おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

《vsフランス》勝っちゃった

あれ?勝っちゃうの?

そんな感じの試合でした。

日本vsフランスの親善試合。

結果はご存知の通り1-0で、日本が試合終了間際に

相手CKのこぼれ球からカウンターが炸裂して勝利を収めました。

いや、嬉しいは嬉しいんですけど、

何故か「フランス大丈夫か?」と上から目線でエラそうに心配している自分がおりますw

フランス的にこの負け方はショックだと思いますので。

■試合全体の流れは日本の負け試合

前半、フランスは前から強烈にプレッシャーをかけてきました。

そこに日本は見事にハマってしまい、パスが殆ど繋がらない状態。

なので前半はフランスの攻撃練習(CK練習?)の如く、猛攻を受けました。

ここで失点していたら、まあ普通に負けてしまっていた事でしょう。

しかし、日本は南アフリカW杯からの伝統なのか

強豪を相手にした際は非常に集中した守備を見せてくれます。

川島は本当に素晴らしい。

自分の中で技術と存在感という意味では

川口・楢崎を超えるGKは簡単に出てこないんじゃないかと思ってたんですが、

今の川島はその二人を凌駕しつつあると言っても過言じゃないかもしれません。

反射神経が半端ない。

そして今野、吉田を中心とした守備陣には本当に頭が下がります。

アジアでの「相手が長身だから注意しなきゃ」レベルとは全然違いますからね。

胸板の厚さというか、身体の芯が違います。

そんな方々とマッチアップして、競り合い自体は勝てていなかったかもしれませんが

相手の自由にはさせていませんでした。

今野については最後のカウンターの主役ですし。

後半の20分過ぎぐらいから、ようやく日本もボールを保持して形を作れるようになってきました。

乾や細貝の投入が効いたような形ですが、

フランスがバテて来たという側面も大いにあるかと思います。

で、両チームとも中盤の運動量が減ってオープンな展開になった分、

遠藤や乾がボールを持てるようになったというのが実情じゃないかと。

しかし、相手がバテてもこちらにはバテない怪物がいらっしゃいます。

そう。長友です。

長友の動き自体は前半と大きく変わる訳ではありませんが、

その「変わらない」事がどれ程偉大な事か、再認識させられました。

やっぱり相対したくない選手No1です。

という訳で両チーム共に体力がなくなりつつも、日本は最後まで集中して組織的な守備を保つ事が出来、

一方のフランスは「得点したい」という気持ちが強く出過ぎて守備まで集中が出来なかった模様。

そこの差が最後の最後に出てしまったのかな、という試合でした。

日本代表選手達の「最後まで集中出来る能力」というのは世界に誇れる能力だと思います。

■前半の劣勢をいかに最小限にとどめるか

今後、強豪国と試合をする際に必要となってくる部分だと思います。

日本代表の力が上がったとはいえ、やはり相手も強いです。

フランスの1.5軍?でも、日本のプレスを簡単に交わす素早いパス&ゴーが出来る訳で、

やはり劣勢になる時間というのは多くなるでしょう。

じゃあどうやって最小限にしようか、という所ですが、

結局の所マイボールになった時の時間の使い方が鍵になってきます。

どんなに守備を頑張っても、相手の技術レベルが高く、相手に体力がある場合は

それを抑えるのは相当難しいです。

なのでボールを奪えるのは、ゴールにより近い箇所になってしまいます。

で、そこからマイボールになって、すぐまた相手にボールを取られてしまうと

守備陣は休む暇がありません。

これはかなりツラいんです。

ボディーブローのように効いてきます。

そうならない為にも、マイボールになった際に無理せずキープしたいんです。

それがこの試合では出来なかった。

相手のプレッシャーに完全に呑まれてしまっていました。

惜しむらくは本田がいなかった事。

本田がいれば、もう少しボールを保持出来たかもしれません。

中村憲剛も頑張っていましたが、彼はボールを早くさばいてしまうタイプなので

どうしてもテンポが早くなってしまうんですね。

そうすると、ボールを奪われるのも早くなってしまう。

なので正直強豪を相手にした際に前半から中村憲剛を使うのは厳しいかもしれません。

後半、相手に疲労が見えてきた時に投入すると、その早いパスさばきが武器になると思います。

このフランス戦は結果として前半を何とか凌ぎきりましたが、

同じような展開になった場合に今回と同じく凌げるとは限りません。

というか、そう簡単に凌げないと思います。

なので、出来る限り相手のペースにハマらず上手くボールを回し、

前半を無失点で抑えつつ相手の体力を削る。。。というのが

強豪国を相手にした場合の一つの戦い方となるでしょう。

■個人評みたいなもの

・何で内田ではなく酒井宏樹だったのか?

 ⇒一番考えられるのは身体能力的な部分でしょうか。

  単純に内田より酒井の方が身体が大きいですから。

  ただ、それだけで簡単に内田を外すとは思えないので、

  もしかすると「右サイドでの清武とのコンビ」を考えたのかもしれませんね。

  酒井は完全に「使われる」側の選手なので、清武とは相性が良いかと。

セレッソ3人衆

 ⇒観ていて楽しくなりました。それなりに機能もしていたし。

・長谷部

 ⇒正直、今の出来では厳しいでしょうね。頑張ってるのはわかるのですが、

  以前のような鋭い縦パスやミドルシュートなどの+αが出なくなりました。

  今の長谷部を使って遠藤・長谷部の両ボランチが攻撃と守備の両方を行うよりも、

  細貝を使って守備に重点を置いてもらい、遠藤を少しだけ前に出した方が

  メリットが大きいかもしれません。

ハーフナーマイク

 ⇒このレベルを相手にすると、身長が高いだけではダメですね。

  実際競り合いでは全然勝ててなかったです。

  相手CKの際のヘディング要員としては重要かもしれませんが。

  

・香川

 ⇒やっぱりパスの出し手になっちゃうんですよねぇ。

  本来は受け手の選手なのに。

  でも最後の得点はお見事。

だらだらと書いてしまいましたが、

何にせよフランス相手にアウェイで勝っちゃえるようになったのは

格段の進歩でしょう。

相手がベストメンバーじゃないにしても、今までなら名前負けしそうなもんです。

(日本だってベストメンバーじゃないですし)

次のブラジルは、フランスとは違った強さを持っています。

ここでどんな姿を見せてくれるのか、楽しみにしましょう。