バルサとレアルに見る“強さ”
現在リーガエスパニョーラにおいて首位を走るレアル・マドリード。
それを追うバルセロナ。
この2チームの第18節の試合をやっと見終わったのでその感想でも。
ロナウジーニョ、メッシが不在でアンリもベンチスタートのバルサ。
なので3TOPには左からイニエスタ、エトー、ドス・サントスが入ります。
中盤にはデコではなくグジョンセン。
一方、リーグ戦では大量得点したと思ったらあっさり完封されたりと波の激しいマジョルカ。
しかしこの試合、ホームのマジョルカが再三良い形を作ります。
バルサは得意の連動したパスワークがあまり見られず、前の3人が個人で打開しようとするばかり。
ポゼッションこそバルサが上回っていましたが、攻撃に迫力がありませんでした。
そんな感じで0-0のまま前半終了。
後半はグジョンセンに代えてボージャン投入。多少バルサがゴールに迫りつつあるものの、決定的な場面は作れないままでした。
しかし、素早いCKからマルケスが見事な体の入れ方でヘディングに競り勝って先制ゴール。
マジョルカもここまで集中して守備をしてきたにもかかわらず、一瞬の隙(?)を突かれて失点。
なんだかちょっと勿体無かったですね。
でもマルケスのポジションは見事でした。
その後ドス・サントスに代えてアンリ投入。なんて贅沢な交代なんだ。
0-1のまま試合は進み、ロスタイムにエトーが弾丸ミドルで止めを刺して0-2で終了。
何だかんだでバルサがしっかり勝ちました。
しかしドス・サントスは悪くないけど良くもないですね。
ボージャンが順調に成長しているように見えるだけに、余計にそう感じます。
移籍の噂もあるようですが、それも一つの手段かもしれませんね。
あとアンリ。いまだにフィットしていないように見えるのは気のせいでしょうかね。期待しすぎかな?
マジョルカの試合は初めて見ましたが、少なくともこの試合は良かったのではないでしょうか。
イバガサ、アランゴ、グティエレスを中心に小気味良いサッカーをしていたと思います。
相変わらず好調のレアルと、アイマール、テベス(間違い。ダレッサンドロでした。。。)を欠くサラゴサの一戦。
前半、レアルDFのエインセが怪我をしてしまい、急遽ミゲル・トーレスが交代出場。
右SBのセルヒオ・ラモスが真ん中に入ります。
その事が影響したのか、レアルはゴールを脅かされ続けます。
サラゴサ陣内でパスミスなどからボールを奪われると、サラゴサの鋭いカウンターが炸裂。
D・ミリートとオリヴェイラ、セルヒオ・ガルシアがこれでもかと言わんばかりに攻め立てます。
「遂にゴール!」かと思ったら惜しくもオフサイドだったり。
そんなサラゴサ怒涛の攻撃の前に立ちはだかったのはレアルGKカシージャス。
D・ミリートとの1vs1を防ぐと、その後もミドルシュートをことごとく弾き出します。
やっぱり上手いよカシージャス。レアルの失点の少なさはこの人の存在も大きいかと。
レアルの攻撃は好調のバプティスタが目立ったぐらいで、これといった見せ場も無く前半終了。
後半も攻め続けるサラゴサ。ポストに阻まれたりもしたものの、あと一歩で点が入りそうな予感です。
この試合はスペインの現地カメラがやたらグティを写してましたから、地元のメディア的には「やっと出たか」と言った所だったのでしょう。
グティは相変わらずのパスセンスを見せ、レアルに少しずつチャンスが出てきます。
そんな中、サラゴサの中盤のチェックが一瞬甘くなった所をロビーニョがドリブルで右サイドを突破。
絶妙のセンタリングからファンニステルローイがヘディングで先制ゴールをあげます。
いやさすが。ロビーニョもファンニステルローイも。
この先制点にはサラゴサもかなりガックリきたようで、その後サラゴサの攻撃は尻すぼみに。
するとロビーニョがカウンターから追加点。これで2-0となり試合を決定付けました。
でもこの日の主役はやっぱりカシージャスでしたね。
サラゴサの最後のFKがゴール右隅に吸い込まれるか…という所でカシージャスのスーパーセーブ。
最後まで気を抜かずに完封しました。
と、長々と2試合の内容を自己満足的に振り返りましたが、
なんとなくどちらの試合にも共通した感覚が残りました。
それは
「強豪チームはチームコンディションがいまいちでも勝ちを拾える」
という事。
バルサも、レアルも、決して良い試合内容ではありませんでした。
そして相手チームに「勝てそうな予感」を抱かせていたと思います。
それを、一瞬の隙を突いてワンチャンスをモノにしてしまい、止めをしっかりと刺す。
これが他のチームに無い“強さ”なんでしょうね。
今はレアルが勝ち点7の差で首位ですが、バルサもまだまだ付いて行くでしょう。