おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

《vs韓国》ベスト4という結果

遅ればせながら、韓国戦。

残念ながら2−0で敗れ、日本はメダルに手が届きませんでした。

試合の内容も低調で、相手が韓国という事もあり

一部では

「手の平返しの手の平返し」

が起こっているようです。

で、その手の記事だったり書き込みだったりを読めば読むほど、

何だか冷静になってきました。

面白いものです。

とりあえず、韓国戦の簡単な振り返りを。

■1vs1の差

韓国に取られた2失点は、色々な要素があったにせよ共に

「縦ポンからの個人技勝負で負けた」という形でした。

これ、韓国戦だと割と良く観られる風景かな、と。

そして韓国戦に負けた後にいつも感じるのが

「1vs1の勝負で負けないようにしないと」という事。

まあ、韓国戦だけでなく、メキシコ戦の時点で露呈し始めていましたけど。

で、これは随分長い事言われ続けているけれども、やはりそう簡単には強くなれない部分なんでしょうね。

守備だけでなく、攻撃面でも1vs1で勝てていませんでした。

というか、仕掛ける選手が殆どいなかったとでも言いましょうか。

宇佐美が最後の方で仕掛けてましたが、4人ぐらいに囲まれて取られてました。

アレ抜いてたらむしろ凄いです。

結局、日本はまだ「組織」のサッカーで挑むしかないんでしょう。今の所は。

本田が良く

「個人個人で勝てるようにしていかないと」

と試合後にコメントしている事がありますが、その通りですね。

どうやったら強くなれるのか。。。

やはり海外でプレーする事が今の所の近道でしょうか。

大津あたりは1vs1でもかなりの粘り強さを見せていましたから。

■攻撃の引き出しの無さ

いわゆる「戦術永井」が封じられると、攻め手がなくなってしまいました。

チーム全体として「どうしよう」という雰囲気になってたように思います。

このチームは、ここが限界だったのでしょう。

揶揄する訳ではなく、本当にこれ以上無かったんだと思います。

アジア予選までは繋ぐサッカー風な感じで点が取れていましたが、

結局強豪相手では通用しないだろう、という事で

オリンピック本戦で「守ってカウンター」に切り替えた感じです。

で、それが自分達の疲労と相手の対応によって防がれると、

次の手は残ってなかったんですね。

じゃあ関塚監督が全て悪いのか、というと「全て」ではないかと。

監督としては、与えられた選手と強化日程で、最も勝てるであろう戦術を採用した訳です。

それで「ベスト4」まで行った。

これは評価して良い部分だと思います。

で、永井が封じられ、相手が前線から圧力を掛けてきている状況で、

カウンター以外の方法で点を取ろうとした時に単純に2通り考えられると思うんですよ。

それは

前線へのロングボール

個人で仕掛けてスペースを作る

てな感じ。でも、

 放り込みで競り勝てる選手がいない。

 個人で仕掛けて勝てる選手がいない。

これでは、残念ながらお手上げ状態です。

それが出来る選手を選ばなかったから監督が悪い、という見方もありますが、

選手選考の段階でここまで通用しないというのは想定外かと思います。

という事で、負けた事は非常に残念なのですが、

大会前の評判から考えれば、ベスト4という結果は上出来だと思います。

大会前に「このチームはベスト4になれる」と思った人はさすがに少ないと思いますし。

ただ、上出来の中でも課題は出てきました。

それが上に書いた「1vs1」の部分だったり、

メンタル面での不安定さだったり、

引き出しの少なさだったりという所だと思います。

オリンピック代表の選手たちには、

それぞれの所属チームで出来る事を最大限にやって

ぜひともA代表に食い込んできて欲しいですね。