おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

降格マジック1

J1、第30節が終了した時点で

順位   チーム名         勝点 得失点差

-----------------------

15. 大宮アルディージャ     36    -6

16. 柏レイソル           27    -21

17. ジェフユナイテッド千葉   24    -20

となっております。

残り4試合。残留圏内まで勝点差12。

要するに全勝しても勝点で並ぶ事までしか出来ず、

アルディージャが残り4試合で勝点を1でも取れば終了です。

つまり、ジェフの「降格マジック」は1となってしまいました。

正直、ジェフの降格はほぼ決定事項と捉えていいでしょう。

残念でなりません。

悔しくてたまりません。

もう愚痴をぶちまけたくてしょうがないような心境ではありますが、

ちょっと冷静に、こうなってしまった理由について個人的な考えを書いてみます。

■監督交代と補強タイミング

ミラー前監督は、フロントに対して補強の必要性を説いていました。

確か、FW(コメントでは「セントラルアタッカー」という表現をしてた)を

開幕前に補強したいと言っていた記憶が有ります。

当時シニアマネージャーだった昼田さんは「クロッサーが必要」と言っていたと思います。

が、それが叶ったのは6月の中断後。

6/29にネット・バイアーノの加入が発表されました。

第15節が終了した後です。

クロッサーは太田がそれに該当すると思うのですが、これは7/15。

第17節終了後です。

その後、7/27(第19節終了後)にミラー監督の解任と江尻新監督の就任発表が行われました。

これだけ見ると、フロントはミラー監督の希望を叶えてからたったの4試合で解任しているように見えます。

もちろん監督の希望が全て叶う訳でも無いですし、それまでのジェフの成績は「FWがいなかったから」だけで済むモノでもありません。

しかし、開幕前にFWを補強する気満々だったにも関わらずそれが出来ず、

やっと獲得したと思ったらそれを希望していた監督解任というのは

どうにも一貫性に欠けるというか、チグハグな印象が否めません。

ただ、ここで言いたいのは

「じゃあ監督をミラーのままにすれば良かった」とか

「フロントの監督交代は間違いだった」とかではありません。

監督交代の判断は成績を鑑みても止むを得ない判断だったと思います。

ミラーのままでどうなったかはわかりませんが、正直それ程変わりは無かったんじゃないかなとも感じます。

何が言いたいのかというと、

「前任監督の考えていた補強をしたならば、後任の監督にも同じ路線を辿らせるのが妥当では?」

という事です。

江尻監督の方向性はどちらかというと「オシム時代を思い出せ」というような形です。

走って、粘って、動き回る事で攻撃していこう、と。

一方、ミラー前監督は「まず守ろう。」でした。

(もちろん、それが出来てなかったから解任だったんですが)

ここまで方向性がガラリと変わってしまうと、

それまでチームが積み上げて来たモノがとたんに無意味になってしまう危険性がある訳で、

実際にジェフの現状を見るにつけ

「守備もイマイチ、攻撃もチグハグ」

という、どっちつかずなチームになってしまっています。

しかも、江尻さんは初の「監督」業です。

契約的に難しかったのかもしれませんが、沢入さんを残すなりして江尻さんのサポートをしてもらい、

ミラー前監督の色を多少なりとも残しておいた方が

ある程度の結果が残せたんじゃないかな、とも思います。

…超今更ですけど。そして結果論ですけど。

■監督交代に見る「博打」

こうして考えると、あのタイミングでの江尻氏への監督交代というのは

フロントの打った大博打だったように思えます。

クゼ→ミラーの時は残留の為に「大物」を連れてきた感がありました。

結果、チームに緊張感が生まれ、戦術も一貫したものだった事もあって

奇跡的な残留を果たせたんだと思います。

が、今シーズンの監督交代はどう考えても

「選手達への刺激策」以上のものではありませんでした。

未経験の新人監督に必要以上の期待をしていたのであれば、それはフロントの考えが甘過ぎるというものです。

実際、江尻監督は非常に苦しんでいます。

スターティングメンバー一つとっても、毎試合が試行錯誤です。

江尻さんは決して無能では無いと思いますが、残念ながら降格しそうなチームを救うほどの手腕を持ち合わせているとも思えません。

(今後、経験を積んで良い監督になってくれる事を願っています)

なので、フロントも監督の手腕で残留を…というよりかは

この交代人事で選手達へ刺激を与えて、一丸となって降格を阻止しようという思いがあったんじゃないかと。

しかし、結果的にこの博打は失敗に終わってしまいそうです。

J2に降格してしまう事で、何人かの選手はジェフを出て行くでしょう。

(ただでさえ草刈場なのに。。。)

しかし、降格したからといってジェフと言うチームが終わる訳ではありません。

きちんとチームを見つめ直す、良い機会だと思っています。

これを機に、ジェフをどういうチームにしたいのかをきちんと考え、

チームカラーをしっかりと打ち出して胸を張ってJ1に帰ってこようじゃありませんか。

ね、フロントさん。

ちょっとだけ「奇跡の残留」に浮かれちゃっただけだよね。

本気でやれば、出来るよね?