0-1は善戦?
ざっと他の方のブログを読んですっかりレッズの記事を書くのが怖くなりましたが、勇気を出して書いてみます。
タイトルにある0-1という結果でミランが勝利を収めました。
点差だけ見たら、「善戦」「惜敗」なんて言われそうですよね。
もし新聞などで結果だけを知ったとしたら
『おー、レッズ頑張ったじゃん。惜しいね』なんて感じそうです。
ですが、実際に現地・TV等で試合を観た方はわかると思います。
この1点差は大きい。
もっと言うと、レッズの“0点”を“1点”にするのはとんでもなく大変。
昔、サッカーのコーチに
「1-0と2-1じゃ、同じ1点差でも天と地ほどの差がある」
と言われた事がありました。
まさにこの感覚かな、と。
レッズはとても組織的に、そして意欲的に中盤から守備を行っていたと思います。
特に前半はカカやピルロに対しての寄せが非常に早く、ミランの攻撃を抑えていたように見えました。
ネネってあんなに上手かったんだ、とか思いましたよ。
阿部も何か気合入ってましたねえ。
しかし一方で、レッズの攻撃は殆ど見られませんでした。
ボールを奪っても周りの選手が反応できない。
恐らくは守備から攻撃への意識の切り替えが瞬時に出来なかったのでしょう。
出し所が無い為、結局ミランの選手に寄せられてしまいルーズボールにになってしまったり、後ろへ戻すしかなくなってしまったり。
逆にミランはボールを奪うと周囲が動き出していました。
更に個人能力にも差がある為、ミランの選手は一人でもある程度キープ出来ますから、すぐにミランの攻撃の選択肢が増えます。
私が一番「差」を感じたのは、上記のような攻撃時の切り替えでした。
もちろん個人能力の差も大きかったですけど。
でも、個々の能力なんてのはすぐにどうなるものでもありません。
日本人からカカのような才能が出てくる事を期待しちゃいけないでしょう。
では、どうしたら。
レッズの前半の守備は1つのやり方じゃないかと思うのです。
1対1の局面を作らせず、素早く2~3人で囲む。そしてボールを奪う。
サッカーの守りの基本かもしれないですけど、世界の強豪相手でもこれを実践していたレッズは素晴らしいと思うし、ある程度守る事も出来ていました。
その上で、今後は“ボールを奪った後の攻撃”の方法を考えなければいけないですよね。
理想は、ボールを奪ったら周りが反応して動き出し、ボール保持者の選択肢を多くする事でしょう。
…と考えてたら、何だかオシムが考えてたサッカーみたいになってきました。
なるほど。オシムの考えに今更ながら納得。
話が少し逸れちゃいました。
まとめますと、感想としては
0-1という点差から感じるほど「惜しく」なかった。
でも、レッズの選手は出来る限りの戦いをしたように見えた。
個人能力の差は大きかったですね。
といったところ。
しかし、カカのドリブルはやっぱり凄いですな。
あれだけボールタッチが少ないのに、DFが触れないところへ蹴り出してはスピードで振り切ってる。ボディバランスも崩れない。
実際に対峙したらイヤになるだろうなあ。
とりあえずレッズにはこれで燃え尽きることなく、エトワール・サヘルに勝つ事を目指して頂きたいです。