おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

《vsブラジル》気持ち良く負けた

いやー、スカッと負けました。

0-4。完敗と言っていいでしょう。

でも何だろう、不思議と「ダメだこりゃ」「日本しっかりしろ」という気持ちは殆ど無く

「オメエ強ぇな。オラわくわくしてきたぞ」

という、悟空的感覚です。

(日本が悟空ほど強くないとか、そういう事はさておき)

何だか数年前のCWCでガンバがマンUに5-3で負けた時ぐらいの

清々しさとも同じ感じ。

とりあえず、振り返ってみます。

■サッカーの不思議

いきなり何のこっちゃい、って感じですが、

フランス戦との比較です。

フランス戦は内容ボロボロ、でも勝っちゃった。

ブラジル戦は内容悪くないんじゃ?でもボロ負け。

つくづくサッカーとは不思議な物です。

ただ、理由はわからんでもないです。

フランスは前からかなりのプレッシャーを掛けてきましたが、

ブラジルはそれ程でもなかったです。

なので日本はある程度ボールを保持できました。

それに加え、日本としてはフランス戦の反省から

「受身にならないように」

という気持ちで試合に臨んでいたため、

守備ばっかりにならなかった、という所でしょう。

ただし、その弊害としてブラジルのカウンターにかなりやられました。

実際に点に繋がったのは最後のカカのやつだけですが、

前掛かりになり過ぎた所を奪われて、一気に速く攻められたシーンが多かったかと思います。

だからと言って

「今後、強豪とやる時は守備をガチガチに固めて常にカウンター狙いで勝負すべき」

とは思いません。

だって守備の時間が多い=間違って失点する可能性が高い

ですから。

あと、守備陣の消耗も半端無いですし。

実際疲れるんですよ。長い時間守備に追われるのって。

■それぞれの失点を振り返る

まずは1失点目。パウリーニョのゴラッソといっても過言じゃないでしょう。

変則的なミドルシュートでした。

トゥーキックのような、ドライブ回転のような。

何にせよ、スリッピーなピッチを計算した上での非常に嫌らしいシュートだったと思います。

川島の反応がイマイチだったかな?とも思いますが

相手が上だったんでしょうね。

だからと言って「しょうがない」という失点かというと、そうでもないです。

バイタルエリア空けっ放しでした。

この試合の日本の守り方は、

ペナルティエリア内に人数を揃える事でシュートを防ごうというモノでしたが、

その分バイタルがお留守に。

多分ボランチの仕事なんですが、少なくともあのシーンではちょっと引きすぎてしまった感があります。

それ程強くない相手であれば大丈夫なのかもしれませんが、ブラジルレベルになると

あの位置からでも正確に、嫌らしく狙ってきますね。

良い経験になったと思います。

2失点目。

今野のハンドという事ですが、微妙な判定ではありました。

まぁ、事故みたいな失点かもしれません。

ただし、これもその前のプレーでペナルティエリアの深くまで切り込まれてからの

マイナスのパスを出されてるんですよね。

1vs1でやはり負けてしまっています。

相手が相手ですから止むを得ないかもしれませんが、

深い位置までドリブルさせないような守備、というのも必要になりそうです。

3失点目。

吉田に当たってのゴールですので、これも事故に近いかもしれません。

でもやっぱり、その前で長友が被っちゃってるんですね。

それをトラップしてすぐにシュートするネイマールの判断は凄いのですが、

それはそれとして、やはり長友にはCKからのボールに触って欲しかったです。

4失点目。

ブラジルがカウンター狙いなんてズルい。

それだけです。

こればかりはノーチャンス。

確かにその前に縦パスをミスしてるんですが、

あの時間帯であの点差で、ああいう失点の仕方ってのは

もうしょうがないような気がします。

てかカカ上手すぎる。

全体的に見ると、割と事故に近い失点が2つ、相手の技術にしてやられたのが2つという感じですが、

それ以外にもクロスバーさんが頑張ったりラミレスのゴールが何故か認められなかったりと

「やられた」ってシーンも多かったので

4失点で済んで良かったっていうレベルかも知れません。

■守備が悪いのか?

細かい点を見れば修正すべき所は多々あると思うのですが、

特別に日本の守備が悪かった感じじゃないんですよね。

むしろ攻撃時のミスが相手のチャンスになっていた感が強いので。

敢えて注文をつけるとするならば

相手の攻撃のギアチェンジに付いていけなさ過ぎたかな、という所。

例えばフランスは、常にトップギア(もしくはその下ぐらい)で攻めていて、

日本は攻められてたけどリズムは掴んでいたと思うんですよ。

結果の無失点なんじゃないかと。

一方ブラジルは1速から急にターボに入ったりして、

非常にやっかいでした。

これについて行けるようになると、苦手な南米勢にも対処出来るようになるのかもしれません。

どうやって対処するのかわかりませんが。。。

(無責任でスイマセン)

■日本の攻撃

最初の印象は

「あ、狭い地域での細かいパスの繋ぎはビックリするほど上手いな」

というモノでした。

ブラジルが若干ルーズだったという側面もありますが、

間違いなくレベルは高いと思います。

でも、裏に抜ける選手が少な過ぎました。

これは本職のFWがいなかったという部分が大きいと思います。

たらればで申し訳ないのですが、

もし岡崎や前田がいたら、もう少しブラジルゴールを脅かしたかもしれません。

あれ?佐藤寿人使えば良かったんじゃね?

まぁこの辺はザッケローニの考えや好みの問題なので何とも言えませんが。

それと、今回初めて「中央の香川もあり」と感じました。

今まで私は香川のトップ下に否定的だったんですが、

本田と2TOPのような形(でも縦の関係)になる事で、香川がよりゴールに近い所に入れていましたね。

悪くなかったと思います。

でもそうすると今度は「本職のFWが使えなくなる」というジレンマも抱えますが。

■その他雑感

箇条書きで

内田の守備はやっぱりエグイ。可愛い顔してエグイ。

長友vsフッキを見て何故か和んだ

長谷部が想像してたより良くなってた。代わりに細貝がダメだった。うーむ。。。

ブラジルが相手でも遠藤は遠藤だった。落ち着いてる。

栗原は何で登場したのだろうか?単純に疑問。

寿人使ってあげなよー。

カカってもう三十路なのね。

ブラジルの強い所って、実は守備からの正確な攻めなんじゃなかろうか。

何はともあれ、この欧州遠征は多くの収穫があったんじゃないでしょうか。

少なくとも今のままのやり方だけでは強豪には通用しないし、

考え方を変えなきゃいけない所もたくさんあったでしょう。

こういう「気付き」をする為にも、

今後もこういったアウェイでの試合を多くしていって欲しいですね。

今後のザッケローニ采配がどのように変わっていくのか、楽しみです。