ユーティリティプレイヤーはきっと凄い
最近ジェフの移籍の話題ばっかりなので、たまにはちょっと違うことも書いてみます。
ジェフの移籍話はいずれまとめて書こうかな、と。
突然ですが、皆さんは“ユーティリティプレイヤー”というと誰を思い出しますか?
私の場合、古くは中西永輔。
彼は「GK以外どこでも出来る(させられてる?」の代名詞みたいな選手でしたね。
代表でいきなりトップ下やらされて、戸惑って終わった事もありましたw
最近だと阿部勇樹もユーティリティなんでしょうか。
CB、ボランチ、サイドバックと、守備的なポジションならばソツなくこなしてくれます。
今野も同じですかね。
海外に目を向けると、グジョンセンやイニエスタが思い浮かびます。
ジェフやバルサの選手ばかり出てくるのは私の見識が狭いからですw
ごめんなさい。
で、こういった選手達は得てして「縁の下の力持ち」的な扱いになる事が多いような気がします。
チーム作りのメインになりづらい。
まあ当たり前ですよね。
色んなポジションが出来る訳なので監督としては使い勝手が良いでしょうし。
チーム作りもまずは「スペシャル」な選手を配置して、ユーティリティな選手で不足を補って行くような感じになるんじゃないでしょうか。多分。
でも同じポジションにスペシャルな選手がいたりすると、控えになったりまた違うポジションに回されたりします。
これも当然と言えば当然。
やっぱりスペシャルな選手には敵わないし、他のポジションでもユーティリティな選手は活きるのだから。
そんな、下手するとちょっと地味目で「穴埋め役」に映るユーティリティさん達がどれくらい凄いのかを考えてみました。
※もちろん、「全然地味じゃないし凄いってのわかってるっつうの」 という意見をお持ちの方もたくさんいらっしゃるでしょう。 その辺はまあ、「こいつは単にこういうエントリーが書きたかっただけだろw」という 生温い目で見守って頂ければ幸いです。
まずは一つ目。
「与えられたポジションの役割をちゃんと理解してなきゃ出来ない」
そりゃそうですよね。スペシャルな選手だって同じです。
けど、ユーティリティな選手は試合中に
みたいな変更を余儀なくされたりします。
現代サッカーにおいて「役割の境界線」が曖昧になってはいるものの、実際にプレーする際には役割をしっかり把握する必要があります。
それを試合中に認識して役割を全うするのは、結構大変な事だと思いますよ。
二つ目。
「それなりのレベルでこなす必要がある」
「それなり」の捉え方は環境によりますが、
プロならばかなり高いレベルでこなさないといけません。代表ともなれば、更に高いレベルかも。
まあこれは“ユーティリティな選手だから”、ではなくて“これが出来るからユーティリティな選手”なんだと思います。
三つ目。
「自分のやりたい事にこだわり過ぎてると出来ない」
たまに「俺はトップ下しかやりたくない。サイドをやるぐらいなら違うチームに行く。」みたいな選手もいます。
これはこれで、考え方としてはアリだと思います。
(チーム内に微妙な空気が流れるでしょうけどw)
でも、ユーティリティな選手はこのような考えを持ってたら出来ない。そりゃそうですね。
基本は「真ん中でもサイドでも、ディフェンスでもオフェンスでも、必要とされたならばやりますよ。ちゃんとこなしますよ。」という考えでしょう。
もちろん、本来やりたいポジションやこだわっているポジションというのはそれぞれの心の中にあるのでしょうが、そこは表に出さないのがユーティリティさん達なのです。
と、長々と勝手な「ユーティリティ選手ブラボー」論を書いてしまいましたが、
決して「ユーティリティ選手すげー。スペシャル選手は見習えや」という事を言いたい訳ではありません。
そこは誤解なきよう。
スペシャルな選手はチームに必要な存在だし、そのチームの強力な武器となる「ナニか」を持った選手ですので、自然と注目も集まる存在になります。
しかし、そんな武器が力を発揮するには、ユーティリティな選手もこれまた必要な存在なのですよ、と。
サッカーの試合を観戦する時にそういった選手にも目を向け、「コイツこんな事も出来るのか」という感覚を持って頂ければ、更に楽しく観れると思うのです。
イニエスタなんかはもう「スペシャルなユーティリティ」選手ですけどね。
草サッカーで色んなポジションをやらせて頂いている筆者でした。
(↑これが今回の一番言いたかった事w)