若いってだけで期待してしまう《vsグアテマラ》
新生日本代表(仮)のスタート第2試合目、グアテマラ戦。
結果はご存知の通り2-1で勝利を収めました。
全体的には前半20分までとそこから先の出来が違ったり、
何度もあった決定的なシーンを決め損ねたり、
自陣深い位置でのミスから「あわやっ!」という場面を作られたり、と
「すこぶる良かった」
という試合ではなかったですが、
それでも
「ちゃんと勝てたね」
といった感じの試合でした。
うーん、伝わり難いかな。
そもそも、現段階の日本代表はまだ仮のチームですし、
極端な話、チームとして良い/悪いなんてのは二の次で良いんじゃないかと。
なので、ある意味選手達がノビノビと個人個人の考えでプレー出来るまたとないチャンスなんですよね。
で、上に書いたような決め損ねとか、守備陣のちょっとしたミスってのは
まあしょうがないのかな、と思ってます。
これから、ザッケローニさんが正式に選んだ代表の選手達で
連携なんかを深めていってもらえれば良い訳で。
という事で、この試合は私にしては珍しく
「選手個人評」なんてものを書いてみようかと思います。
■楢崎
代表引退するんだってねぇ。今まで本当に長々と日本のゴールを守ってくれました。
川口と楢崎のように、2人の能力の高い(そして年齢が近い)GKが切磋琢磨しあうってのは
なかなか無い事じゃないかと思います。
お疲れ様でした。
…え?この試合?
イマイチ表情が硬かったですね。自分のプレーにあまり納得してないような。
■駒野
こんな積極的な駒野さん、久しぶりです。
オーバーラップ、股抜き、切り込んでのミドルetc。
世間の
「PK外しちゃった可哀想な子」
のイメージを払拭したんじゃないでしょうか。
守備もしっかりやってました。
まだまだ内田には負けてられない。
■岩政
相変わらずヘディングは高いし強いですな。
でも失点した時のマークのズレは今後の課題。
せめて相手より内側にいて欲しかった。。。
■槙野
評価しづらいなあ。
前半、CBとしての槙野は問題なし。というか特に目立つところなし。
多分、ヘディングで競るのは岩政に任せて
槙野はそのこぼれに対応するような役割だったからだと思うんですが、
岩政がだいたい勝っちゃったり、
グアテマラがミスったりしてDFとしての見せ場が殆ど無かったからでしょう。
で、後半の左SB。
正直ちょっと…。比較対象が長友っていうのも不幸な部分だけど、
残念ながらまだ代表の左SBとしてはやっていけなさそうな気が。
パスの選択肢が、何故か「相手に追い詰められそうな味方選手」でした。
受け手の永田もちょっと困り気味の顔してました。
でも期待してるから頑張れ。多分この試合は気負い過ぎたんだよね。
パフォーマンスの事考え過ぎたんだよね。
■長友
先制点のクロスは絶品。
ゴールのチャンスは決めたかったけど、
それを差し引いても左SBとしては日本最高クラスになりつつあります。
イタリアで第二のザンブロッタになって下さい。
■細貝
良く動いてました。
前半の最初のうちは、橋本との役割分担が曖昧だったみたいですが、
すぐに「やや前に細貝、やや後ろに橋本」をベースとしたようで、
本当に色んな所に顔を出してました。
■橋本
「橋本が効いていた」
って書けば何となくサッカー通みたいに聞こえる不思議。
でも本当に効いてたと思いますよ。
狭い所でのパス交換はガンバで慣れっこなのか、
本田、香川、乾に混じっても違和感無くボールを捌いてたのが何気にステキ。
でも、失点シーンと試合終了近くの「あわや」のシーンに繋がるミスをしたのも橋本。
あそこでボールロストするのは厳しいなぁ。
ボランチとして、同じようなミスを2回しちゃったのはちょっと減点。
■香川
もうブラジル大会は香川と本田に任せれば良いよ、って感じです。
2点目のシュート(最後、こぼれたのを森本が押し込んだヤツ)に持ち込む前のトラップは素晴らしい。
というか、基本的にボールの受け方が上手い。
ドイツで揉まれて、もっともっとスケールの大きな選手になって下さい。
で、この試合で決めきれなかった決定機をきっちり決められるような選手になって下さい。
■乾
気負い過ぎ2人目。
時折りセクシーなパスやドリブルも見せてくれたけど、若干空回りかな、という印象です。
しかし自由に動きますね、この人は。
1点目の時、左サイドに香川と乾がいたのを見て
「あれ?乾ってどっちサイドだっけ?」
って思っちゃいました。
「香川大好き」みたいな。格好の腐女子ネタか。
■本田
相変わらず相手を背にした時のボールキープは鬼。
2点目に繋がる好パスも見せたし、悪くない出来だったんじゃないかと。
ゴールを決めたくてしょうがなさそうな顔してました。
相手のチェックがやや緩めだったから、欲が出てボールを持ち過ぎちゃった感じ。
■森本
何はともあれ2得点。おめでとう。
イタリアでもなかなか結果が出なくてちょっとモヤモヤしてたんじゃないでしょうか。
これを機に、カターニャでも思い切ったプレーが出来るようになると良いですね。
■永田
足元やや不安。でも1vs1は安心。
■藤本
運動量も豊富だし、ドリブルも出来るしパスも出来る。
もう一つ何かで抜きん出れば代表に定着出来るかも。
■岡崎
このレベルの相手なら、左サイドでもOK。
でも真骨頂は
「泥臭さ」
「最後のワンタッチで決める」
って所だよね。
FWとして頑張ろう。
■中村憲剛
最後、決めたかったねぇ。
あと、やっぱりボランチの位置だと前を向いてボールを持てるから、
憲剛の良さが生きるような気がします。
■原博美監督代行
色々気を使いながらも一番楽しんだのは実はこの人なんじゃないかと。
試合全体を振り返ると、あと2~3点は取って欲しかったって感じですかね。
あと、題名に書いたように
選手が若いってだけで何か期待しちゃいます。
4年後でも20代中盤。ノッってる時期ですよ。
何はともあれこれで暫定代表はおしまい。
次からはザッケローニ監督による本当の「新生日本代表」となります。
楽しみに待ちましょう。