《vsパレスチナ》勝っただけ、とは言え幸先は悪くない
先日開幕したアジアカップ。
日本のグループリーグ第一戦はパレスチナとの対戦。
結果は4-0で順当勝ちです。
公式戦の初戦を白星で飾った事は間違いなく喜ばしい事ですが、
監督、選手はどうにも満足しておりません。
セルジオ越後氏も然りｗ
確かに、内容的にちょっと。。。という部分があったので
監督や選手に満足してもらっちゃ困りますが、
それでもやっぱり初戦でしっかり勝利を収めた事については評価して良いと思いますよ。
とりあえず良かった点、悪かった点、個別評価あたりを。
■良かった点
何度も書きますが、アジアカップという大会の初戦を白星で飾った事。
相手との実力差云々を抜きにして、まずは勝たなければいけない試合にきちんと勝つというのは
言うほど簡単なタスクじゃないと思います。
ま、パレスチナ弱かったですけどね。
特に前半、遠藤のゴールを皮切りに3得点して折り返すまでは
全く文句のない展開でした。
あーゆー時間帯できちんと得点する遠藤はやっぱり流石だし、
香川の明後日の方向へのシュートをとんでもない反射神経で頭に当てた岡崎は本当に凄いです。
PKを落ち着いて決めた本田も（そのシーンに関しては）良かったし、
前線からの守備も切り替えが速かったです。
後半開始直後の吉田のヘッドも見事でした。
アレに関しては香川のアシストも素晴らしい。
そして、そこから後半をすっ飛ばして、最終的に0封出来たことも良かったのではないでしょうか。
得点4、得失点差+4は良いスタートだと思います。
■悪かった点
悪い、というほどのモノではないですが、
ちょっと気になったところ等を。
まず、色んな方が口を揃えて言ってますね。
「遠藤交代後に急に攻撃が形にならなくなった」、と。
タイミング的には全くもってその通りだと思います。
一応、その他の要因としては
選手達に疲労が出てきた
パレスチナが荒々しくなってきた
武藤と清武投入によるところ
てのもあるかと。
想像ですが、アギーレ監督的には清武が遠藤のタスクをこなしてくれるんじゃないかと期待したんでしょう。
少なくとも私はそう思ってました。
しかし、現実には違いました。
何でかなー、と思って見てたら、
どうやら清武をインサイドハーフに据えることで、プレイエリアが狭くなってしまったっぽいですね。
それまでは乾のポジションにいながらも、中盤に下がってボールを貰いに来ていた清武。
そうする事で相手DFのマークもズレるし、味方選手にとってはボールの出し所が増えてた訳です。
（ちなみに乾も近い感じでした。清武ほど下がっては来ませんが）
そこに武藤登場。
武藤はボールを受けに下がるという事を積極的にする訳ではなく、
開いたり抜けたりしてボールを貰おうとしていました。
そして清武は「インサイドハーフ」として振る舞うべく、前線には出なくなります。
別にそれらは特に問題ないのですが、
結果的に清武のエリアは狭くなるわ、相手DFは剥がれなくなるわ、味方は出し所が減るわで
とたんにギクシャクした訳です。
この辺の柔軟性って言うんでしょうか、出る選手によって他の選手も意識を変えなきゃいけない部分が
まだ出来ていないのかなぁ、と思います。
あと、相手が10人になったのに点が取れないってのが結構批判の対象になったりしてますが、
サッカーでは10人になっても守備に特化すると決めれば、
むしろ11人でリスクを負って点を取りに行くよりも守備はしっかりしちゃうのです。
なので、批判としてはちょっと短絡的すぎじゃないかと感じる訳です。
まあね、相手が1人減ったらやっぱりこちらとしても更に点を取りたいですけれども、
そうそう簡単な話じゃないな、と。
■選手評
気になった選手だけ。
《川島》
パンチングミスあり。風の影響もあるだろうけど、何か最近不安定。
《酒井高徳》
内田とは違うけど、アジアレベルなら全然問題なさそう。
《香川》
「3得点に絡んだ」とか言われてるけど、それって何か虚しくないですか？
きちんとしたアシストは吉田のヘッドだけでしょう。
常に得点に絡む必要はなくて、この試合の遠藤みたいに
点が欲しい時にしっかり決めるとか、そういう風になってほしいのですが。
《清武》
相変わらず上手いのに得点から縁遠い人です。
《本田》
やや調子悪し。
《武藤》
んー、イマイチ。
良い意味で空気読まずにシュート打ちまくったり仕掛けまくったりしてほしかった。
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色々な所で言われているように、4-0でも物足りない相手ではありました。
もっと取れたなぁ、とも思います。
ただ、近年のアジアカップから考えると十分すぎるぐらい順調な出だしな訳で、
まず一戦目を勝ったことは選手や監督に落ち着きを与えてくれると思います。
次はこのグループでは一番強そうなイラク。
ここでもきっちり勝てれば、更に気持ちに余裕が出来そうですね。
期待しましょう。
