熱かった入れ替え戦
J1で16位に終わったサンフレッチェ広島とJ2で3位になった京都サンガF.C.による入れ替え戦。
ご存知のように、第1試合が2-1で京都、第2試合が0-0ドローで京都のJ1昇格(3回目)と広島のJ2降格(2回目)が決まりました。
第1試合は観れなかったのですが、第2試合をテレビにて観戦。
とても熱い試合だった。。。
結果は伴わなかったにせよ、J1残留の為に個々の高い能力と圧倒的なボール支配率でゴールを狙い続ける広島。
広島に押され続けながら、途中までは攻撃的な選手を投入して「攻め勝つ」姿勢で挑み
最後は引DF秋田を投入してチームに「守り切れ」というメッセージ込めてJ1昇格を掴んだ京都。
どちらの気持ちも伝わってくる試合。
広島が執拗に駒野からのクロスでゴールを狙えば、京都は田原のポストからパウリーニョの速さでカウンターを仕掛ける。
それを身体を張って防ぐ広島DF陣。槙野はU-20W杯で見せてくれた、気持ちのこもった守備を見せる。
ストヤノフも身体を投げ出してボールをカットする。
盛田は、元FWとは思えない程の献身的な動きで田原を抑える。
GK下田は決定的なピンチを素晴らしい判断力で防ぐ。
森崎和幸は本来のポジションで的確にボールを裁き、佐藤寿人はどんな不利な姿勢になろうともゴールを狙う。
それらの攻撃を森岡、角田ら経験のある京都DF陣はしっかりと身体を寄せ、決定的な仕事をさせない。
京都はDF陣だけでなく京都は中盤や前線から積極的にチェイスに行き、広島のパス交換をセンターライン付近で押し留める。
そんな攻防が90分続いていました。
佐藤寿人、柏木のシュートはバーに当たり、ロスタイムの槙野のオーバーヘッドは無常にもポストに当たる。
あれだけボールを支配しても、最後の最後でゴールを割れなかった広島。
ゴールを割らせなかった京都。
技術云々ではなく、中身の濃い0-0だったと思います。
J1へ昇格した京都には心から「おめでとう」と言いたいです。
メンバー的にJ1でやれない訳ではないと思いますし、そろそろエレベーター(J1J2行ったり来たり)なチームから脱却できるよう、頑張って頂きたい。
残念ながら2度目のJ2行きとなってしまった広島にはとりあえず「お疲れ様」と。
他のスポナビブログでも言われているように、なぜあれだけのメンバーがいながらこのような結果になってしまったのか。
まずはチームとしてそこを考えていかないといけないでしょう。
そして出来る限り主力選手の流出を阻止して、来期再びJ1に戻れるような体制を作らないといけないですね。
まずは佐藤寿人が残留を表明しましたし、大幅な流出は避けたいでしょう。
でも、柏木や駒野、青山、森崎兄弟あたりは狙われるでしょうね。。。
ストヤノフはジェフに戻っ…、いや無理か。
個人的には試合終了後の森岡・佐藤寿人両キャプテンの涙が印象的。
割と冷静な選手に見える森岡がインタビューで涙を堪えられない姿は感動的でしたし、
パウリーニョと抱擁を交わした後についに涙が出てしまった佐藤寿人からはその無念さがヒシヒシと伝わってきました。
入れ替え戦は毎年熱い試合になるので、
試合を行う選手には申し訳ないですが、毎年楽しみにしてしまいます。
来年はどんなドラマが待っているでしょうか。