新生ジェフ《vsギラヴァンツ》
月に1度はジェフの試合をちゃんとレビューしよう、と
先ほど心に決めましたw
という訳で開幕戦に続き第2回目のジェフ戦レビューです。
今回のギラヴァンツ北九州戦、ありがたい事にNHK-BSでの放送がありました。
嬉しいんですけど何なんでしょうかこのBSさんの渋いチョイスは。
ギラヴァンツのJ2昇格記念?ジェフサポ取り込み?
いや、嬉しいんですけどね。
んでBSと言えば、一部で有名な「BS劇場」と言われる波乱含みの展開が予感されたりする訳で、
更に主審は家本氏。
…色んなフラグが立ってるような気がしてたまりません。
そんな心意気でTV観戦しました。
■スタメンを良く見てみると
フォーメーションと併せて書いてみると
ネット
アレックス 倉田
佐藤勇 工藤
山口
渡邉 鎌田
ミリガン 茶野
櫛野
こんなんでした。
さあ何かお気付きになりますでしょうか?
…
……
え?わからない?
まあ大したことじゃないのでわからないと思います。
実は、スタメン11人のうち7人が
「今シーズン新加入組」
なんです。
もっというと、例の「奇跡」を体験したのは工藤と櫛野だけなんです。
それだけ、新しい戦力がチームの力になっている、と言えば
非常にありがたい事のように思えます。
が、
昔からジェフを観ている人間としては、なんとも言えない気分にもなってしまったりして。
…まあチームの新陳代謝は必要ですからね。
この試合に出ていた選手達には、新しいジェフを作っていってもらいたいです。
■ほぼ満点のデキ
月イチのレビューとはいえ、その間の試合についても
出来る限り映像を見たり、色んな方の観戦記を読んだりして
今のジェフがどのような状態なのかはある程度把握しているつもりでした。
要するに、良くないぞ、と。
勝つには勝ったけど不甲斐ない試合だった前節のザスパ草津戦。
完全に力負けしたその前の徳島ヴォルティス戦。
ここで下手すれば監督解任まで叫ばれそうな空気の中、
このギラヴァンツ戦となっていました。
私自身も「どんだけ悪いんだろう」と思いながら観始めた訳ですが、
いやはや、良かったんじゃないでしょうか。
相手の力云々という話ではなく、
フィニッシュへの積極性、守から攻への切り替えの速さ、
そしてそれらを支える全体的な運動量。
どれをとっても合格点だったと思います。
前半、後半共に「相手の時間帯」というものがありましたが、
それはもうサッカーには付き物です。
中でも光っていたのは佐藤勇人。
やはり彼はこのチームの中でも図抜けて巧い。
テクニックという面でもそうですが、何よりポジショニングが憎い。
相手にとって、これ程嫌な選手もいないんじゃないでしょうか。
一点目にしても、
囲まれた中でも冷静にボールを保持して軽くキックフェイントをかました後に小憎らしいスルーパス。
3点目のアシストも佐藤勇人でしたね。
ジェフが今採用している4-3-3の肝は中盤の3人です。
ここに運動量・攻撃力・守備力の全てを持つ選手を入れないと、
このシステムはグダグダになってしまうんですが、
佐藤勇人をはじめとする今のレギュラー3人は非常に素晴らしい。
どの選手もサボる事なく見事にこなしてくれています。
ただ、やっぱり人間ですから疲れます。
この試合でも3人に疲れが見え始めた後半30分過ぎから、
セカンドボールを拾えなくなって相手ペースになってしまいました。
こうなると両ウィングにボールが出てもフォローがないし、
トップの選手も落とし所が無くなってしまうんですね。
この試合、もうひとつ良かった所として
江尻監督がここで4-4-2に変えてきた事。
中盤を1枚増やし、ボランチを2人にする事でセカンドボールを拾えるようにして
一度落ち着かせるようにしました。
これはナイス判断だったと思います。
結果として見事に今季2度目の完封。アウェイ初勝利となったのです。
現在5試合終わって3勝1分1敗。
一部サポーターの中にはこの成績でも不満を感じる方がいるらしく、
「こんな試合をやっていてJ1昇格出来るのか!」
とか
「弱い相手にしか勝ててない!江尻監督の采配にも疑問だ!」
とか言っておられるようです。
(一部の方ですよ、一部の)
まあ上を目指すという意味ではこういう厳しい意見もあって良いとは思いますが、
個人的には上々の滑り出しなんじゃないかと。
実は私、何が何でも1年でJ1へ、というよりも
「今の選手達で『ジェフの戦い方』を確立する」という事の方が
大切だと感じているのです。
ただ、この辺は当然人それぞれですから、
どっちが良い/悪いという事じゃないと思います。
何はともあれ、今後もジェフに期待しております。