【ちばぎんカップ】CUP WINNER!【PK勝ち】
天皇杯・ナビスコカップと共に、日本3大カップとして(ジェフサポの中で)並び称される「ちばぎんカップ」が今年も開催されました。
え?ゼロックス?そんなん知らんです。参加した事無いもん。
で、結果ですが、今シーズンの初タイトル(?)を獲得ですよ。
幸先の良いスタートです。
この勢いでリーグとナビスコと天皇杯も制覇して、今シーズンはジェフの4冠達成ですね。
夢見るのは自由です。
…と、浮かれ気分な文章はこの辺までにして、実際に現地で生観戦してきましたのでその感想などを。
■いきなり躓く
躓いたのはジェフでなく、私の出足でした。
この日、強風により京葉線が全面運行停止状態でして、無事に最寄りの蘇我駅に着いたのは試合開始2分前。
よって試合開始から10分ぐらい観れませんでした。
■気を取り直して前半
到着してまずはスタメンの確認です。
登録上は4-4-2。
GK:立石
DF:坂本、ボスナー、斉藤、松本
MF:下村、中島、谷澤、工藤
となっていました。
ただフィールド上を眺めると、どうもレイナウドが1TOP気味になり、青木孝太が左に張り出す感じ。
そんなフォーメーションです。
この中ではDFの松本という選手が馴染み無いと思われます。
昨年まで出場機会もなく、私も知りませんでした。
当然この選手は注目です。
そしてボスナー、谷澤の新規加入選手にも注目。
ジェフと言えばいわゆる「オシムサッカー」「次から次へと人が湧き出してくるような攻撃」というのが最近のイメージでした。
が、やはりチーム事情や監督交代によってここは変化が見られます。
感じたのは、“まず守備”という意識。
相手ボールになった際、中盤で素早く囲みに行くと言うよりかは1TOPの選手以外でまず守備組織を固め、相手の素早い攻めを封じます。
主力の多くが抜け、チームの連携も構築し直さなければならない今シーズン。この戦い方は非常に現実的であると思います。
まずは失点を抑える。そうすれば勝てなくても負けない。
消極的で後ろ向きかと思われるかもしれませんが、今のジェフは理想を追い求めていられるような状況ではありませんからね。
かといって前半ノーチャンスかと言うと、固めた守備によってボールを奪い、何度かカウンターでチャンスを作れていました。
青木孝太は非常に積極的にドリブルで仕掛けていましたし、工藤がカウンターの起点として機能していたように見えました。
注目の松本は無難な守備と果敢なドリブルでの仕掛けも見られ、まずます。
谷澤は古巣相手という事で燃えるかと思ったのですが、余り元気なく。
そしてボスナー。この選手は良いです。
背も高く対人に強い。足も遅くない。何より存在感があります。
やはりDFの中央にこのような屈強な選手が居ると、観ている側としても安心しますね。
前半は結局得点なく0-0で折り返しました。
■試合が(やっと)動いた後半
選手交代なく後半開始。
前半から再三攻撃に顔を出していた下村が、後半も積極的にドリブルで相手陣内へ駆け上がります。
しかし、ジェフはカウンターの際にボールの出し手と受け手の意思の疎通が足りないようで、ビッグチャンスに繋がりません。
下村がカウンターで駆け上がる
→ここで周りを確認
→出し所に迷う
→パスがカットされる
みたいな流れでした。
こういった部分は今後チーム内で成熟させていくべき所でしょう。
そうこうしているうちにボスナー、谷澤の新規加入コンビがお役御免。
ボスナーはもうちょっと見たかったです。
谷澤はまだチームにフィット出来て無いような感じでした。
彼の良さをもっと出せるようにしたいですね。
交代で入ったのは結城と米倉。
米倉は個人的に非常に期待している選手なのですが、この試合についてはちょっとよろしくなかったです。
ボールに積極的に絡むのですが、パスやキープの際にミスが目立ち、相手ボールにしてしまっていました。
今シーズンは出番が増えるはずなので、是非イージーミスを無くしていって欲しいです。
後半30分。0-0のままレイナウドが交代。
金沢が入ります。
まだ19歳の期待の若手FWです。
この交代で青木が1TOPの位置に入り、金沢が左サイドへ。
金沢は交代してすぐに惜しいシュートを放つなど、思い切りの良いプレーでチームの雰囲気を変えます。
若手にとってはこの試合、アピールの絶好の場ですからね。
そして遂に後半34分、CKのこぼれ球を下村がペナルティエリアちょい外から思いっ切りヘディングシュート。
これをGKの目の前でほんのチョットだけ金沢が触り、見事にゴール。
下村が超大喜びしてましたが、公式発表は金沢のゴールw
でもOK。このチームで先制した事は大きい。
その後工藤→伊藤、青木→益山と交代をして
「さあ逃げ切るぞ」という体制に。
そしてロスタイム。セーフティファーストでクリアを繰り返していたジェフが、試合終了直前に前からボールを奪いに出ます。
奪えれば一気にカウンターのチャンス。
奪えない!
あれっ?あれあれっ?って隙にボールはレイソルのアレックスに渡り、シュート打たれます。
DFに当たったボールはレイソル・大谷の前にこぼれ、そのまま押し込まれて同点。
えーーーーーーーーーー。
その直後に試合終了のホイッスルが鳴り響き、なんと土壇場で同点に追いつかれてしまいました。
いやー、悔しい。
実際のリーグ戦ではこういうシーンが無いようにしたいですね。
その試合が引き分けになってしまうだけでなく、選手達が精神的にガックリ来てしまいますから。
あとファンもガックリ来ますしね。
■え?PKやんの?
「そこまでして勝敗つけたいのか」等と思いつつ、PKを見守ります。
結果的には斉藤と益山が外したものの、レイソルも2人外し、2-2。
レイソル最後のキッカーを立石が止め、決着です。
選手達大喜びでした。
本当に軽く優勝したぐらいの勢いで。
今期の新しいチームで1勝をあげる事が出来たというのは、実は物凄く大きい事なんじゃないかと思います。
選手達にも自信になるでしょう。
キーマンは下村ですね。
移籍してきて2年目ですが、既にチームの中心として引っ張っていく役割になっているようです。
坂本、巻も含め、3人でこの若いチームを引き上げて欲しいですね。
そしてボスナー。繰り返しますが彼は良いです。期待できます。
あとは谷澤、馬場、苔口、青木良太がチームに溶け込んでくれば、悪くないんじゃないでしょうか。
正直、戦力的には厳しいです。残留争いに加わるのも覚悟の上です。
が、一方で新しいジェフの姿を観る事が出来ました。決して質は低くありません。
今年の12月、良い方向での驚きの結果をもたらしてくれる事を期待します。