おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

《vsスペイン》完全にハマった試合

いやいやいやいや。

正直、まさか勝つとは思いませんでした。

日本はここに照準を合わせてたと思うので

それ程やられはしないだろうな、とは思ってましたが。。。

素晴らしいです。

考え得る中で最高の形でスタートを切りました。

もう散々色々なブログで皆さんが解説、分析、感想などを書いてますけど、

私も負けじと書いてみます。

■スペイン対策がことごとく当たる

何か、全て当たりまくった気がします。

「スペイン相手にポゼッションで勝てないので、持たせるだけ持たせるけど

ハーフラインより自陣ではとにかくパスコースを塞いで前線からプレッシャーを掛ける。」

「奪ったらスピードのある永井を中心にして速くフィニッシュまで行く」

「ディフェンスラインは引き過ぎず、ボールの動きだけに惑わされずにゾーンを徹底的に守る」

上記が全部ハマってた気がします。

それを可能にしたのが、永井、大津、東、清武の前線4人の守備。

中でも永井は凄い。

あれだけのスピードでビルドアップしようとしている所に襲い掛かられると

DFは非常に嫌です。

バックパスも怖くなりますし。

また、スペインのCB2人は他のスペインの選手と比較すると

足元の技術が高い方ではないので

永井、東、そしてボランチの山口が執拗に狙ってましたね。

これでスペインが簡単にビルドアップ出来なくなってました。

また、得点シーンも

背の高い吉田がスペインの選手を3人ほど引き付けて、その裏に大津が入るという

オーソドックスながらも狙い通りなものでした。

扇原のボールも質が高かったし、大津のディフェンスの背後から前に出る動きも良かった。

スペインとしては

先制される

⇒点を取り返すべくボールを繋ごう

⇒忍び寄る永井の影

⇒ビルドアップできねー

⇒イライラ

って感じでしたね。レッドカードもそうした流れで産まれました。

こう考えると、この試合の勝利は奇跡というよりかは

きちんとした狙い通りの処理だったと言えるでしょう。

スペインが初戦に慎重すぎた所も含めて。

狙いを実践出来た選手達には感服致します。

■それでも課題はある

試合を見ていた人が殆ど感じたであろう事。

「もっと点取れたんじゃね?」

って事です。

スペインは失点直後、明らかに混乱していましたし

後半は点を取る為に前掛かりになってました。

で、そこを突いて日本は何度も決定的な(本当に決定的な)チャンスを4~5回作ってた訳です。

デヘアは良いGKです。

でも、あれだけチャンスがあったら1点は決めないと。

永井は走り過ぎて疲れていたとはいえ

FWの本分を疎かにしてはいけません。

日本がチャンスを逃す度にNZ戦の悪夢(って程でもないですが)が頭をかすめました。

「勝てる試合に最後に追いつかれてドロー」

は精神的ダメージが大きいですからね。

そういう意味で、攻撃陣は再度気を引き締めて頂ければと思うし

守備陣はこの調子で次の試合も完封して欲しいです。

それにしても、日本というチームは

強い所を相手にするとやたらビシッとするというか、引き締まりますね。

お国柄なのかな?

なのでここで変に油断してモロッコホンジュラスに負けてしまわないようにお願いしたい所。

次の試合、さすがにモロッコも日本を警戒してくるでしょうから

スペイン戦のようにはいかないでしょう。

ただ、中盤で奪ってショートカウンターというのは

このチームで十分な武器になっているので、やり方を大きく変える必要もないかと思います。

あとはボールを持たされた時に、どれだけ落ち着いて回して

相手のブロックを崩せるか、ですかね。

そこで変なミスパスがあると、やられちゃいますから。

さあ宇佐美、出番だよ。

《追記》

書きたかった事を忘れてた。

このオリンピック代表があんなにも闘志剥き出しにして戦えるとは

正直思ってもみなかったです。

ずーっと「気持ちが伝わってこない子たちだなぁ」って思ってたんですよ。

ところが、スペイン戦では

永井が、酒井宏が、東が、大津が、その他のメンバーも含めて

とにかく「勝ってやる」っていう気持ちを全面に出してた気がします。

このチームに足りなかったのはコレだったのかも。

《追記その2》

何だかんだ言って、スペインは日本を甘く見てた節があります。

「日本戦は要注意だ」「厳しい戦いになる」

とか口では言ってましたが、

スペイン人は日本人がサッカー出来るなんて思ってません。

一昔前のブラジル人が思うのと同じような感覚です。

(これは実際にスペインに住んでいた知人が言ってました)

バカにする、というよりかは一般的な認識としてそう考えているのです。

例えば、我々が外国人が詫び寂びの心を理解できないだろうな、

と考えるのと同じような感覚かと。

試合を見ても、スペインの選手は動き回ってパスコースを作る、とか

強引に仕掛けていってどんな形でも良いからゴールする

みたいな動きは無かったです。

これは根底に

「自分達が日本に負ける訳が無い」

と考えていたから…と思ったりしてます。

個人的見解ですが。