おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

日本サッカー界はまだ成長途中

随分と大上段なタイトルになってしまいましたが、

そんなに偉そうに語る訳でもありません。

「現在地点の確認」という意味合いです。

何故このような事を書き出したのかというと、

ここ最近「未熟さ(未成熟さ?)」を感じさせる出来事が起きていたからです。

1つは、家長の移籍の件。

もう1つは、日本代表の待遇改善要求。

そして、「日本蹴球放談」様のこちらの記事(勝手にリンクして申し訳ありません)

まず、それぞれについて少しずつ考えてみます。

■家長のマジョルカ移籍

この件では、

「何でガンバには一銭も入らないんだ」

マジョルカは早速20億の違約金て」

「このままじゃ、優秀な日本人はタダ同然で根こそぎ持っていかれる」

と、

“商売下手”な点を疑問視する意見が多く見られました。

確かに、将来有望な若手(って程若くないですが)が

契約満了で移籍金0で持っていかれるってのは、何か腑に落ちないですよね。

ヨーロッパでも弱小チームから強豪チームへの移籍は多く見られますが、

弱小チームには「違約金」が入ってくる事が殆どです。

それによってその選手の穴埋めをしたり、選手育成にお金を回したりしてますので

どちらにもきちんとメリットがある訳です。

ちゃんとお金が回ってる。(金額は法外ですが)

本当かどうかわかりませんが、家長とガンバの間には

「移籍金0での海外移籍を認める」

みたいな条項があったとか。

その理由が

「気持ち良く海外へ送り出す為。彼の背中を後押ししてあげたかったから」

とかなんとか。

確かに、家長獲得に「移籍金」が掛かっていたらマジョルカも獲得を見送ったかもしれません。

お金が掛からないからこそ、獲得に乗り出したのであろう、と。

でも、何かそれって、結局家長に

「お金を出してまで獲得するだけの魅力」

がなかったと言うことですよね?

本人は海外志向が強い。

だからクラブも移籍の足枷になるような事をしたくない。

選手を思っていればこそ。。。なんでしょうか?

何か、あまりにも“海外信仰”が強すぎる気もします。

ヨーロッパのクラブ様が獲得してくれるっていうから、こっちは無償で差し出しますよ、みたいな。

こうした考え方がもう少し改まらないと、

Jリーグが海外リーグにとっての「草刈場」になりかねません。

■日本代表の待遇改善

正直、待遇がこんなに低いと思いませんでした。

「代表は名誉なんだから金金言うな」

と感じる方もいるかもしれません。

が、移籍制度やシーズンをやたらと「欧州基準に」と言っている割には

こういった面は無頓着、というのは

ちょっと都合が良すぎるかと思います。JFA。

それと、「代表戦の勝利給」「親善試合のボイコット」がやたらと取り上げられていますが、

選手会としては「負傷時の保障」や「肖像権の配分」の方をメインに考えてるんじゃないでしょうか。

(想像ですけど)

JFAは世界でも有数の「優良企業」だと聞きます。

選手の要求を全て受け入れる必要はありませんが、

選手あっての日本サッカー協会なのは間違い無いのですから、

ある程度の歩み寄りは必要だと思います。

そして、選手会に対して

「何故この値段、保障、配分なのか」

という根拠を示すべきでしょうね。

■「日本代表監督論」から

>日本サッカーはプロ化してまだ18年しか経っていない

「日本蹴球放談」様のこの言葉。

今までモヤモヤしていた感覚が少し晴れた気がしました。

なるほど、日本サッカー界が今抱えている稚拙な面の根本には、

この事実があるんじゃないかと。

若いから失敗しても良い、という事ではありませんが、

経験不足だから失敗している、と。

上記のブログでは日本代表の監督選びのプロセスについて書かれているのですが、

確かにあれは顕著な例だと思います。

さて、ズラズラと書き連ねた訳ですが、

結論としては

「出来て18年しか経っていないヒヨッコが、簡単に世界標準にはなれない」

って事です。

家長の件も、代表の待遇も、問題点は多々あります。

日本のクラブが草刈場にならない為には、

ヨーロッパや南米の小クラブのやり方を学ばなければなりません。

代表の待遇についても、他の国のサッカー協会で上手くやってる所を真似する必要があるかもしれません。

今はまだ、日本サッカー界の「選手」がどんどんと世界に飛び出している最中で

「指導者」「経営者」が飛び出しきれていない状態なのでしょう。

私が知らないだけかもしれませんが、

せっかく海外のクラブチームと提携しているのであれば

その経営術や指導方法こそ、どんどん吸収すべきでしょう。

選手を練習に参加させるのも必要ですが、

例えば向こうのフロントに日本人を参加させるとか、こちらに来てもらうとか、

あるいは日本人指導者をあちらの助監督にしてもらうとか。

そういったレベルでの交流が、今後の日本サッカーの発展に繋がっていくような気がします。

日本の現在地点。それはまだ「誕生して18年」でしかないんです。

いうなれば未成年ですよ。

まだ失敗を繰り返せる時期だと思ってます。

だから、今回挙げた事例についても

次にまた似たような状況に陥った時にもう少し上手く振舞えれば良いんじゃないかと思うんです。

甘いかもしれませんが、その成長が見れれば私個人はとても嬉しく思います。