今更親善試合 スペインvsイタリアの感想など
本当に今更って感じがありますが、過去記事の再アップではありません。
先週、日本がバーレーンに負けてみんなで「おいおい」って言っている裏で、
FIFAランキング3位対4位の国際親善試合があったのです。
まあ時間も随分経ってしまっているので、簡単に振り返りながら感想などを。
ちなみに私はスペイン贔屓なので、そういう目線になってしまっています。ご了承下さい。
スペイン、イタリア共に大雑把に言うと4-5-1とも4-3-3ともとれる、最近主流とも言えるフォーメーション。
もうちょっと細かく言えばスペインはアンカーにマルコス・セナを置く4-1-4-1的な感じ。
イタリアはピルロとデ・ロッシの2枚を中盤の底に置く4-2-3-1ですかね。
この対戦の見所は、スペインのパスサッカーがイタリアの堅い守備をどう崩すのか、という所でしょう。
試合はお互いの特色を出した好ゲームとなりました。
スペインがシャビ、イニエスタを中心にワンタッチ、ツータッチでパスを回して崩そうと試みますが、カンナバーロとマテラッツィを中心にイタリア守備陣は最終ラインが非常に硬い。
その後ろには更にブッフォンという世界最高と言っても過言ではないGKが控えている訳で、なかなかゴールを割らせません。
と思ったらピルロのFKからトニの一発。決まった…かに見えましたがこれはその前にファールがあったらしくノーゴール。
しかし完璧な形。この後もピルロからトニというホットラインに、カモラネージが絡んで攻撃を展開していきます。
で、先ほどのトニの一発の直後、カウンターでスペインがチャンス。惜しくもゴールとはなりませんでしたが、F.トーレスを中心としたこのカウンターは速く、迫力満点でした。
F.トーレスはプレミアに行って逞しくなりました。
その後、スペインはS.ラモスの攻撃参加でチャンスを作りかけますが、イタリア守備陣は相変わらず「最後の一押し」の部分で的確に潰してきます。さすがイタリア。
この試合の解説だった早野さんは「どちらの国もサッカーの『形』をしっかり持っている。日本もそうなって欲しい」とダジャレ抜きで言っておりました。ホントその通りだと思います。
で、後半。
スペインの交代はトーレスからビジャ。
イタリアはピルロからガットゥーゾ。トニからボリエッロ。マテラッツィからバルザーギ。
イタリアはテスト色が強くなってきた感じ。
しかしそのイタリアが後半5分に魅せてくれます。
グロッソからのグラウンダーのクロスからカモラネージがダイレクトシュート!
これはバー直撃で得点ならず、でしたがこれまた1点もの。
「たられば」は無意味ですが、前半のトニのゴールとこのカモラネージのゴールで、2-0になっていてもおかしくない展開です。
決してスペインは押されている訳ではなくむしろ中盤は支配していたのですが、イタリアは一瞬の隙を突いて確実に仕留めに来ますね。
これが世界の強豪たるゆえんでしょうか。
スペインはその支配力で見るものを魅了するんですが、如何せん「最後の一撃」が出ません。相手が悪いと言えばそれまでですが、スペインの負けパターンは概ねこんな感じですよね。
ボールは持てているのにシュートまでいけず、点が入らない。
…と思って見ていたら、セスクのボレー炸裂!でもブッフォン止める!
前言撤回です。シュートは打ててます。この試合に関してはブッフォンとDF陣に止められているだけです。
0-0のまま試合が終わろうとしていた後半32分。イニエスタから前線へフィードしたボールをカンナバーロがヘッドでクリア。が、あまり大きくクリア出来ずビジャの目の前に。
ここでビジャは迷い無く左足一閃!スーパーボレーがイタリアゴール左隅に決まって遂にスペインが先制します。
いや、これはビューティフルでした。是非YouTube辺りで見て下さい。(何て他人任せな)
んでこの後若干試合が激しくなりますが、このまま1-0でスペイン勝利です。
これでフランス、イタリアと、ドイツW杯の優勝国と準優勝国に勝っちゃいましたよ。親善試合ですが。
これで前評判が上がるとスペインは危険。この国は前評判高いとコロッといっちゃいますからねぇ。。。
総括としては
イタリアはやっぱりピルロがいると攻撃が形になる。カモラネージも頑張っていたけど。
スペインは今のメンバーならシャビとイニエスタが絶対的な中心。これにS.ラモスが絡んだ攻撃は強力な武器。
両チームともGK上手いなぁ。
て感じでした。
スペインはEUROに力を残しておいて下さい。