オーストラリア戦と代表の今後
まあ大層なタイトルを付けてますが、内容はいつもの感じです。
■悲観するような結果じゃないですよね?
オーストラリア戦の結果。
0-0
ある程度予想通りでしょうか。
オーストラリア的には選手のコンディションや順位、日本ホームである事を考えれば
「引き分けでOK。無理に勝ちに行く必要は無い」
という状況でしたから、相手の術中に嵌ったとも言えますが。
それでも、私はこのオーストラリア戦について
「良かったんじゃ」
と感じています。内容も結果も。
少なくとも守備は満点。集中力が非常に高かったと思います。
アジアの各国を相手にした場合、日本はTOPレベルのチームである事は間違いないでしょう。多分。
そんな中、オーストラリアというのは数少ない「勝っても負けてもおかしくない」相手ですから、引き分けでも普通なんですよね。
マスコミさんあたりは“負けに等しい”とか“岡田辞めろ”とか、相変わらずのネガティブキャンペーンを実施しているようですが、
それはむしろオーストラリアを舐めているような感じもします。
そんなに強くなかったように見えたけど、そんな簡単に勝てる相手じゃないですよ?オーストラリア。
大体、1位通過しなきゃいけない理由も無い。
オーストラリアに引き分けてダメ出しだなんて、いつからそんなに日本サッカーは強くなったのやら、と思います。
まあ、勝てた試合、勝ちたかった試合だったとは思いますが。
個人的にはもう一回やったら勝てるかも、ぐらいに思ってます。
あと3回やったら1勝1敗1分けぐらい。
あ、でもオーストラリアの監督がピムじゃなくてヒディンクだったら全敗かもw
■日本代表の今後
オーストラリア戦が終わって、ふと思ったんです。
「この試合の日本の戦い方が、今の代表の最終形態なんじゃなかろうか」と。
前線にスピードで勝負する選手を並べ、前半開始直後から全力で相手DFにチェイスを掛ける。
中盤は中村俊輔、遠藤を『出し手』として据えて、長谷部が攻守のバランスを取りながらサポート。
松井は変化を付ける役割。
DFは中澤、闘莉王の2人で高さに対応し、SBは上下動を繰り返しながらクロスを供給。
攻撃に関しては、足元へのパスを繋ぎながら相手守備の綻びをじっくりと探る感じ。
少なくとも岡田監督である以上、今後も上記のようなサッカーは揺らがないんじゃないかと思います。
メンバーについては多少の入れ替わりがあるかもしれませんが、中村俊輔・遠藤・松井・長谷部の中盤とDFラインは鉄板じゃないですかね。
更に言えば、トップ下とFWも田中達也・玉田と同じように動ける選手を選ぶでしょう。
他にいなければその2人+大久保の3人がベースでしょうし。
なぜなら、今回のメンバーが「岡田監督の考えるサッカー」を一番良く表現出来るメンバーだからです。
例えば森本がイタリアで更に活躍したとしましょう。
でも、森本には玉田と同じ動きは難しいです。(当然、逆もまた然り)
それはどちらが良い・悪いというのではなく、代表のサッカーに合うか合わないかというだけの違いです。
で、きっと岡田監督は玉田をファーストチョイスとするでしょう。
…多分ですけど。
そう考えると、やっぱり今が最終形態なんだろうなぁ、と。
■良いの?悪いの?
よく言われるのが
「今の代表のサッカーで、“世界を驚かせるサッカー”とか“W杯ベスト4を目指す”とか、全然ダメだろ」
というもの。
まあ、気持ちはわかります。
バーレーンに勝ったり負けたりしているようじゃ、世界も驚きませんしベスト4とか夢のまた夢でしょうからね。
ただ、オーストラリア戦のサッカーを常にやる事が出来れば、決して悪くないんじゃないかとも思うんですよ。
もちろん精度は上げる必要がありますが。
(ベスト4に入れる、世界を驚かす事が出来る、とは思いませんけど)
前線の選手があれ程全力でチェイスに行って仮に90分持ったら、もしくは交代で上手く遣り繰りしてチェイスを続けられれば、相手にとっては凄く嫌です。
そして奪ったらすぐに攻撃に転じて細かくシンプルにパスを繋ぎ、体格・個人能力関係無しに得点出来れば、ある程度世界でも戦えるんじゃないでしょうか。
で、何が言いたいのかというと、
岡田監督である以上、
今から劇的に代表のサッカーが変わる事は考えにくいから、
変に過剰な期待はしない方が良いのでは。
って事です。
劇的な変化を期待しているから岡田辞めろコールが上がるんでしょうけどね。
でも私は今やってるサッカーの完成度を高める事の方が、
南アフリカW杯で良い成績を残すことに繋がるんじゃないかと思います。