おっさんサッカー独り言

サッカー日本代表とかジェフ千葉についてブツブツ書きます。

赤い悪魔はどこ行った?

キリンカップのベルギー戦。

ちょっと拍子抜けしてしまいました。

結果は皆さんご存知のように、4-0の大勝。

いくら親善試合で、主力が5~6人欠けているとは言え

「ヨーロッパ中堅どころ」で

2002年W杯で引き分けたベルギーのイメージがあったので

もうちょっとガツガツやってくれると思ってました。

手を抜いてたっていうんじゃなくて、

ちょっとチームとしてまだ成り立ってないと言うか。

ま、相手がどんな感じであろうと

とりあえず4点取って、無失点で勝ちましたので悪くないです。

■現時点での主力が揃った

スタメンを見ると、怪我人(玉田、田中達也)と松井を除くメンバーとしては

これがレギュラーかな、という感じでした。

んで、実際に試合を見ると、

トップ下の中村憲剛が非常に良い感じ。

もちろん、岡田監督や中村俊輔が言うようにウズベキスタン戦や

W杯でこんなに楽に試合が出来るとは思えませんが、

それでも憲剛はとても活きていた様に思います。

今まではボランチサイドハーフで使われていましたが、ここへ来てトップ下での輝き。

これは純粋に収穫でしょう。

あとは長谷部。

この人は試合で見る度にどんどん頼もしくなっています。

ドイツでの優勝が自信に繋がっているんでしょう。

個人的には遠藤、俊輔よりも必須な人材だと思うようになってきました。

■4ゴールが全て「流れから」

って結構珍しいですね。日本代表らしくないというか。

そしてどの得点も、狙っていた形が現れていたと思います。

1点目。長友はインタビューで

「GKの重心を見て狙った」

と語っています。

ああやってサイドをえぐった場合、今までなら殆ど中へのパスだったと思うのですが、

思い切り打ってくれました。

この得点で、それまで

「打っても打っても入らない」

という状態だったチームに安心感をもたらせてくれたんじゃないかと。

2点目。憲剛の切り返しから。

判断も振り抜きも速くて素晴らしかったです。

ボランチやサイドのポジションだと、もう少しゴールから遠い位置にいる事が多くなってしまうので、

あの得点はトップ下というポジションによって生まれたような気もします。

そして後半、3点目。

岡崎のダイビングヘッド。

何かもう、彼が中山に見えてしょうがないです。

基本、彼はそんなに技術に優れている訳じゃないのですが、

飛び出しや飛び込みの思い切りに優れてますね。

今後の代表にも必要だと思わせる選手です。

でもまあ、「日本の得点力不足解消だ!」みたいな存在でもないですが。

どっかのスポーツ新聞が書きそうで怖い。

4点目。矢野さんナイスゴール。

長友の低いセンタリングを斜めに走ってきてスライディングゴール。

非常に矢野っぽい、身体で押し込んだ感じのゴールでした。

3点目もそうなんですが、以前から

「クロスは速く、低く」

が基本だったそうで、

それを結果に繋げられたプレーだったんじゃないでしょうか。

■改善点は?

正直、試合を見終わった後は

「ツッコミどころが無さ過ぎる試合だなー」

と感じておりました。

相手の力不足があったとは言え、流れの中から4得点で無失点。

気分良くウズベキスタン戦に向かって下さいとしか言いようが無いな、と。

んでしかも岡田監督や中村俊輔のインタビュー記事を見る限り、

少なくとも言葉の上では全然満足してなくって、

「この試合が今後を保障するものではない」

と気を引き締めたりしてるので

ますますツッコミどころがありません。

それでも敢えて、無理矢理突っ込みを入れるとすると…

えーと、

槙野はー?

山口智使うんなら、槙野も使ってほしかったなーと。

だってGK以外、みんな使われてません?

練習でイマイチだったんでしょうか。

今までの岡田監督の起用法を見ると、

親善試合で使わなかった選手を本番でいきなり使うこともないしなぁ。

ウズベキスタン戦で出場を決めても、

きっとW杯最終予選で「テスト」はしなさそうだしなぁ。

あ、あと闘莉王のミス。あれはちょっとね。

いっその事あれで失点した方がチームが引き締まったかもしれませんが。

あーゆーのは極力無くしていく方向でお願いしたいですね。

人間なので、失敗するのはしょうがないのですけども。

キリンカップでの収穫

何となくですけど、チームが活性化した気がします。

というのも、1戦目に体調不良だったり怪我だったり合流が遅れたりで

割と控え選手中心のメンバーだったにも関わらず、

チリに対してきっちりとした試合が出来た。

その事でチーム内の競争意識が高まったんじゃないかと。

本田も

「(俊輔と)ポジション争いが合った方が良い」

的な発言をしています。

怪我をしている田中達也も、1戦目で怪我をしてしまった玉田も、

憲剛や岡崎、矢野の存在により安泰ではなくなったんじゃないでしょうか。

長友は今野が思った以上のパフォーマンスだったので刺激を受けたと言います。

何より、初召集だった山田直輝の存在は色んな選手に刺激を与えたのではないでしょうか。

こうして考えると、この代表というチームは

まだまだメンバーを固定しちゃいかんな、と感じますね。

何はともあれ次は本番の最終予選。

アウェイでウズベキスタンとの対戦ですが、

当然この2試合のようにはいかないでしょう。

がっちり守ってくるでしょうし、中盤での当たりも激しくなる事が予想されます。

ただ、この2試合で

「点の取り方」

を選手間で共有出来たと思いますので、

力を発揮してくれれば良い結果が出ると思います。

楽しみに待ちましょう。