おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

豪戦前に中国戦振り返り

今更ですが、ようやく試合を観ることが出来ました。

結果は既に知っていて、やたら批判を受けているという予備知識もあったので

それ程落胆せずに済みました。

…ていうか、そんなに言うほどじゃなくね?とか思いましたけど。

疲労が溜まってて寄せ集めで経験値が低いチームに何を求めてるんだろう?みたいな。

んで監督は、そんな状態のチームを「素晴らしいチーム」に変える魔法を使えないと更迭なのか、と。

ま、後述します。

とりあえず今大会は「組織」の熟成度なんてないので

個人個人にフォーカスを当てた感想に留めてみます。

■個人評

西川

 失点についてはノーチャンスで、特に悪い所はなかったけれど

 川島からレギュラーの座を奪うにはPK両方止めるぐらいの活躍がしたかった所です。

 「悪くなかった」じゃ第2GKのまま。自慢の足元も披露するシーンは特になく。

駒野

 えらく批判されている駒野キャプテン。

 引っ張らなければいけない立場だったので批判は止むを得ないけど、

 PK判定されたシーンは殊更責められるようなプレーじゃなかったような気がします。

 ま、あそこで足はなるべく上げないようにしないといけないけど、

 ちゃんとボールに行ってるし。

 そもそも駒野は「周囲のレベルにしっかり合わせられる」のが特徴で、

 自分からチームを引っ張る側の選手じゃないので

 駒野が活躍しなかった=周りが駒野を使えなかった、って事かと。

 なんか気の毒。

栗原

 批判対象その2。というか筆頭かもしれない。

 確かに最初の失点シーンはね、PK取られるかそのまま失点するかって感じで

 抜かれた時点で負け決定。

 でも前半でちゃんと取り返した所に意地を感じました。

 それでも後半も別段強さを発揮するでもなく、3失点目も怪しいポジショニングだったので

 残念な出来だったのは確かでしょう。

 栗原も「俺が俺が」で引っ張るタイプではないのかな?

 この面子だったらやって欲しかったんですが。

 吉田、今野に割って入る気持ちがあるなら、あと2試合で存在感を見せないと。

森重

 期待している裏返しとして、厳しくいきます。

 これと言って特筆すべきことがありません。

 相手を止めるとほぼファール。空中戦で勝っていたかというとそうでもなく。

 スピードで勝っていたかというとそうでもなく。

 テロップに「万能DF」と出るたびに哀しい気持ちがこみ上げてきました。

 もし仮に森重が「Jリーグ最高ランクのDF」であるならば、

 吉田、今野を固定で使っていたザッケローニ監督は正しいかと。

 残り2試合で出場機会があるならば、是非ともその能力とやらを見せて欲しいです。

槙野

 気持ちは見て取れました。

 柿谷へのアシストも、最初は「お、ミスキックか?」と思いましたが

 どうやらちゃんと狙っていた模様。

 でもやっぱり3バックの選手の動きなんだよなぁ。しょうがないけど。

 ザッケローニ監督は全くもってCBとして使うつもりはなさそうだけど、

 個人的にはCBで見てみたい気持ちがあります。

 ちなみに3失点目でボールウォッチャーになってたのは大きなマイナス。

山口蛍

 この試合で各所で評価が高い山口。確かに非常に献身的な動きを見せてくれました。

 守備では最初にがっちり当たりに行って自由にさせず、

 攻撃ではとにかく縦に入れる意識が抜群に高かったですね。

 長谷部が不調なら、山口に代えても問題ないんじゃないでしょうか。

青山

 得意な仕事は全て山口蛍に持っていかれたので、長所を出し切れなかった感があります。

 そういう意味では気の毒な試合。

 守備でも攻撃でもアピールできず。

高橋秀人

 青山と交代で違いを見せれるかな?と思ったら

 やはり代表経験の違いか、バランスの取り方やリンクマンとしての働きで

 しっかり実力を見せてくれました。やれば出来るのね。

 かとって現A代表ボランチの遠藤・長谷部に取って代われるかというと若干微妙。

 もっと見たい選手。

高萩

 山口と並んでこの試合における収穫じゃないかと個人的には思ってます。

 相手のレベルがそれ程高くないとはいえ、きちんとタメを作って味方の動きを引き出せるし、

 ワンタッチパスでチャンスを演出する事も出来る。

 何より、このチームを引っ張ってってやろう、自分が中心になろうという気持ちが感じられました。

 駒野よりも。

工藤

 岡崎のポジションで、見事に岡崎風のプレーを見せてくれました。

 泥臭さを厭わないプレーや飛び出し、得点への嗅覚は素晴らしいモノがあるかと。

 でも、ヘディングをスカすところまで岡崎の真似しなくても良いよ。

原口

 想像よりも献身的で、想像よりもドリブルしなかった。

 この試合の前線4人は連携がまだまだだけれども、

 それぞれの意識が合った時のプレーはなかなか面白そうに思えました。

 多分、後から出た齋藤学よりも全然評価が高いかと。

柿谷

 この試合の一番の見所だった柿谷。調子がそこまで良くなかったし

 連携も何もあったもんじゃない状態であるにもかかわらず

 1G1Aの結果を出すあたり、能力の高さは間違いないですね。

 どこかで

 「この試合で柿谷は何にも出来てない。評判倒れだ」

 みたいな事を書いている人がいましたが、

 その人は柿谷にとんでもない期待をしているんだなぁ、と思ったりします。

 一人で8点ぐらい取って、4アシストぐらいして初めて評価する、みたいな。

 でも「あと一点取ってトリプルハットトリックすべきだった」とか批評されちゃうのw

 ともあれ、もっともっとという期待をさせる選手であるのは確かです。

齋藤学、大迫

 何もしてないので評価無し

結果は3-3の引き分けでした。

正直、勝てる試合だったし勝たなければいけない展開でしたね。

3-1でリードしてたんだから、きっちり逃げ切らないと。

でも結果的に追いつかれてしまったので、そこは批判の対象になっても致し方ないかと。

…ですが、やたらとザッケローニ監督だけを叩くのはどうなんでしょう?

この大会

「ノルマを設けるべき」「優勝できなければ交代も視野に入れるべき」

と外野の方々は述べておられますが、

JFAはそんなもの設けておらず、監督自身も「勝利よりも人材発掘を優先したい」的な事を言っていたはずです。

3-1でリードしていて後半30分を過ぎた段階で、

勝利・優勝のみを目指すのであれば守備に重きを置いた交代や指示を出したでしょう。

しかしそれはしなかった。何故なら見てみたい選手がいたから。

そもそも追い付かれたのは監督の采配云々ではなく、選手個々のミスによる所が大きいです。

なので、

少なくとも私はこの試合の結果だけでザッケローニ監督に対してとやかく言うつもりは毛頭ありません。

繰り返しますが、勝てる試合だったし勝ちたかった、勝つべき試合でした。

ただ、追い付かれたのは選手の実力及びコンディションによるモノと考えます。

ま、気持ちを入れ替えて、本日の豪戦を楽しみましょうか。