遅ればせながらバーレーン戦
遅ればせながら、バーレーン戦の感想なんかを書いてみようかと思います。
結果は1-0
イタリアでは最も評価の高い結果です。(多分)
さて、日本ではどうでしょう。
■良くも悪くも変わってない
メンバーも、戦い方も、ある意味期待通りと言いましょうか。
代表メンバーに名を連ねた金崎、矢野といった面々はベンチ外となり、
フォーメーションも4-4-2。
前線から玉田と田中達也が懸命にチェイスして高いポジションでボール奪取を目指し、
攻撃の形は基本、パスを繋いで裏狙いというお馴染みのモノ。
これはこれでもう、有りでしょう。
他のブログ様やそこでのコメントには
「FWに背の高い人材を」
という論調が目立ちます。
まあそうでしょうね。
私も大型FWが真ん中にどっしり構えていた方が、攻撃の選択肢が増えるとは思いますから。
ただ、もう今の岡田監督が目指している所が違うんじゃないかと。
サイドからクロス→大きいFWがヘディングシュート、ってのは
まあ得点パターンとしては王道ですよね。
得点する可能性としても高いんじゃないでしょうか。
(統計を取っている訳じゃないのでわかりませんけど)
しかし、今の日本にはそこで勝負出来るようないわゆる「センターフォワード」がいない。(と、岡田監督の目には映っている)
巻も矢野も平山も、そこまでの信頼を勝ち得ていないんじゃないでしょうか。
少なくとも、現在の戦術を岡田監督が考えるようになった時点で。
で、じゃあ小さい選手で何が出来るかと考えた時に、
主な得点パターンを
「サイドのクロスから」ではなくて、
「前線で奪って繋いで裏に抜けて…」
っていうモノにしようと。
それならばドイツW杯での「フィジカルが云々」という反省点に対する答えにもなっていますし。
そしてこの小さい選手達で戦ってきた結果、今の成績になっているんですよね。
だからもう、これは貫き通して欲しいです。
逆にいうと、単純な大型FWが出てきても今の代表には入り難いでしょうね。
前線からボールを追って、裏へ抜けるスピードがあって、なおかつ背が高いような選手が出てくれば良いんですけど。
そんな選手そうそういませんなw
■修正は当然必要
「良くも悪くも変わってない」とか書きながら、
悪かった点を何も書いてませんでした。
とりあえず羅列してみると
シュートを打つ意識が低い?
単純なクロスじゃ厳しい?
この2点でしょうかね。
シュートの意識については、多分この試合を見ていた殆どの方が感じたのではないでしょうか。
いや、この試合に限らず、過去の代表の試合を見ている人ならば常に、と言ってもいいかもしれません。
「打てよ~」
はい。私もテレビの前で何度も言いました。
やっぱりミドルシュートは少ないと思いますし、
ゴール前で強引にでも打てば、何かが起きる可能性が出てくる訳なので
積極的にシュートは狙って欲しいです。
それに、シュートで終わる=カウンターを喰らい難くなる
という事にもなりますし。
クロスについては、「小さいFW揃い」に関連しますが、
結局今のメンバーでやるとなった以上、単純なクロスじゃ得点の可能性が高まりません。
バーレーン戦でも190cmでしたっけ?それくらいのCBいましたよね。
彼に対して玉田や田中達也、大久保が普通に競り合ってもやっぱり勝つ事は難しい訳で。
ではサイドから攻めるにはどうしたら良いのか、と言う事です。
まずはニアサイドへ低い速いクロス。
あるいはサイドからドリブルで切れ込む。
…かな?
それ以外にも手段はあるかもしれませんが、とりあえず思い浮かぶのがこれくらい。
で、それをやっていたかというと…?
内田はドリブルで切れ込もうとしていたシーンが数回あった気はしますが、低い速いクロスは見られませんでした。
まあバーレーンの守備陣がグッと引いていたので、その機会もなかなか無かったのかもしれませんが。
要するに、普通のクロスを上げていてはなかなか点に結び付かないんじゃないか、という事です。
是非、サイドからの新たな可能性を見せて欲しい所。
■ほぼ予選通過
と言っても良いでしょう。
次勝てば決まりでしたっけ。
「ホームで勝利が無い」とか散々言われて
プレッシャーもあった中、
良くぞ勝ってくれたと思います。
そういう意味では、このバーレーン戦は価値のある勝利でしたね。
下手すりゃ引き分けそうな雰囲気もありましたから。
最後に、気になった選手達への評価なんかを。
《玉田》
内田へのノールックパスはノールックじゃなくても大丈夫っぽいよ。
《長谷部》
いつの間にか逞しくなった気が。日本にいた頃は甘いマスクって感じだったけど、今はちょっと凛々しいね。
《大久保》
守備上手くなった?ていうかそのまま中盤の選手になったらちょっと勿体無いので、FWとしても頑張って下さい。
早いとこW杯出場決めて、海外遠征とかガツガツ行けるようになると良いんですが。