リストラの嵐
今年も嫌な季節がやってきました。
契約云々の時期です。
クラブもね、いわゆる「利益を求める一企業」なので、
自社の事を考え、来期以降の収支や景気を計算して
“人件費”を削る…という結論に達するのは致し方ない所であります。
ですが一方、プロスポーツには「魅せる」面という所があって、
それを担っているのが「選手達」な訳です。
だから、やっぱり活躍してきた選手達があっさりクビになるのを見るのは
簡単に納得出来ない部分もある訳で。
そんな、簡単に納得出来ない(もしくはまだまだもっとやれる!)選手達をザックリ挙げてみましょう。
■改革は成功するのか?~マリノス~
松田、山瀬をはじめ
坂田、清水、河合という、レギュラークラスの選手がバッサリです。
良いんですか?
正直に書くと、坂田、清水、河合の3選手はある程度理解出来るんですよ。
完全なレギュラーとも言えませんし、
経営的にある程度思い切って選手を切らなければならないのであれば、
この辺りの中堅どころを契約外にするのもやむを得ないのかなあ。。。と。
ただ、松田と山瀬はちょっと別格じゃないかと。
2人とも特別に衰えた感もありませんし、マリノスの「強み」を表現する選手だったと思うんです。
松田は経験豊富だし、CBもボランチも出来る。
激しい気性も年齢を重ねる事で良い方向に出せるようになってきたし。
山瀬は攻撃的な位置ならばどこでもプレー出来ますし、前への推進力を持つ貴重な選手。
この2人を切るってのは、ちょっと理解し難い所です。
色んなチームが獲得に手を挙げるんじゃないでしょうかね。
んで他所から選手を獲得出来るのかっていうと、それも実現性の薄いお話。
槙野には既に断られているようだし、
青山、永田が「マリノスに行きたい!」と感じるような理由も特に見当たりません。
せめて、どちらか一人で良かったんじゃないかなぁとか思います。
減俸っていう選択肢も提示してない様子だし。
来期のマリノスがどうなるのか、ちょっと心配です。
■転換期~エスパルス~
こちらはマリノスに比べるとある程度の「合意の下」で多くの選手が去って行く印象です。
(あくまで印象ですけど)
伊東、市川、青山、ヨンセン、西部。
更にエスパルスは岡崎、藤本あたりに移籍の噂があって、
来期は結構様変わりしそうですね。
そもそも、長谷川健太監督も退任ですから。
こうして考えると
「生え抜きの選手がそのチームのみで選手生命を終える」
ってのは、今の時代非常に難しくなっているんですねえ。
沢登とか、幸せだったんだなぁ。
個人的に、大前とか伊藤翔とか本田拓也とか、面白そうな選手は多いチームなので
新しい監督の元でフレッシュなエスパルスが見れたら良いなぁと思ってます。
■一時代を築いた助っ人も
今までJで大いなる活躍をしてくれていた外国人選手も、退団しちゃいますね。
いずれもチームの中心となって活躍していた選手達。
日本から去っていってしまうのが勿体無い人たちばかりなので、
どこかJのチームで、再びその雄姿を見せて欲しいです。
マトあたり、結構欲しがるチームが多い気もするんですが。
てかサンフレッチェはストヤノフいなくなって大丈夫なんですかね?
中島はあくまで「保険」的に考えておいた方がいいような。
■他にも
少し前になりますが、柳沢も驚きました。
ただ、サンガはJ2に降格してしまうので金額的に厳しいのかな、とは思いますが。
本人がサンガで頑張るつもりだったみたいなので、ちょっと可哀想。
そしてアントラーズ時代の相方、平瀬は引退。
非常に印象的な選手です。
最後にベガルタをJ1に昇格させて、残留もほぼ果たせてるので
終わり方としては良かったんじゃないでしょうか。
2人ともまだ現役を続けるつもり満々なようなので、
是非ともどこかでその経験を生かして欲しいです。
ベルマーレあたり、こういう経験豊富な選手がいると良くなりそうですけど。
ちなみに、ジェフからも既に3名の契約外選手が発表されています。
…うーん、しょうがないのかなぁ…。
とりあえずジェフについてはさっさと後任の監督を決めて、
チームとしての方向性を固めてもらわないと。
社長が辞めないらしいってのが気掛かりです。
フロントも、ある程度の責任は取るべきだと思うのですが。
神戸さんとか。
今後もこういった驚きの契約外選手が出てくるかもしれません。
過去に嫌な経験を持つジェフファンなだけに、あんまり気持ちの良い季節じゃないですね。
より多くの選手に、次の素晴らしい環境がある事を祈っております。