これぞスペイン《ドイツvsスペイン》
準決勝ドイツvsスペイン。
EURO2008決勝と同じ対戦となりました。
結果は…ご存知の通りスペインが1-0でドイツを退け、
見事決勝進出を果たしました。
これで決勝はオランダvsスペインという、
どちらも「強豪だけどW杯で優勝した事無い」同士の組合せ。
どっちが勝っても初優勝という、なかなか楽しそうなカードになりました。
やっぱスペインを応援していた身としてはヒジョーに嬉しいです。
勝った事ももちろんですが、
ここに来て「強いスペイン」が帰って来た事。
こんなに嬉しい事はありません。
その嬉しさをそのままに、ちょっと試合を振り返ってみます。
■何故か引くドイツ。キープし続けるスペイン
試合開始から、いわゆる
「パス繋ぎまくりサッカー」を展開するスペイン。
対するドイツは、もっと前からプレッシャーを掛けてショートカウンター狙いかと思いきや、
グッと引いて自陣を固める戦術。
これはちょっと意外でした。
今のドイツ代表って、選手が若い事もあって割と「イケイケ」なイメージがあったんですよ。
勝手に、ですけど。
それがあのリトリート。
想像以上にスペインをリスペクトしていたのでしょうか。
まあそんな感じなのでパスは回したい放題のスペインです。
スペインはトーレスを外してペドロをスタメン起用し、
ビジャの1トップで来ました。
これはトーレスが不調って事もあって大正解かと。
スタメン起用されたペドロもあっちこっちに顔を出し、
ドイツにとっては嫌な存在になれていました。
やっとデルボスケ采配が成功したんでしょうかね。
そうは言っても相手はドイツ。
簡単に点を取らせてくれません。
かといってドイツのカウンターにやられたかというとそんな事もありませんでした。
スペインは攻守の切り替えが非常に速く、
ドイツに奪われても、すぐにハーフラインぐらいで奪い返してました。
■ミュラー不在が響いたか
今大会の注目選手だったミュラーですが、この試合はイエロー累積で出場できず。
代わりに入ったのはトロホウスキでしたが、
正直目立てませんでした。
そうなるとマークが集中するエジル。
スペインはここを抑えたことで非常に楽になっていましたね。
クローゼもプジョルによって抑えられてました。
「もしミュラーがいたら。。。」
と誰しもが思ったに違いありません。
多分カプデビラが集中的に狙われたんじゃないかなぁ。
スペインにとってはラッキーだったかと。
その逆サイド、実はポドルスキーに裏を取られまくるんじゃないかと心配していたS.ラモスですが、
割としっかり対応してました。
というか、上がる事でポドルスキーを結果的に下げさせていたというか。
こうなるとドイツは得点源がなくなっちゃって、個人技に頼らざるをえなくなっちゃいます。
何より、スペインのポゼッションの高さがドイツの攻撃の回数を劇的に減らしていたんじゃないかと思います。
■闘将プジョル魂のヘッド
前半、イニエスタのライナー性センタリングに飛び込んだ姿を見て
「おお、やる気マンマン」
と感じました。
でもまさか決勝点を決めるとは。
ここでプジョルってのが泣けてきます。
それまでは色々と小細工しまくっていたスペインのCK。
急に「普通の」CKをやったら、ドッカン。
前フリが効いてたのかもしれませんね。
で、追い付きたいドイツはパワープレーに出る訳ですが、
ノッてるプジョルと上背のあるピケの前に、決定機を作ることが出来ず。
逆にスペインはカウンターから数回チャンスあり。
ペドロはせめて打って終わりたかったw
もしくはトーレスにパスしてれば。。。
トーレスは調子が悪くてもやっぱりカウンターでならば生きそうな予感。
ただし今大会もあと1試合だし、カウンターを発動させる機会はもう殆どなさそう。
またリバポで頑張ろう。
そんなこんなで、とてもスペインらしい戦い方で勝ちを収めました。
ドイツは今までの姿から想像もつかない程の普通っぷりでしたが、
スペインのパスワークが彼らの調子を狂わせた面もあるんじゃないかと思います。
で、この試合のMVPはタコに決まり。
(コレです)
今大会の予言総的中ってw