鬼武さーん
ゼロックスチャンピオンシップ、結果的にはサンフレッチェがアントラーズを破り、見事にタイトルを獲得しました。
審判の判定について他のブロガーさん達のたくさんのエントリーにあるように、
なんとも後味の悪いものになってしまいましたね。
それでもゴールシーンだけ見れば、久保のPK以外はファインゴールであったと思います。
本山、野沢のゴールは美しかったし、佐藤寿人のゴールは意地を感じました。
久保の動いている姿を観れただけでも楽しかったです。
さて、そんなゼロックスの結果に対して鬼武チェアマンのお言葉。
「審判は反省しているはず。リーグ開幕までに準備をやり直してほしい。こういう試合でJ2が優勝したのは、いいことではない」
J2が優勝したのは、いいことではない?
今現在、スポナビのニュース一覧を見てもこの発言が消えてしまっている(前半の「~やり直してほしい」までは残ってます)ので
本当にこの発言があったのかどうかわからなくなってますが、
検索すれば出てきますので少なくとも一度は表に出た発言なのでしょう。
ものすごーく良い捉え方をすれば
「J1の王者たるものどんな状況であれ勝利を掴むぐらいの強さが欲しい。アントラーズは気を引き締めて」
と取れなくも無いです。
頑張ればね。
しかし、普通にこの発言を見聞きして、このように感じる人が多数であるとは思えません。
概ね「J2が勝っちゃったのかよ」的に捉えられてしまうと思うのですが、いかがでしょう?
チェアマンとは、Jリーグの代表者です。
J1の代表者ではありません。
その立場を考えたとき、一般素人の自分でさえ
「サンフレッチェは良く戦った。J2でもこのような強さを見せて欲しい。アントラーズは昨年のJ1王者として勝ちきって欲しかったが、この試合をバネにJ1リーグ戦で力を見せて欲しい。」
ぐらいのコメントは考え付きます。
余りに当たり障りの無いコメントですが、そもそもチェアマンが目立つ発言をする必要はないですからね。
ですが、実際には
「J2が優勝したのは、いいことではない」
というコメントだったようです。
サッカーという競技は、ジャイアントキリングが魅力の1つでもあると思います。
2部のチームが1部のチームに勝つ。
それは普通、そうそうあるものではないですが、そういう結果が出てもおかしくない。それがサッカーだと思うのです。
天皇杯で、海外ならばFA杯や国王杯で。2部のチームは1部のチームに一泡吹かせてやろうと、あわよくば勝ってしまおうと虎視眈々と狙っている訳です。
それなのに。
もしかすると、鬼武チェアマン自身そこまで深く考えて発言した訳じゃないのかもしれません。
主題はあくまで「審判は反省しているはず。リーグ開幕までに準備をやり直してほしい。」の部分だったのかもしれません。
だったらそこで発言を止めないと。
どんな事柄であれ、自分がチェアマンとして発言する以上「メディアに露出する。ファンの耳に入る」という事を意識すべきです。
今回の発言をサンフレッチェサポーターが聞いたらどう感じるか、一瞬でも思わなかったのでしょうか。
優勝した事を、「いい事ではない」と言われてしまう。
リスペクトを全く感じられません。
個人的には、審判の判定以上に反省してもらいたいものだと思います。