さよならスペイン
あのスペインが、2試合目にしてグループリーグ敗退となりました。。。
いやはや、これも時代の移り変わりってやつでしょうか。
無敵艦隊は史実の通りでした。
一応、ドイツW杯からユーロ2008まで現地でスペインを追っかけてた身としては
やはり寂しさを感じます。
まぁ、でも主力メンバーがその頃からあんまり変わってないってのもちょっと問題なんでしょうね。
■敗因は?
個人的な考えですが、「総合的な守備力の低下」と思ってます。
まずカシージャスが衰えてる。
ユーロ2008で優勝した時は本当に「神」と言えるぐらいの反応で
1vs1を殆ど止めていた印象でした。
しかし今は、ポジション取りもやや中途半端で判断力も普通。
(それでも優れたGKですよ)
オランダ戦の4失点目、5失点目。そしてチリ戦の2失点目。
いずれも最盛期のカシージャスなら…と思わざるを得ません。
もちろん、失点はGKだけの責任ではありません。
DF陣。S.ラモスも丸くなってしまった。というか、足遅くなった?
サイドバックはことごとくパスをミスし、守備力の低下に拍車をかけてました。
そう。スペインの「守備力」ってのはその半端ないボールキープ力がもたらしてたもの。
皆さんご存知だと思います。
「こっちがボールキープ」=「相手は攻撃する時間が無い」
このロジックで相手の攻撃力を封じてきたのです。
だから世界レベルで見ると少し劣るスペインの守備陣でも、少ない失点で勝ち進めたのです。
ですがそのキープ力も策を講じられ、スペインの選手達の高年齢化による衰えもあって
圧倒的ではなくなりましたね。
オランダもチリも、最終ラインの枚数を増やしつつコンパクトにする事で
スペインのボールホルダーを瞬時に囲み、キープさせない方法を採りました。
以前のスペインなら「それでもスルスルと抜けていく」という恐ろしさを見せてましたが、
残念ながらあのイニエスタですら簡単に抜け出せませんでしたね。
ならばスペインはロングボールで相手DFの背後を狙えばいいのですが、
愚直にパスを繋いできました。
ある意味潔し、です。
そして攻撃陣。というか、D.コスタ。
彼は大変優れたFWです。
が、
結局最後までフィットしていなかったように思えます。
あのスペインのサッカーには、(全盛期の)ビジャぐらいしか対応できないんじゃないかなぁ。。。
もしくは0トップ、ですね。
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過去の栄光に思いを馳せてしまいました。
しかし、栄光が長く続かないというのは新たな戦術が生まれている証拠です。
そうやって栄枯盛衰を繰り返すからこそ、サッカーは面白いんだと思います。
スペイン代表のブラジルW杯は終わってしまいました。
しかし、新たな世代による新たなスペイン代表が、また私たちを驚かせてくれるでしょう。
期待してます。