状態。
それでも何とか試合終了直前まで1-0で凌ぐと、クローザーとして(?)ミリガンを投入。
ボランチの位置に入れ、中盤からしっかり守備をさせようと試みます。
が、ミリガンは全く効果無し。
後半終了直前、再び西に突破を許すと
最後は右サイドを思いっ切り駆け上がってきた市村にゴールを決められ同点。
で試合終了。
何というか、「一昨年から変わってねーよ」みたいな試合の流れと結果になりました。
簡単に言うと、
「J2は甘くない」
って事です。
補強もした。層も厚くなった。キャンプもしっかりこなした。新しいジェフの形も出来てきた。
でも、そんな簡単に強くなれません。
ましてや今季、今まで経験が殆ど無い「強豪」という立場。
簡単に勝たせてくれません。
それでも、本気で1年でのJ1復帰を目指すならば
こういう試合をキッチリと勝ち切らなければダメでしょうね。
ではこの試合、「勝ち切る」為に必要だったのは何だったのでしょう?
無失点で抑える守備力?
それもあったら嬉しいですが、どちらかと言えば私は「2点目を取る力」だと思います。
4-3-3のフォーメーションですと、どうしてもアンカー(この試合ならば山口)に大きな負担が掛かります。
今後もフィールドの中央を突破され、大きなピンチを迎える事は多々あるんじゃないでしょうか。
失点をしなければ御の字ですが、それよりも2点、3点を取りに行く事。
それが今のジェフには必要だと思います。
この試合でも相手ペナルティエリアの中で必要以上にパスを繋ぎに行き、
結局シュートすら出来なかったシーンがありました。
「撃ちまくれ!」
とまでは言いませんが、撃たなきゃ入らないのもまた事実。
パスで繋ぐ事にこだわり過ぎる余り、チャンス自体を潰すようでは
本末転倒と言わざるを得ません。
試合後のコメントを見ると、
監督や選手達はその事をしっかり理解して次に繋げようとしているようなので、
次節のフクアリ開幕戦では、是非勝点3をお願いします。