移籍状況から考える今シーズンの展望(FC東京編)
第五弾。今回はFC東京です。
■IN/OUT状況
状況は以下の通り。
《IN》
鈴木達也(柏) :レンタル→完全
松下年宏(新潟) :完全
森重真人(大分) :完全
金英權(全州大学) :新加入
平出涼(F東京U-18) :新加入
重松健太郎(F東京U-18) :新加入
阿部巧(F東京U-18) :新加入
《OUT》
栗澤僚一(柏) :レンタル→完全
近藤祐介(札幌) :完全
小山泰志(東京23) :完全
藤山竜仁(札幌) :完全
佐原秀樹(川崎) :レンタル終了
浅利悟(引退) :引退
ブルーノ クアドロス(未定) :退団
昨シーズンはスタートこそ躓きがちだったんですが、
最終的には5位でフィニッシュと、底力を見せてくれました。
その原動力は何と言っても石川だったんでしょうけど、とりあえずそれは後ほど。
まずはIN/OUTを見てみましょう。
加入が決まっている9人のうち、5人がDF。
抜けたDFも5人なので、数字的には補強というよりは補充でしょうか。
ただ、確実に底上げされていると思います。
まずは北京オリンピック代表メンバーだった森重。A代表入りも囁かれる実力派。
ちょっとFC東京の来期メンバーを想像すると
平山 リカルジーニョ
羽生 石川
米本 梶山
長友 徳永
今野 森重
塩田
という、殆ど代表経験者で占められる豪華な布陣です。
特にDFライン+米本、塩田で、かなり強固な守備陣になりそうな予感。
そしてそのDF陣を更に強めそうなのが金英權(キム・ヨングン)の加入。
彼は21歳以下の韓国代表でかなり評価が高かったそうで、
森重とポジションを争う事になりそうですね。
攻撃陣の加入の目玉は20歳以下ブラジル代表にも選ばれた事のあるリカルジーニョでしょうか。
21歳と若く、スピードが売りのFWだそうです。
FC東京は結構質の高いブラジル人プレーヤーを連れて来ますから、この選手も期待出来ると思います。
あと、アルビレックスの松下の加入も良いと思います。
中盤ならどこでもプレー可能な、気の利く選手ですね。
トータルで見ると、何気にしっかり補強してると思います。
一方のOUTはどうでしょう。
いずれの選手も皆このチームで貢献してきた選手ですが、
昨シーズンのレギュラーだったのはブルーノぐらいでしょうか。
正直、大きな痛手とまではならないと感じます。
…ん?「しっかり補強」+「大きなマイナス無し」=リーグ戦躍進?
まあ、実際の所は始まってみないとわかりませんが、
少なくともリーグ優勝を狙う為には良い準備が出来たんじゃないかと。
これらを踏まえて今シーズンどうなるかを考えた時に、
まずキーとなるのが昨シーズン注目を集めた石川でしょう。
怪我明けになりますし、マークも断然キツくなると思います。
それをチーム全体でどうカバーし、生かしていくのか。
あとはこのチームの肝である梶山。
彼がいる時といない時ではチームの安定感が違ってきてしまうので、
梶山不在時のバックアップがいると、安心出来るんじゃないでしょうか。
それでも、レギュラーと思われる選手達が全体的に若くて能力が高いので、
勢いに乗ると連勝街道を突き進む可能性もあります。
逆にチームが若いという事で、落ちた時の立て直しが出来るかどうかもポイントでしょう。
今野、羽生、石川あたりが引っ張っていく事で、
今シーズンはACL、そしてリーグの頂点も見えてくる…かもしれませんね。
W杯疲れ等のちょっとした心配もありますが。