おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

中山引退とカズの涙

中山が、遂に引退となりました。

やっぱり寂しいですね。

ドーハの悲劇Jリーグ創設をリアルに見てきた同世代のサッカーファンならば

同じような気持ちになるかと思います。

(年齢バレるな、こりゃ)

一部では

「引き際間違えた」

ジュビロで引退すればキレイだった」

という声もあるようですが、

そもそも“キレイな引き際”なんてものは周りが勝手に印象付けるだけであって、

本人がやりたいだけ(そして許されるだけ)プレーを続け

本人が限界を感じた時に引退するだけの話だと思います。

さて、中山と言えば色んなところで言われているように

『記憶にも記録にも残る選手』

です。

4試合連続ハットトリックなんて、今のJリーグで出来る人いなさそう。

海外だってメッシぐらいじゃないでしょうか。レベルの高低はありますけど。

もう“ケチャップがドバドバでる”とかの騒ぎじゃないですよね。

ケチャップの蓋無くした!ぐらいのもんです。

他にも、

国際試合におけるハットトリック達成最短記録だったり、

Jリーグ通産ゴール数だったり、

記録はたくさん有ります。詳細はWikipediaなどをご覧下さい。

記憶の面で言えば、やっぱりドーハでのあの落胆ぶりとか、

その前の

「オフト、俺はお前を信じる!だからお前も俺を信じろ!」

発言とか、

角度の全く無い所からの起死回生ゴール

(アメリカW杯アジア予選だった気がする)

だったりとか、枚挙に暇がありません。

私自身が凄く印象に残っているのは、

雑誌のインタビューか何かで藤田俊哉氏が

「あの中山さんに如何にしてゴールを取らせるか、名波と競い合っていた」

と語っていた所です。

上手く言えないのですが、

何だか当時のジュビロの強さが物凄く感じられる内容でした。

そして、中山がチームメイトからとても愛され、信頼されているという事も感じました。

自らを「ヘタクソ」と言い、実際に足元の技術は高くないものの、

大事なところで数々の貴重なゴールを奪ってきた才能は、

恐らく本人のたゆまない努力の賜物なのだと思います。

最後は膝を故障し、日常生活にも支障が出るぐらいの状態であるにも関わらず

ピッチ上で出来る限りの表現をしようとしていました。

本当にサッカーが好きで、ずーっとサッカーをやっていたいんでしょうね。

また、カズが中山の引退に関してコメントしていて

そこで目に涙を浮かべていました。

共にJリーグを代表する選手であり、

日本代表で苦楽を共にした仲間であり、

この年齢まで現役のサッカー選手であった同志であったからこそ、

カズにしか感じ得ない気持ちがあったのだと思います。

てかカズを泣かせる事の出来る選手なんて、他にいなさそうですよね。

中山が、今後どのような道を進むのかわかりません。

(本人は現役復帰したくてたまらなさそうですがw)

が、

あの情熱と、明るいキャラクターと、物事に取り組む真摯な姿勢があれば、

何をやっても大丈夫!と思わせます。

仮に失敗したって何となく許しちゃうし、

失敗の後には大きな成功を手にしそうな人です。

稀代のスーパースター、中山雅史選手

今まで本当にお疲れ様でした。

楽しかったし、感動もさせられました。

今後もサッカーにガンガン関わって、盛り上げて下さい。