W杯の再戦!(のつもり) スペインvsフランス
2/6(水)は国際Aマッチデー。
日本vsタイだけでなく、世界各地で親善試合が組まれてました。
そんな中、スペインファンとしてはこの試合を見逃すわけにはいきません。
スペインvsフランス
2006年6月27日、ドイツはハノーファーでスペインvsフランスが行われました。
結果は3-1。世間的には恐らく「ジダン復活祭の開幕日」。
予選でギリギリ決勝トーナメントにあがってきたフランスは、
このスペイン戦を境に強さを見せ付け始めるわけです。
その中心に居たのは誰であろうジダン様。後光が差していましたよ。決して頭が光っていた訳じゃありません。
敗れたスペイン、そしてそのサポーターや応援席にとって、悔しさいっぱいの思い出として、今も心に残っているのです。。。
おっと、前振りが長くなりました。
まあとにかく少なくともスペインにとってはどこよりも倒したい相手。それがフランスなんですよ。きっと。
会場はスペインの南部、マラガ。
スペインサポーター、フランスサポーター合わせて6万人ほど入ったそうです。
フランスサポーターがニワトリ(本物)持ってます。持ち込んで良いのか。危険じゃないから良いのか。
で、選手入場…えーっと、赤がフランス?黄色がスペイン?
ちょっと驚きです。どうにも赤がスペインというイメージが強すぎて。
そんなこんなで試合開始。
■一進一退な前半
試合開始の笛と同時にスペインFWのF.トーレスが猛然とボールを奪いに行きます。
元気があってよろしい。
スペインは4-5-1、フランスは4-4-2。
ニュースにもあったように、フランスは36人ものメンバーを招集し、A代表とA’代表なるものを構成したりして「新生レ・ブルー」を作ろうとしている最中。
…と思ったんですが、スタメンを見ると良く知ったメンバーばかり。
酸いも甘いも良く知ったベテランが勢揃い。
一方のスペインは相変わらず国民から強く代表入りを望まれているラウールは今回も選外。
でもバレンシアでクーマン監督に「戦力外通告」されちゃったアルベルダは元気にスタメン。
アラゴネス監督からの信頼の強さが伺えます。
1トップにいきなりの突進を見せたF.トーレスで、
その後ろにリエラ、イニエスタ、セスクと
各所属チームで活躍している3人が並びます。
試合は両チーム共に中盤での出し所を潰し合う感じで、なかなかゴールに迫れず。
スペインは得意のショートパスサッカーを見せますが、ビエラを中心とした守備陣が立ちはだかってなかなか進めません。
W杯の時もビエラにはやられました。32歳。憎いほどに要所を抑えます。
その後ろに控えるテュラムさん(36)も立ちはだかります。
ベテラン凄ぇ。
これにマケレレが加わったらやっぱり強いですよ。守備は。
そんな中、前半の24分にF.トーレスがアクシデントで交代。軽くない怪我のようで、CL出場も微妙だとか。
代わって入ったのはマジョルカのグイサです。
この交代後、フランスがややペースを握りますが、アネルカの惜しいシュートがあったぐらいで結局両チーム得点できず。
0-0の折り返しです。
■交代しまくるスペイン。若い力が出てきたフランス。そんな後半
スペインは一気に3人交代です。
フランスも
スペインは4-4-2に変更してきました。
前半から目立つのがスペインではイニエスタ。
ここ2年で最も成長した選手じゃないでしょうか。
もうスペイン代表にはなくてはならない選手になりました。
バルサでも、その存在感はかなりのものですね。
フランスで目立っていたのがアネルカ。
FWでありながら、時にDFライン近くまで引いてきてボールを受け、簡単にはたいて前線へ飛び出すという動きを繰り返していました。
さすがチェルシーで好調なだけあります。
一方で期待されながらも目立てないのがセスクとアンリ。
セスクはアーセナルでの自由奔放な動きが出せず。
まあ、クラブと代表では勝手が違いますからね。
代表でも伸び伸びやり始めたら、スペインのチーム力は更に上がるのではないでしょうか。
アンリはボールタッチ自体が少ない感じ。
過去に「アンリとトレゼゲの2トップは息が合わない」なんて言われてたりしてましたが、アネルカとも合ってるとは言い難いですね。
って、誰となら合うんだろう?
後半も、基本はスペインがボールを繋ぎ、フランスが強い守備からマルダ経由で攻め返す形。
やはり一進一退です。
後半14分、フランスはアネルカ→ベンゼマの交代。期待の若きFWが登場です。
そのベンゼマはアンリとのコンビネーションでいきなり良いシュート。躍動感溢れる感じが良いですな。
後半17分にはスペインがアルベルダ→シャビ・アロンソの交代。
で、更に後半30分、スペインのアンヘルにアクシデントがあり急遽ファニートと交代。
これで交代枠の6人を使い切ってしまい、ボージャンの出番はお預けに。
サポーターからは「ボージャン」コールが沸き起こりますが、それはさすがに無茶な要求です。
そんな中後半34分、ショートコーナーからイニエスタのシュートが枠内に。
ゴールライン上でフランスのディアッラが弾き返すも、そのこぼれ球をカプデビラが押し込んで遂にスペインが先制します。
これはイニエスタのシュートが良かった。
フランスは後半36分にビエラ→ベンアルファの交代で点を取りに来ます。
こちらも期待の若手FW。フランスは1点返そうと押せ押せになります。
後半44分、ベンゼマがドンピシャのヘッド!ゴールバーで跳ね返ったところをアンリ!しかしゴール左の外に。。。ま、オフサイドでしたが。
ロスタイムにもGKと1vs1の場面をあっさりGKに当てちゃうアンリ。
うーん、どうした。
結局そのままタイムアップ。1-0でスペインが「借りを返した」気分の勝利です。気分だけね。
親善試合とはいえ、結構激しさもあってなかなか見ごたえのあった試合内容でした。
スペインは相変わらずボール回しが上手いです。
守備も結構集中していましたし、良かったんじゃないでしょうか。
フランスはアンリがねー。決めてればねー。みたいな試合でした。
もう1年以上言われている事として「“ジダン後”の新生フランス代表を作るべし」という課題ですが、徐々に解消しつつあるようです。
マルダ、トゥラランもレベルの高さを見せていました。
ここにリベリやナスリが加わるわけなので、
EURO2008や南アフリカW杯では新しいフランス代表が見れるかもしれませんね。
おっと、気が付いたら日本代表の記事より長く書いてしまいましたよ。
長々と失礼しました。
続けてオランダvsクロアチアを見る予定でしたが、今日はここまでにします。