セビージャvsアトレチコ・マドリー CL出場権争い
Jリーグは始まったばかりですが、欧州リーグは終盤戦。
リーガエスパニョーラは残り10試合になり、各チームともそろそろ順位を気にする時期になってきています。
で、今回のエントリーはセビージャvsアトレチコ。
この試合の前まではアトレチコ4位セビージャ5位。
セビージャは勝ってCL圏内に入っておきたいが、
アトレチコも勝って4位以内を死守したいところ。
何より、どちらのチームもノッてくると手がつけられなくなる攻撃力を持っていて、観ていて楽しいチームなのです。
■アトレチコ優勢な前半
試合は前半、アウェイのアトレチコが果敢に攻める展開。
アグエロはモスケラに抑えられているものの、シモンが切れのあるプレーを見せてくれます。
D・アウヴェスを切り替えして振り切りグラウンダーのクロスを出したあたり、アトレチコに点が入りそうな気配を漂わせていました。
そんな中シモンから再び入ると、中央アグエロが潰れて右サイドのマキシ・ロドリゲスの足元へ。
マキシがダイレクトで押し込んでアトレチコの先制ゴールとなりました。
負けたくないセビージャは絶賛売り出し中のディエゴ・カペルから攻撃を仕掛けようと試みますが、そのカペルへのマークを厳しくされていた為いつものようにワイドな攻撃が出来ず。
アトレチコのDFはカヌーテ、ルイス・ファビアーノへも厳しくチェックに行き、自由にさせてませんでしたね。
集中していたように見えました。
するとセビージャは右から攻めようとする訳ですが、ここでヘスス・ナバスが怪我で交代。
これはちょっと不運でした。
代わって入ったデミュルもよく動いていたのですが、やはりヘスス・ナバスと比較すると周囲との連携がまだ不足している感じ。
こうしてセビージャのワイドな攻撃は鳴りを潜めたまま前半終了。
■荒れた後半
「鳴りを潜めたまま」とか書きましたが、実は前半の終盤あたりからアトレチコのディフェンスラインが下がってしまっていて、セビージャも徐々に攻撃の形は見せていました。
そうなると不発で終わる訳の無いセビージャ攻撃陣。
ルイス・ファビアーノがペナルティエリアに侵入しDF2人を引き付けると、カヌーテへラストパス。
カヌーテのシュートはGKに弾かれるものの、こぼれ球にディエゴ・カペルが詰めて同点。
やはり1-0で終わる事はありませんでした。
この後、最近やたらと評価の上がってきているポウルセンがマレスカと交代。
この交代はちょっと理由が分からず。怪我ですかね?
そうは見えなかったんですが。。。
で、セビージャが押してアトレチコがカウンターを狙う展開になっていたところで、右からのクロスをアグエロがピンポイントで足で合わせて勝ち越し。
「え?」って感じで入っちゃいました。
アントニオ・ロペスのクロスも精度が高かったし、アグエロも良くDFの前に入り込みました。
何はともあれ1-2。セビージャは再び追う展開に。
…という矢先、代わって入ったマレスカがアグエロにヘッドバッド喰らわせて一発レッド。あ~あ。やっちゃいました。
追いかけなきゃいけない状況でアレやっちゃいけないですね。
その後も若干試合は荒れ模様。ルイス・ファビアーノが豪快に相手DFの顔面蹴ってたりしてました。かなりイライラしてたみたいです。
しかし、10人になっても攻め続けるのがセビージャ。
DFアドリアーノに代わって入ったのは何とFWアルカ・コネ。いやはや大胆な交代です。
結局その交代でセビージャの左サイドがスペースになってしまい、アトレチコにそこをカウンター気味に突かれてはディエゴ・カペルが戻って対応する状況になってしまい、セビージャは厚みのある攻撃を見せられず。
1-2でアトレチコが逃げ切りました。
この試合、アトレチコのシモンが非常に良かったですね。特に前半。
守備陣も「不安定だ」なんて言われていたパブロも何とか踏ん張ってました。
一方のセビージャ、こちらも2失点とはいえエスキュデとモスケラのCBコンビは安定していますね。
特にモスケラは対人が強いです。
ただ、今日は攻撃陣を抑えられてました。
ファビアーノとカペル、この2人がかなり厳しくマークされていたので、攻撃の形がなかなか作れませんでしたね。
いつもならそこでアウヴェスとヘスス・ナバスのコンビが崩しに掛かるんですが、ナバスの怪我でそこも不発。
アウヴェスもちょっと調子が悪かったように見えました。
これでアトレチコが勝ち点50、セビージャが45となりました。
この後セビージャはレアル、ビジャレアルとの対戦が待ってます。上位をいじめて再びCL圏内へ入れるか、正念場でしょう。
以上、久々のリーガの話題でした。