キリンカップだ！チリ戦だ！

Ｗ杯アジア最終予選に向けての調整試合、キリンカップがやってまいりました。

結果は何と４－０。

あれ？今回のチリはコンディションも良かったんじゃないの？

確かに試合開始直後はチリの選手のプレスも激しく、

なかなか厳しい試合になるんじゃないかと思ってたんですが。。。

日本のプレスが効き始め、本田のシュートのこぼれ球を岡崎が押し込むと

もうすっかり日本ペースの試合となりました。

ま、例によって親善試合ですから、

相手の本気度云々を語るのも野暮ってもんです。

日本代表の狙いや目に付いた点なんかを考えて行きたいと思います。

■スタメンから考える

スタメンは若干予想外でした。

ＣＢに阿部、左ＳＢに今野という所が。

山口か槙野のどちらかがスタメンに入ると思ったんですけどね。

相手の強さを考えて、実績のある選手でスタートしたかったんでしょうか。

ボランチに強行日程の長谷部を入れてる所からも、慎重さが窺えました。

■本田のやる気

やはり経験に裏付けられた自信というのは大きいんでしょうか。

元々堂々とプレーするタイプでしたが、

オランダ２部での経験からか、以前より積極的に見えました。

シュートを打とうとする意識も強く、

実際に１得点１アシスト（？）。

実に頼もしく映りました。

これはＷ杯メンバー入りも現実味を帯びてきたかもしれません。

■岡崎ってば

相変わらず裏に抜けようとする意識の高さは素晴らしいです。

そこは田中達也や大久保より上かもしれません。

なのでディフェンスラインの裏を空けるような相手に対しては相性抜群といった感じ。

アジア相手だと敵がディフェンスを固める為にちょっと厳しいかもしれませんが、

この得点力は他のＦＷ陣にないものと言えますね。

■その他目に付いた選手

今野の左ＳＢは悪くないような。

というか、この試合の出来なら長友と良い勝負なのでは。

本人は余り望まないポジションかもしれませんが。。。

あ、でもクロスの正確性を考えると微妙なのかな。

少なくとも、守備は良かったし攻撃にも絡んでいたと思います。

中澤の積極的な攻撃参加を久々に観ました。

闘莉王がいないからなのか、

相手が余り強くないと感じたからなのか、

いつもよりも積極的に前へ出ていたように思いました。

んで２点目のアシスト。

あんな気の利いたパスが出来るんですねえ。素晴らしい。

中村憲剛は楽しそうに動いてました。

あのポジションが合ってるんでしょうか？

でも楢崎のパントキックからの大チャンスは決めたかったｗ

慎重になりすぎちゃいましたかね。

そして、山田直輝。

ミスもあったし、もっと出来たかもしれないですが、

まずは及第点でしょう。

後半、香川と組んだ時にちょっとワクワクしました。

そんな感じで、

結果も結果ですし、正直

「ここがダメだった」という部分は余り見えず。

選手が代わってもチームとしてやろうとしている事

（前線からのチェイス。攻守の速い切り替え。）

は変わらずに出来ていましたし。

ある意味親善試合としては満点に近かった出来じゃないでしょうか。

次のベルギー戦では中村俊輔や松井も合流し、

大久保や内田も復帰する可能性があります。

そこで、このチリ戦で良かったメンバーをどう組み込むのか、

そしてＷ杯最終予選にどう生かすのか。

注目していきたいと思います。