《vsウルグアイ》これで良い
さてさて、W杯以来の日本代表戦でありアギーレ監督の初采配となりましたウルグアイ戦。
結果は0-2で負け。
ま、どんなタイミングだろうと、誰が監督だろうと、
普通のウルグアイとやってそうそう勝てるもんじゃないので結果は二の次です。
そんな訳で、初招集のメンバーと今まで呼ばれてたメンバーとが一緒になって、
アギーレ監督がどんな事をしてくるのか、選手達はどんな風に応えるのか、
という部分に注力してみてみました。
多分、ぼーっと見てたら「あれ、何か負けた?弱い?」って感想で終わる試合でしたからね。
■初招集メンバーたち
まあ一番話題になるのは間違いなく坂井でしょうね。
2失点とも絡んでますし、1失点目はもう擁護できないレベルでしたので。
「初めての代表だから」
「相手はカバーニだし」
じゃ、ダメですよね。
初めてだろうが、相手がスタープレイヤーだろうが、ディフェンスがあの位置でミスったらダメです。
そういう意味では坂井は失格。
ただし、言葉は悪いかもしれませんが日本代表・坂井には失うモノは全くありません。
どんなミスをしようが、全然動けなかろうが、彼自身にとっては相当プラスになるはずです。
なので、今後坂井が代表に呼ばれるかどうかわかりませんが、
彼自身が「もう一回きちんと代表に呼ばれ、今度こそ最大限の力を発揮する」という目標を明確に出来たのであれば
それは良かった事なんじゃないかと。
え?坂井のミスで日本が負けたって?
親善試合だから別に良いじゃん。
次に皆川。
こちらは想像以上に頑張ってくれた印象です。
相手にやり方がバレないうちは、ボールの納め所としてきちんと機能していました。
途中から全然絡めなくなったのは、ウルグアイが皆川のやり方と中盤からのボールの出され方を理解したからでしょう。
あの決定的チャンスについては決めたら素晴らしかったですが、
皆川だから決められなかったのかというとそうじゃないと思います。
今後、まずJリーグで2桁得点するぐらいの活躍を見せて、常連になって欲しい選手の一人。
ちょっと巻っぽい。
武藤はまぁあんなもんかなぁ。
少し前のFC東京vs鹿島アントラーズでの武藤の活躍を見ましたが、
やっぱり所属チームとは違いますからね。
まずボールが集まらない。相手も違い過ぎる。
それでも積極的にボールに絡もうとする姿勢は見て取れたし、そこまで悪くは無いかと。
森岡は短すぎる時間でちょっと可哀想でしたが、
それまで出てた中盤の選手とは全然違う特徴を持っていたので、それなりに目立つことが出来ました。
もう少し長い時間じゃないと何とも評価は難しいです。
■元代表控組
簡単に言えば、酒井宏樹、酒井高徳、細貝、田中順也、森重についてです。
まず酒井宏樹。ガッカリです。
今まで内田を見てきただけに、その実力差に唖然とします。
1失点目に繋がるバックパスの判断も悪すぎるし、2失点目に繋がったクリアはお粗末以外の言葉がありません。
サイドバックとしてもっともっと前線の選手に使われるべきなのに、
本田が前を向けない状況で追い越すとか、基本的にどうなの?と首をかしげたくなるプレーが満載。
…とここまで書いて「酒井宏樹にだけ厳しすぎない?」と感じる方もいるかもしれませんが、
海外で複数年プレーし、前代表でも常連だった選手なんです。
むしろ今回はグイグイ引っ張るべき立場であるにも関わらずイマイチだったので、厳しい目になってしまいます。
本当に残念。
次に高徳。
こちらは本当に時間が短かったので評価できず。
細貝。
まぁ、何でしょう。あの位置ならやっぱり繋ぐプレーは求められちゃいます。
それが出来ないのは痛い。
森重がアンカー的な役割で上手く行っちゃうと、またしてもポジションがなくなっちゃいそう。
何だかなぁ。。。
田中順。
身体の強さはJリーグ時代から感じていたし、本人も問題なくこのポジションを受け入れてたようなので
インサイドハーフでもやっていけるんじゃないでしょうか。
ただし、森重・細貝・田中順の3人で中盤を構成するのはやっぱりキツイ。
今後これらの選手達がアギーレ監督の理想とするやり方を熟成させて、
強い相手にフィジカルで負けない中盤を、っていうならアリかもしれませんが。
今はまだ、この3人じゃ厳しいですね。
個人的にはやっぱりFWの位置が良いかなぁと思う選手。
森重。
何やらほぼぶっつけ本番であの位置だったらしいですね。
それでもそつなくこなしてた印象。
凄く良かった、とは言いませんが悪くなかった、という感じでしょうか。
森重があの位置をやれることで、新たな競争も出てきますし
森重自身がCBをやる場合にも色々生きてくると思います。
■代表常連組
ここは長々と書いてもあんまりなので、短めに。
川島:いつも通り。股抜かれ失点は本当は防ぎたいよね。
吉田:試合中、坂井に熱血指導してたのが印象的。吉田自体は全く問題なかったかと。
長友:昔のギラギラした長友に戻ってほしい。何か今は上から目線のプレーになってる。
本田:毎回壁にぶつけるぐらいなら誰かにFK譲って。守備はそこそこ頑張ってたけど。
岡崎:CKのキッカーねぇ。。。やっぱり決める側にいて欲しい選手。
柿谷:守備してる!それ以外は低調なイメージ。難しい時間帯ではあったけど。
■監督の思惑
とりあえずガッツリ守って前の選手で決めてね、的な布陣でしたね。
基本的にはそういう考えの監督なのかもしれません。
フォーメーションの数字とか、そういうのはあんまり固定じゃなくって試合中に流動的にやりたいっぽいですね。
選手側はそれに応える必要があります。
後、少なくともウルグアイ戦では楔のパスを入れる人が誰もいませんでした。
もしかすると監督的には森重や細貝がやってくれると思ってたのかもしれませんが、
残念ながらその勇気がある選手はスタメンにはおらず。(森岡ぐらいかな?)
何にしても1試合目ですし、まだまだ何とも言えませんが
個人的には面白いです。
こちらの固定観念とか崩してくれそう。
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という感じで、色々考えながら見てたら結構楽しい試合でした。
相手がボール持ってる時の守備の仕方とか、
こっちがボールを奪った時の周りの動きだとか。
多分、見ている人の多くは不満が溜まる内容だったと思います。
私も決して満足じゃないですw
(面白く見る方法があるよ、というだけで)
ただ、1試合目ですし、相手が相手ですし
変に勝っちゃうよりも全然良かったんじゃないかな、と思ってます。
これが今後、選手の起用は不可解なままだし、守備も攻撃もやり方が改善されないし…とかになったら
その時に「変じゃね?」って声を上げましょうかね。
1試合目で判断を下すのは無理ですから。