《vsメキシコ》ここで出た悪癖
メキシコ戦。
遂に負けてしまいました。
残念ながら、初の決勝進出とはなりませんでした。
試合的にはミスで負けた、という感じでしたが、そうでなくてもメキシコは強かった。
前線からのプレッシャー、
巧みなパス交換、
小柄ながら強いフィジカル。
メキシコにしてみれば勝つべくして勝ったという所でしょうか。
特にパスの繋ぎ方に関しては是非見習いたいところです。
ちょっと詰まっても少し後方に出して、ダイレクトで前で受けるという
前後の揺さぶりは何度もやられてました。
かといって
「こんな強いメキシコには勝てねーよ」
という訳でもなかったのがなんとも哀しい所ですが。。。
■ミスすれば負ける
実にわかり易い理屈です。
2失点目に繋がった権田からのパス⇒扇原のミス(どちらも判断ミス)は、
ミクロ的に見ればこの2人が悪いです。
もう少し視点を拡げると、扇原が囲まれている事を指摘しなかった周囲の味方のミスとも言えます。
メキシコのシュートも見事でしたが。
まあ何にせよ、
やってはいけないミスをやってはいけない場所でやっちゃった、
という事ですね。
そして、実質これで試合が決定してしまったのです。
前兆はありました。
この試合の序盤に、ボランチの横パスが相手に奪われています。
メキシコのプレスが厳しかったのもありますし、
ボランチの所が狙われていたのもあります。
選手達に疲労が溜まっていたのもあるでしょう。
それでも、理由はどうあれ嫌な感じがありました。
個人的には、
オリンピックに入ってかなりこの位置でのミスが減っていた為
この手の「悪い癖」(狙われているのに安易なパスをする/狙われているのに周りがフォローに行かない)
は治ったのかと思っていましたが、そうはいかなかったようです。
■攻撃も封じられる
そもそも、今までの得点パターンのように
「中盤で奪う」事が出来てませんでした。
これはメキシコが上手かったし、メキシコの方が日本のやりたい事をやっていた感じがありましたね。
で、数少ないカウンターのチャンスも、
メキシコの「まず永井のケア」という方針があった為、結局発動せず。
その上、前述したようにメキシコは前からプレスに来るわ
日本のボランチの所を狙って来るわで
何にも出来なかった印象です。
■交代への疑問
1点リードされたシーンで関塚監督は杉本、宇佐美、齋藤を投入します。
ここで若干の疑問が。
東⇒杉本は何となくわかりました。
東は前の試合で怪我をしていましたから。
その次の清武⇒宇佐美。
これが正直よくわかりません。
清武もどっかに故障を抱えていたのでしょうか?
東に続いて清武がピッチから去る事によって、
ボールを受けて落ち着かせる選手がいなくなりました。
(この段階で扇原はイッパイイッパイ)
宇佐美は恐らくゴールに近い所での仕事を期待されていたのだと思いますが、
そこに出してくれる選手がいなくなったので浮いてしまいます。
終いには、自分でボールを貰う為に下がってきてしまう。
これでは宇佐美も何も出来ません。
交代させるのであれば、やはり前の試合で怪我をして
この試合で特長を出せていなかった永井だと思ったのですが。
まあ、関塚監督は今大会のラッキーボーイ的存在である永井に賭けたのかもしれません。
最後の扇原⇒齋藤は特に問題ないと思いますが、
その交代があった上でワンボランチになった山口が
相手のボール保持者に突っ込んで行くという有り様。
チームの混乱が伝わってきました。
■3失点目もどうなのか
別にあの段階で点を取られてしまうのはしょうがないと思うのです。
「取るか取られるか」
の勝負に出ていたのだから、失点した事に対してとやかく言うつもりはありません。
ただ、鈴木の守備はアレで良かったのでしょうか?
相手に身体を預けて、最後にフッと抜いたように見えました。
山口がフォローに来ていたから?
権田に預けられると思ったから?
よくわかりません。
あそこで後ろから突っ掛けたらPKになります。
でも、あの時点でもう
「取るか取られるか」なのですから、
PK覚悟でボールを奪いにいかなければいけないと思うのです。
今大会で鈴木は非常に成長したと思います。
以前は時おりボールウォッチャーになったり、
マークを簡単に外してしまう癖があったのですが、
それが見られなくなっていました。
でも、ここに来てあのプレーです。非常にガッカリしました。
何か理由があるなら知りたいものです。
負けたので愚痴愚痴になってしまいました。すいません。
でも、せっかく良いチームだと思ってたのに、
大一番で残念な面が見えてしまったので、書かずにはいられませんでした。
大津の先制点の時は「行ける!」と思ったんですけどね。。。
まだ3位決定戦が残っています。
ここで負けたら本当に勿体無い。
疲れはピークだと思いますが、それは相手も同じです。
最後に勝って、気持ち良く終わって欲しいです。