黄金世代が騒がしい!?
■ドイツW杯代表における黄金世代(79年度組)の今
記憶に残っている方もたくさんいらっしゃると思います。ドイツW杯の日本代表。
あの時をピークに代表人気が下がっただとか、
あの大会の惨敗はショッキングだったとか、
あまり良い言われ方をしていないメンバーですね。
個人的にはそんなにショックでもなかったし、ブラジル戦は見てて楽しかったのですが
周囲の期待はトコトンまで高かったんでしょう。
そりゃ、直前にドイツとガチで引き分けちゃったりした訳ですから。
んで高まった期待が1分2敗という成績で一気に暴落、と。
その時のメンバーは以下の通り。
GK
1 楢崎 正剛
12 土肥 洋一
23 川口 能活
DF
2 茂庭 照幸
3 駒野 友一
5 宮本 恒靖
6 中田 浩二
14 三都主 アレサンドロ
19 坪井 慶介
21 加地 亮
22 中澤 佑二
MF
4 遠藤 保仁
7 中田 英寿
8 小笠原 満男
10 中村 俊輔
15 福西 崇史
17 稲本 潤一
18 小野 伸二
FW
9 高原 直泰
11 巻 誠一郎
13 柳沢 敦
16 大黒 将志
20 玉田 圭司
赤字にしたのは今回のお題でもある、「黄金世代(79年度組)」です。
その中でも
遠藤
小笠原
稲本
小野
高原
この5人について、ちょいと思う所を書いてみようかと。
(内容は深くありません)
■遠藤保仁
アジアMVPも獲得して、今や日本代表に欠かせない存在となった遠藤。
W杯後には海外も。。。と考えているようですが、
ドイツW杯ではフィールドプレーヤーとして唯一、出場がありませんでした。
当時の私は、
「遠藤出さないんだったら松井選んでおけよ」
と思ったもんです。
そもそも、遠藤はこの「黄金世代」と呼ばれる中でも非常に地味な存在で、玄人受けする選手。
小野、本山、中田浩二、小笠原といったテクニックもあり華やかなメンバーに囲まれていて
脚光を浴びにくかったのも致し方なかったでしょう。
そんな遠藤が、オシム前代表監督にチームの中心として据えられてから、
もうすっかり代表の柱です。
次のW杯メンバーに遠藤が選出されたならば、
それはゆっくりながら着実に進歩してきた彼の集大成となるんじゃないでしょうか。
「控えとしてベンチにいると、腐る」
「空気を悪くする」
と、すっかりネガティブイメージを植え付けられてしまった感のある小笠原。
それが本当かどうかはわかりませんが、
インタビュー等を見る限り、非常にストイックで自分にも他人にも厳しそうな印象を受けます。
そんな小笠原ですが、
イタリアに移籍しても思うような結果を残せず、日本に帰ってきたら大怪我をしてしまい、
一時期は引退も考えたそうな。
それでも今、アントラーズの大黒柱としてJリーグMVPを獲得し、
遂に日本代表に復帰となりました。
この代表復帰には色々な意見(「遅-よ」「岡田監督のアリバイ作り」等)がありますが、
小笠原自身はそんな事どうでも良いと感じてるんじゃないでしょうか。
呼ばれた→求められる役割を全うする→結果を残す→W杯に再び出る。
彼が思うのは、これだけなんじゃないかと。
■稲本潤一
帰ってきました。イングランド、トルコ、ドイツ、フランスを渡り歩き、遂にJの舞台に復帰です。
9年ぶりだそうで。
稲本に関しては、海外移籍して以来
何で所属するクラブでいつもレギュラー確保までいかないのかとても不思議なのですが、
何か問題あるんでしょうかね?
調子の波が激しいのか、監督に求められている役割と稲本の得意なプレーにギャップがあるのか…。
それでも、日本有数のボランチである事は間違いないと思います。
フロンターレならばとりあえず意志の疎通に困る事も無いでしょう。
Jでの活躍を期待したいですし、自身3度目のW杯出場を是非叶えて欲しいです。
■小野伸二
こちらもJ復帰組。奇しくも同期の稲本と同じタイミングです。
J復帰の目的は「代表復帰」。
正直、巻が代表復帰するより難しいかと。
エスパルスのMF陣は決して手薄ではなく、
兵働、藤本、枝村のトリオに加え伊東、山本、本田のボランチ達がいます。
ここに食い込むのは簡単じゃないでしょう。
故郷のクラブチームでレギュラーになり、岡崎とホットラインが築けた時
初めて「代表入り」の可能性が見えてくるのではないでしょうか。
そういう意味では、
35歳でベテランMFとして次のW杯の代表メンバーに入るのも悪くないかもしれません。
今現在、怪我をする前の楽しそうに輝いていた小野が見れるのはYouTubeの中だけです。
が、エスパルスでそんな小野が見れたら…と期待している自分がいます。
■高原直泰
移籍したかったにもかかわらず移籍出来ず、
レッズで飼い殺しの可能性もある中で残留となった高原。
今回挙げた5人の中では、一番厳しい状況に置かれていると言えるでしょう。
果たして高原は終わってしまった選手なのか。
それとも環境さえ変わればしっかりと結果を出せる選手なのか。
…'10シーズンでそれがわかるんじゃないかと思っていたのですが。
移籍出来なかったのは非常に残念です。
今年のレッズで、上手く出場出来ると良いのですが。
そもそも、高原って1トップや左右のMFをやれる程器用じゃないと思います。
2トップで、相方との連動でボールを受けて、ゴール。
そんなタイプなんじゃないかと。
小野・稲本のJ復帰を機に悲喜交々な5人を敢えて取り上げてみました。
この5人が同年代であり、遠藤を除く4人が海外でのプレー経験を持ち、
またW杯のメンバーであったというのだから
やはり黄金世代なんだなあ、と今更ながらに感じます。
なお、ドイツW杯メンバーではこの5人の他に
中田浩二、加地、坪井の3人も同期になります。
いやはや、凄い。
こうやって語られるような世代が、再び現れる事を願ってます。