EURO2008観戦記《その3》
3日目、を飛ばして4日目。
すいません。3日目は普通にレストランで観戦して「あー、オランダすげー」で個人的には終わってしまったのでエントリーなしです。
改めまして4日目。遂にスペイン代表の登場です。
という事で、ミュンヘンから一路はるばる(2時間弱)インスブルックへ。
街に降り立つと、そこには既にビール片手に酔っ払って良い気分なスペインサポーターとロシアサポーター。
特にロシアサポーターの数の多さにちょっとビックリしました。
そんなお祭り気分の街を抜け、徒歩でスタジアムへ。
すると山の麓町・インスブルックの天気は曇り→雷雨となり先行きが軽く不安になりました。
雨の中何とかスタジアムの入り口に辿り着き、警備員の厳重なチェックを抜けて
ようやく座席へ。
2階の最上段の席だったので選手の見え方は小さかったのですが、
その分試合全体の様子がわかるので良い感じです。
そしてスタメン発表。アラゴネス監督は2TOPを採用してきました。
“クアトロ・フゴーネス”と呼ばれる4人のセンターハーフのうち、セスクを外して
ビジャとF.トーレスを起用。
セスクがイマイチ代表に馴染んでいない事もあるのかもしれませんが、
アラゴネスがここに来てビジャとトーレスを選び切れなった気がしてなりませんw
まあ、2人とも使いたくなりますよね、普通。
■試合が始まってみると。。。
スペインはいつものようにポゼッションを高めるべく、中盤でボールを回そうとするのですが、
ロシアが予想以上に前から激しくチェックに来ており、ボール回しがままなりません。
それどころかロシアの方が中盤でボールを繋ぐサッカーを展開してきます。
これには少し驚き。
そんな押され気味のスペインでしたが、前半21分。後ろからのボールをトーレスが上手く身体を入れ替え、ゴールへ突進。
1人を交わして走りこんできたビジャへパスすると、あっさりとスペインが先制!
押されていただけに、この先制点は大きかったと思います。
しかしその後、ロシアは即座に点を奪い返そうとスペインDFの裏へ続々とスルーパスを放ってきます。
更にロシアの左サイド・ジルコフがセルヒオ・ラモスとの1対1にことごとく勝利し、
チャンスを作っていきます。
そして遂に右サイドから崩されてフリーでシュートを打たれると、ボールはカシージャスの横を抜けゴール右隅へ…
…ポスト直撃!
命拾いしました。。。
と思っていると、スペインはそこから一気にカウンター。
イニエスタがボールをキープして中央へ切り込むと、絶妙のタイミングでビジャにスルーパス。
これを見事にビジャが本日2点目のゴール!
前半は2-0で終了です。
■後半も押され気味
そして後半。
ロシアは相変わらずスペイン陣内でボールを繋ぎ、スペインにボールをキープさせません。
ロシアの決定的なチャンスは余りありませんが、相手にボールを持たれる事に慣れていないスペインにとっては、ちょっと嫌なムード。
驚いたことに、ポゼッションは48vs52で前半ロシアの方がポゼッションしていたのです。
これはスペインにとって一大事。
自慢の「ポゼッションサッカー」を逆にやられてしまっているのです。
が、実際問題2点のリードをしている訳で、スペイン的にはカウンター狙いにしちゃって構わないのですね。
という事で、ロシアのボールキープを何とか最後のところで食い止めながらカウンターのチャンスを伺います。
伺っていたらカウンターから見事にビジャが本日3点目。
今大会初のハットトリック達成です。
その後1点返されるものの、セスクがとどめの4点目をヘディングで決めて(ロシア的に)万事休す。
終わってみれば4-1。スコアだけなら圧勝ですかね。
■やや反省会
4-1で勝利を収めたとはいえ、スペインが目指していた「ポゼッションサッカー」は鳴りを潜めたまま。
たまたまロシアの攻撃がゴールポストやゴールバーに当たったから良いものの、
この日のような試合内容では守備陣に若干不安が残ります。
また、攻撃面については良かったとは思いますが、果たして今後の試合も2TOPで行くのか、ちょっと気になるところです。
まあでもとりあえず初戦で勝利を収めることが出来たので、
決勝トーナメント出場にも王手です。
次のスウェーデン戦、必勝です!